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祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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「あん・・・ね、シャワーを浴びさせて」 彼の手が触れた髪に穏やかだったとはいえ海風に当たったままの身体が・・・気になったのです。
着せていただくのは着物です。お洋服と違ってそう簡単にお洗濯できるものではないのですから。
「だめです。それに祥子さんにシャワーなんていりません。」
「だって、お着物」
「いいんです。これ以上僕を焦らすと怒りますよ。」
ジィィィィ・・・・っ ファスナーが一気に下げられてゆきました。
パサァ・・・・ 肩を落とされたワンピースが足許に落ちてゆきます。肩の留められたままのアンダードレスも一緒に落とされたわたくしの身体には、夏でさえ真っ白なままの肌の上に、黒のレースに散りばめられたゴールドの糸が揺れる蝋燭の明かりに煌めくランジェリーだけが残されたのです。ブラとハイレグパンティとガーターベルトに留められた極薄の黒のストッキング。
ほぉぅっ・・・ ワンピースを拾い上げた望月さんの嘆息が小さく背中に聞こえたのです。

望月さんは、それでもわたくしの身体を回して、ランジェリー姿を鑑賞しようとはなさいませんでした。もう一度ストレートロングの髪を手に取ると、わたくしの左の肩にまとめて預け、ブラのホックを外したのです。
「やん・・・」 思わず落ちかかるレースを手で抑えます。
「素直になさらないと、お時間がかかる場ばかりですよ。」 聞こえてきた声は、やはり背後からでした。
わたくしは抑えていた腕を下ろし、レースの重みに両腕からブラが落ちるに任せました。
次いで望月さんの手が掛かったのは、ハイレグのパンティでした。ウエストのレースを掴むと一気に足許まで引き下ろします。
「脚を上げてください。」 腰の丸みに息がかかるほどの位置から聞こえる望月さんの声に、わたくしは小さく右足と左足を上げました。
プチっ・・・ ウエストに巻かれたガーターベルトのスナップが外されます。
いつもなら、わたくしの前にまわって左右の留め具から順にはずす望月さんが、今夜は羽を広げたコウモリのようなガーターベルトごとストッキングを下ろしてゆかれるのです。
それだけでも、わたくしの羞恥に満ちたストリップティーズを楽しむのが目的でないことはあきらかでした。
「もう一度、脚を上げてください。」 ゆるゆると落ちてゆくストッキングを彼の手が、片脚ずつ脱がせてゆきました。

「これに袖を通してください。」
ふわ・・・と掛けられたのは、絽の襟の付いたガーゼの長襦袢でした。
望月さんはここまでの間、一度としてわたくしの前にまわってらっしゃることはありませんでした。セクシュアルな悪戯も、一度もなさらなかったのです。
ずっと後で、わたくしから脱がせたものを手元で整えながら脱衣のお手伝いをしてくださっていただけでした。
「はい」 わたくしははじめて見る長襦袢に手を通したのです。
肌襦袢でガーゼのものは目にします。がウエストから下と袖を絽の素材に、上半身にあたる部分をガーゼにしたものははじめてでした。
「これは?」
「この着物を素肌に着て頂いてもいいのですが祥子さんの肌には酷だと思いましたので、作ってみました。」
「柔らかくて気持ちがいいわ。」
「そう言っていただけてほっとしました。」 前にまわった望月さんの手には、白の伊達締めが握られていました。
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「浴衣?」
「ええ。」
「ドライブに?」
「そうです。ちゃんと座りやすい帯の形に結びますし、万が一着崩れても僕がちゃんと直してさし上げます。」
白地に浅葱で染め抜かれた蜻蛉の柄がすゞやかな着物でした。合わせる半幅帯は黒地にほおずきの朱と緑が鮮やかに映えています。
浴衣というよりは一重の着物と言った方が似合いなほどに、一般的な小紋などと変わらない格を持った品であることは一目瞭然でした。
どこに出掛けるにしても、黒のレースのパーティドレスではいまの望月さんには不釣り合いでしょう。用意されたこの着物に着替えるしかありません。
「わかりました。望月さんの寝室をお借りしてもいいですか?」
もう、21時をまわっておりました。ドライブにゆくならあまり遅くならないほうがいいでしょう。

「だめです。ここで着替えていただきます。さぁ、立って。」
「いやぁ・・・」
煌々と明かりの灯るこの部屋で、彼の眼の前で着替えろとでも言うのでしょうか。
「お願い、ここでなんて恥ずかしいわ。」
「見せてください。石塚様がどんなことをなさったのか、その痕跡くらい確認させていただきます。」
「何も、ないわ。」
「何もですか。本当に?」
「だったら、余計に構わないじゃないですか。素直に僕にその身体を任せてください。」
「だめ・・・」
「逃げないように括らないということを聞いてくれませんか?」
押し問答でした。
望月さんだって、石塚さんから今夜わたくしを招待したのが会社主催のパーティだと聞いていたはずです。たとえどんな理由だったとしても、わたくしを呼び寄せて指一本触れないでいることはない・・・石塚さんをよくご存知の望月さんなら当然のようにお考えになったことかもしれません。
でも、その疑惑と嫉妬は先ほどのキスで帳消しになったとばかり思っていました。いえ、そう思っていたのはわたしだけだったようでした。
これ以上逆らえば、せっかくの石塚さんの最後の忍耐やわたくしの気遣いが無駄になってしまいます。
「お願い、明かりを落としてちょうだい。」
わたくしは、それだけを眼の前の素敵な若い男性にお願いしたのです。

「わかりました。」
わたくしが、身体の力を抜いたのを感じたのでしょう。
腕を掴んでいた望月さんの手の力が緩みました。
「ちょっと待っていてください。」
望月さんが向かったのは、テレビの隣で咲いている青紫の鉄線の下の棚でした。
そこからなにかを出すと、鉄線の鉢の側とローテーブルに置いたのです。薄紫の蝋燭でした。彼の大きな手の中に握り込まれたもう一つのものは、マッチのようでした。
シュッ・・・・ ぽゎと灯った2つの明かりからは、優しいラベンダーの香りがただよいはじめました。
「ハーブキャンドルね。」 振り向いたわたくしからは、キッチンの逆光にシルエットになった望月さんが見えました。
「これならいいですか?」
「ん・・恥ずかしいけど、許してはくれないのでしょう。」 半年前の時には、彼の前でプレゼントされたランジェリーに着替えることに羞恥するわたくしを、さりげなく1人にしてくれたのです。
なのに今回はここまでするのです。許していただくのは、無理のようでした。
「ええ、そうです。」 わたくしの後に立った望月さんは、潮風になぶられていた髪を片手にまとめ、ファスナーに手をかけたのです。
「やっぱり祥子さんには、華が似合う。ドレスを纏うようなモダンで構築的な柄にしようかと迷ったのですが、この少しクラシックな柄行きにして良かった。きっと上品に着こなしていただけるでしょう。」
「もう、お世辞でも目の肥えた望月さんにそう言っていただけてうれしいわ。でも、こんなに高価なものばかり、いつも・・・申し訳なくて。」
「そんなこと、気にしないで。これは祥子さんの時間を予約するためのチケットなんですから。」
「えっ・・」
「気が咎めるのなら、この着物を着て僕とデートをしてください。いいですね。」
「あん・・・」
立ち上がった望月さんは、わたくしの顎をついと持ち上げると素早く唇を奪ったのです。ローテーブルに用意されたアイス・ティーに冷やされた彼の唇は、半年前と同じアールグレーの香りに満ちていました。
またしても、わたくしをデジャヴュが襲うのです。半年前のあの日からずっと、望月さんの腕の中で愛され抱きしめられ続けてきたようでした。
「返事は?」 つかの間離れた望月さんの唇から掠れた声がいたします。
「ゆうや・・さん・の言うとおりに・・する・わ」
しょうこ・・さ・・・ 今度は激しく・唇も・・身体も・・・望月さんに貪られたのです。ディープキスは舌の絡まる音でわたくしの理性を蕩けさせ、彼の手はつい1時間前まで石塚さんに嬲られていた白い肌の記憶を蘇らせるのです。
「はぁ・・ぁ・ん・・」
「祥子さんとシャンパンの香りで酔ってしまいそうだ。」 望月さんは、大きな胸にわたくしを抱きとめてそうおっしゃるのです。そして・・・
「僕の名前を憶えていてくれたんですね。」
「ええ、忘れたりしないわ。」
「よかった。」
悠哉さん・・・1月3日のベッドの中で、わたくしを責め立てながら教えてくれた望月さんの名前でした。快感とともに刷り込まれた名前は、口にする度に、わたくしを疼かせたのです。
「氷が溶けてしまうまえに、アイス・ティーで酔いを覚ましてください。」 わたくしを腕の中から解き放つと、ソファーに座らせてくれたのです。
「一休みしたら、出掛ける支度をしましょう。」

喉を滑り落ちる香り高い液体は、わたくしに平静を取り戻させました。
いつもはストレートなのに、今夜は少し甘くて、そのこともほっと和ませる要因の1つでした。
「美味しいわ。ね、どこに行くの?」 隣に座る望月さんを振り返ったのです。ずっとこちらを見つめていたらしい視線にダイレクトにぶつかって・・・わたくしはドキッとしたのです。
「祥子さんがいらっしゃりたい場所はありますか?」 じっと、優しく熱の籠った瞳でわたくしを見つめて真顔で質問を返すのです。ここで行き先を言えばそこに連れて行ってくれるとでも言うのでしょうか。いえ、そんなことはもうこの時間では無理でしょう。今夜から、明日の予定はきっともう組まれているのです。
「もう、素直に教えてください。」
「ははは、行き先は内緒です。明日の夜までにはご自宅にお送りします。安心してください。そして、今夜着替えていただくのはこちらです。」
彼が差し出したのは、きちんと仕立てられた綿の一重でした。
望月さんのお部屋は、半年前の記憶のままでした。
地下の駐車場にセルシオを停めて、エレベーターで8階へ。
<806/Y.MOCHIZUKI>の扉を開ける望月さんの姿まで、まるでデジャヴュを見ているようでした。
「どうぞ、お上がり下さい。」 先に上がった彼が差し出したのは、上質な麻で織られたスリッパだったのです。
「ありがとう。」 お正月と違って今夜はエナメルのバックストラップパンプスでした。脚を軽く上げて、踵のストラップを落とすとわたくしは玄関を上がり、改めてパンプスと望月さんのローファーの向きを整えました。
「すみません。脱ぎっぱなしで。」
「いいえ」 わたくしを玄関に早く入れて下さるためでした。慌てて上がったとはいえ、彼の脱いだローファーは玄関にきちんと揃えられていたのですから。
改めてきちんと躾けられた望月さんの振る舞いには感心してしまいます。
「飲み物は冷たい方がいいですか?」
「ええ、ありがとうございます。でも、その前にお化粧室貸してくださいな。」
「わかりました。リビングで飲み物を用意して待ってます。」
少しだけ振り向いて、望月さんは正面のドアに入ってゆきました。

花火帰りの人で渋滞した道筋は、思ったよりも時間がかかっておりました。
シンフォニーの中でいただいた飲み物のせいもあって・・・そして半年前のこの部屋での出来事の想い出がわたくしの身体を高ぶらせていたこともあって・・・お行儀が悪いのですが着いた早々に化粧室をお借りしたのです。
それに、もう一つ理由がありました。
石塚さんの痕跡をきちんと消しておきたかったからです。
今夜の望月さんは、落ち着いた優しい風情を漂わせておりました。だからといって、このまま紳士的でい続けてくださるとは限りません。
なぜなら、望月さんはこんな姿のわたくしを前にした石塚さんが全くなにもせずに帰してくれる方ではないことを一番ご存知だったからです。
たとえなにが有った後でも、彼がもしわたくしを望んだ時に、せめて他の男性の痕跡だけは感じさせたくありませんでした。
化粧室で用をたした後、わたくしは改めてストッキングを留め直し、ハイレグのパンティから零れた白いヒップを軽く濡らしたハンカチで拭いました。
慌てて身に着けたランジェリーを、確かめてリビングへと向かったのです。

「ごめんなさい。お待たせしました。」
ソファーに座る望月さんにそう声を掛けようとした時です。
振り返った彼の向こうに、春と雨の景色が広がっていることに気付いたのです。
「す・てき・・・ね。」
半年前に、紅葉を織り出した白大島が掛かっていた衣桁には桜の友禅がありました。薄紫から濃紅までの淡いグラデーションと若葉の萌黄が大胆にせめぎあう、京の西山の景色のようでした。
もう一枚は突き当たりの壁に、雨を思わせる薄水色と白の縞にすっと立つ菖蒲を描いた絽の附け下げでした。
それぞれの足許の乱れ箱には、帯から長襦袢まで・・・絽の着物にはそれに合わせた雨コートまで用意されておりました。

「気に入っていただけましたか?」
「ええ、とっても。でも・・・」 春の桜の季節・梅雨のあやめの季節にわたくしはこの方達とお逢いする約束をしてはおりませんでした。お正月に見せられた大島とは訳が違うのです。
「祥子さんに逢えるチャンスは滅多にありませんから、お逢い出来たら着ていただきたいと思ってご用意しておいたんです。」
「それにしても・・・」 あまりに高価なものでした。華美などではなく、上質が故の美しさがそこにはありました。このクラスの和服なら銀座のママさえも垂涎ものでしょう。
「ごめんなさい。」
はじめて美貴さん達と出逢ったあの夜、わたくしが気まぐれにあのバーに行ったりしなければ、この優しい男性をいまこんな風に苦しめることはなかったのですから。
「なんで謝ったりするんですか?」
「ごめんな・さい・・ぃ・・ぁあぁぁ・・」 わたくしの中でじっとしていた望月さんの塊が・・また激しく花びらの奥を責め立てはじめたのです。
「早くあなたを、堂々とあの3人から奪えるほどに、なりたい。なってみせる。」
「ああぁん・・・ゆぅゃぁぁぁ・・・・」 幾度も達したわたくしの身体が、理性を蕩けさせる快感を思い出すのにさほどの時間は必要ありませんでした。
「僕だけのものにしたい。」 深く・浅く・深く・・もっと深く・・・望月さんが言葉を吐出すたびに大きさを増す塊はわたくしの身体を・・・彼を受け入れるためだけのものに変えてゆく様に激しく突き上げ続けるのです。
「はぁぁぁ・・だめぇぇぇ・・・ゆうぅぅやぁぁぁ・・・」
「待っていてください。きっと迎えにゆく・・しょう・こぉぉ・・・あぁ逝く・・ぅっ」
「いっちゃうぅぅぅぅ」
とぷっ・・・熱いねっとりとした質感がわたくしの胎内を満たしてゆくのがわかりました。とても・とても・・たくさん。
「ああ・・っ」 全ての力を使い果たした望月さんの身体が・・わたくしの上に被いかぶさったのです。激しい鼓動は・・・わたくしの乳房の向こうの鼓動と重なり・・・美しいリズムを奏でたのです。




「祥子さん」
「なぁに?」 わたくしは、望月さんの呼びかけで過去の想い出から呼び戻されたのです。
わたくしがいま座っているのはセルシオのリアシートで、眼の前に広がっているのは・・・午後の明るい日差しに満ちた望月さんの部屋ではなくて・・・真夏の都内の夜景でした。

「明日はお休みですか?」
「ふふふ そうよ。」
「何か予定はありますか?」 こんな質問をしてくれるなんて、望月さんたら何を計画してくれているのかしら。
いつものお仕事の装いではなかったから、もしかしたら・・とは思っていました。でも本当に誘って頂けるかどうかはfifty & fiftyだったのです。
「いいえ、何もないならお仕事でも少しこなしておこうかとおもっていただけなの。」
「よかった。夜のドライブをしませんか?ちょっとだけ遠くに。」
「素敵ね。でもわたくしこんな格好なの、それに遠出をする支度なんてなにもしてこなかったわ。」 石塚さんに誘われたシンフォニーでの東京湾クルーズパーティに相応しい黒のドレス姿なのです。シンプルなものとはいえ、あきらかにパーティウェアな靴もバッグも、望月さんのいまの姿にはそぐわないものでした。
「大丈夫です。任せてください。それじゃ、僕の自宅に寄りますね。」 いつも、ご自分のことを<私>という望月さんが、<僕>とおっしゃる時は1人の男性としてリラックスしてわたくしと接してくださっている時なのです。
「ええ、ありがとうございます。」 声の調子と口調で、望月さんが喜んでらっしゃるのがわかりました。

カチ・カチ・・ 渋滞から抜け出したところで、望月さんが左にウインカーを上げました。御殿山の彼の部屋までここからならあと15分ほどです。
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