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祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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26 2024 / 11
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20 2005 / 10
男性のことを考えて宙を泳いでいたわたくしの瞳は男性の声にようやく焦点を結びました
「はい」 少し間の抜けた声で答えてしまったようです
「驚かせましたか 何度か同じ写真の前で立ち止まったので不審に思われたんじゃないかと思ったので 失礼しました」 男性はふたりしかいないのに美術館のルールに従って抑えた声で語りかけたのです
「いえ お好みが似ているのだなと思っていたのです」 わたくしの声からは抑えていてもわずかにはにかみを含んだ華やかさが滲んでいたのかもしれません
「お一人ですか?」 男性の声から緊張が抜けてゆきます
「ええ 美術館へはいつも1人ですの」 偶然に同じ写真に惹かれて少し興味を感じていた男性とのつかの間の会話にひきこまれておりました
「きれいですね」 正面のモニターに映る能舞台をみながら男性は唐突にそう言うのです
「先ほどの写真ですのね フェルメールの・・・」 
「いえ あなたが」
「ご冗談を・・・ふふふ」 真面目な声で冗談をいう左肩の上にある彼の横顔を見てみようとモニターから視線を移した時です
「ん・・・んくっ・・」 はじめてまっすぐわたくしを見つめていた彼に唇を奪われてしまったのです
 
「んふっ・・やめ・て・・」 他にだれもいないとはいえ・・・いつ誰がくるかわからない美術館の展示会場なのです お客様じゃなくてもキューレターがやってくるかもしれません
「ん・・ぁ・・」 力強い男性の右手に引き寄せられて一度だけ舌を絡めると男性は唇を離しました

 
「なぜ・・・ひど・い・・」 急なキスでわたくしの動悸はいつまでもおさまってくれません 声すら途切れがちになってしまうのです なのに・・声をひそめづつけることを止めることができなかったのです
「同じ感性を持つ好みのタイプの女性に逢えた幸せな偶然に素直に従っただけです」 大きな肩を少し丸めるようにしてわたくしの耳元に甘い言葉を囁くのです
「あなたもいやではなかったみたいですね」 薄暗がりの中 男性の言葉にわたくしは耳まで紅く染めてしまいました ふいのキスにわたくしの唇と舌は応えてしまっていたからです
「や・・・ぁ・・」 いつものロングヘアをアップにしているせいで露になった耳に男性の息がかかるのです
「この後ご一緒にいかがですか」 男性はわたくしの返事を待つ事なく手を取ると腕をからめて次の展示場へと向かいました
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20 2005 / 10
男性は5枚目の写真で立ち止まっていました
海と空の境目が光に溶けて手前の凪いだ海の表面だけが僅かに陰影をつくる写真
先ほどぐるりと展示場を見渡した時に最初に眼に止まった一枚でした
わたくしは彼の少し後に立ちしばし写真を見つめました そして動かない彼をその場に残して次の写真へと歩を運んだのです
 
次に男性のことを隣に感じたのはこの展示の中でただ1枚のカラー写真の前でした
フェルメールの絵の世界を写真に再現した1枚はその絵を知るものには驚きの1枚でした
「きれいですね」 男性の声がしました 想像していたのと同じ少し甘いでも太い男性の声でした
周囲にはわたくししかおりません そして男性の眼はその写真だけを見つめておりました
「ええ」 わたくしはそう短く答えたのです
 
その一言だけで動かない男性を置いて次の展示室へ向かいました
そこは照明を落とした中で映像によるコンセプトを説明しているスペースです
上映時間は10分程度
会場にはほかには誰も 美術館の職員の姿さえありませんでした 
いくつかあるベンチにただわたくし1人です ゆったりと腰を下ろし きちんと着込んでいたトレンチコートをくつろげたのです

流れる映像は実験的なそして美しいものでした
でもわたくしの頭の中には先ほどの男性のことしかありませんでした
長身で大柄でわたくしの好きな威圧感と甘さをプラスした声
なにをされている方なのだろう 平日の夜 スーツではなくカジュアルウェアで1人美術館に来る男性
「私もカメラマンなのですよ」 左側のベンチに男性が腰を下ろしました
19 2005 / 10
高層ビルの最上階にあるこの美術館は不思議な静寂に包まれておりました
都心の喧噪もこのフロアまではたどりつけないのでしょう
美術館を歩くわたくしのヒールの音さえ・・・響くように感じたのです
 
来場者はこの時間ほとんどおりませんでした
各展示室には影絵のようなスタッフが作品のセキュリティのためにひっそりと座っているだけです
順路通りに作品を見るのです 
遠く・近く・・・ゆっくりと・思う存分時間を掛けて
最初に足を止めたのは見事なジオラマを映しフェイクをリアルに変えた写真を前に立ち尽くしていた時でした
同じ展示室に他の方が入っていらしたのです
重い足音はきっと男性なのでしょう その足音がわたくしの隣で止まりました
180cmはあるでしょうか 大きな方でした
わたくしを一瞥することもなく隣でじっと同じ写真をみつめていらっしゃるのです
あぁ・・この写真がお気に召したのだわ そう思い会釈をしてわたくしは次の展示室に移りました

 
ひたすら世界の凪いだ海が写真に収められていました
あの男性はこの部屋の展示コンセプトを読みふけっているわたくしの後を通り過ぎ数十枚にもなる海の写真を順に御覧になっていました
先ほどわたくしが感じた印象は間違いではなかったようです どんな方なのかしら・・・わたくしは展示場全体を見渡すふりをして男性を後からさりげなく観察させていただいたのです
短めに整えられた髪にワイヤーフレームの眼鏡 エディー・バウアーらしきチノパンにゴアテックスのジャケットを羽織っていました
どちらかといえばワイルドな印象なのにその横顔には理知的で繊細な雰囲気すら漂っていたのです
19 2005 / 10
夜の帳が降りたあとの美術館いらしたことがありますか?
最近は都内にもようやくそんな素敵な場所ができました
わたくしのお気に入りの空間のひとつです
お客様も少なくて思うがままに好きな作品を堪能できるので・・・そう数ヶ月に一度はつい足を向けてしまうのです
秋の長雨がつづいたあの夜もそうでした
 
あの日は朝から霧のような雨が切れ間なく降っておりました
傘をさすほどではないのに数分歩くとしっとりと濡れてしまう・・・そんな雨でした
一日をオフィスで過ごしたその日は ゴールドのネックレスだけをアクセントに細かいプリーツだけで構成されたベージュのワンピースを纏っておりました
ランジェリーはアクセサリーに合わせてゴールドを思わせるサテンのセットを選びました
シンプルなデザインのブラとパンティ 
それに少し長めの・・・まるでそれすらもミニマムドレスのようなスリップ 
ガーターベルトも同じ素材のシンプルなものでした
雨が少し肌寒く感じてロング丈のトレンチコートを上に重ねたのです

 
その日の展示はモノクロの写真でした
6mの天高を有効に利用した展示室の中は光と陰だけで表現された写真と同じ不思議な空間に演出されていたのです
18 2005 / 10
オペラピンクのランジェリーを纏った夜に出逢った3人の紳士のうちのお一人とその運転手・望月さんと過ごした夜。
思い出のイラストを2枚ほど。

赤い長襦袢


望月さんと・・・
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