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祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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「わかった。待っていなさい。」 男性はわたくしの隣に寄り添っていた身体を起こすと、煌煌とついていた部屋の灯りを少しずつ落としていったのです。
次にわたくしの側に戻って来た時には、先ほどわたくしが男性を括ったあのシルクスカーフを手にしていたのです。
ベッドの上の男性のバッグを、壁際のソファーに置くとわたくしの頭を彼の膝に載せたのです。
「信じて、くれるね。」
ブラックのメタルフレームの眼鏡が似合う男性の眼をみつめながら、わたくしはこくんと頷きました。

次の瞬間、わたくしの視界は柔らかな闇に覆われました。
先ほど男性の手首を括ったシルクスカーフが、わたくしの目元に巻き付けられたのです。
「きつくないかい。」
「はい。」 男性に視界を奪われた不安よりも、わたくしは子供の様に泣きはらした眼を見られることがなくなったことに、ほっとしたものを感じておりました。
「嫌な事や、不快なことがあったら言うんだよ。決して無理強いはしないからね。」
「はい。」 わたくしの後頭部に手を添えると、ベッドヘッドから引き出した枕をあてがってくださったのです。
「ありがとうございます。」 少し楽になった体勢に、小さな声でお礼を付け加えたのです。
「君はいいこだね。」 わたくしの頭を少女に対する様に一撫ですると、ベッドから降りられるのがわかったのです。

ギ・シ・・・ 次にベッドが小さくきしんだのは、わたくしの脚元でした。
なんの言葉もないままに、男性の手が黒のレースに覆われたわたくしの膝に置かれました。
「君が貞淑なのは、この膝を触れただけで良く解るよ。」 膝小僧をまあるく男性の手が撫でるのです。
「人目のある電車の中でさえ、だらしなく膝を開いて座る女性を見ているとどんなに美人でも誘う気も起きない。その女性の下半身だけでなく貞操観までもが緩んでいる気がしてね。」 男性の手は右の膝から左の膝へと動いてゆくのです。
「でも、君は違う。ベッドに横たえられて、私に身をまかすと決めているのにきっちりと力を入れて両脚を揃えている。私しか見るものがいなくても。貞操観と羞恥心が欠けている女性に、どうしてもMとしての魅力を感じられなくてね。」 男性の手がゆっくりと膝から離れてゆきます。
「力を抜いてごらん。不安なら少しづつでいい。」 男性の手が触れたのは膝の裏でした。
「そう。いいこだ。少しだけ膝を立ててごらん。君が楽にいられるくらいでいいからね。」 膝を立てる・・・男性の座ってらっしゃる場所が解らないのです。スカートのまま膝を立てるというはしたない行為を、わたくしは躊躇しました。
「大丈夫だよ。このくらいなら、辛くないかい。」 男性の手がわたくしの左膝をほんの少しだけ押し上げます。
「はい。」 脚を開くことは出来ずに、わたくしは膝頭をつけたまま両脚を男性の言う高さにまで上げたのです。柔らかな素材で出来たスカートが、ずり落ちることのない・・・その高さは、わたくしを安心させました。
「いいね。動くんじゃないよ。」 レースと膝の間に男性の手を感じたと同時に・・・つ・つっ・・っとスカートがたくし上げられていったのです。
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「良くやったね。」 男性はわたくしの手から房鞭を取り上げたのです。
彼の手を縛めていたシルクのスカーフは、男性の腕の力ですでに緩んでいたようです。
力つき、涙で貼り付いたわたくしの髪を頬からはがすと、男性の手は優しく撫でてくださいました。精も根も尽き果てたわたくしは、男性の立てた膝に甘える様に頭を持たせかけてぼうっとしていたのです。
「君は綺麗だ。こんなになるまで哀しみを溜め込んでいるのに、恨み言一つ零しはしない。」
男性の指がわたくしの頬を拭います。
「こういう時、女性ほど目の前にもういない男を罵倒しながら鞭打つものだ。それだけ怒りと哀しみを露にしたほうが気が済むんだろう。身も世もなく大声を上げて泣き叫ぶように、ね。」
この方は、どこでそんな光景を目にしてらっしゃったのでしょう。
「なのに君は一言もそんなことを口にしない。黙ったまま、押し殺したまま。君の鞭を振るう姿は、綺麗だったよ。」
「ぁぁっ・・・」 わたくしは男性の胸へと頽れてゆきました。

黙ったまま、男性はわたくしを抱きしめてくださったのです。
わたくしの嗚咽が止まるまで・・・優しく・・・抱きしめて・・・そのまま男性のベッドの上に横たえたのです。
「いいこだ。君は極上のMだね。」 男性の唇はそう左の耳元で囁くと、わたくしの頬の涙の跡を舐めとっていったのです。
「鞭を振るいながら、鞭打たれる痛みをその身体に感じている。こうして泣き出すほどに、ね。」 再び、耳元で呪文のような言葉を口にしながら、わたくしの耳朶を甘噛みしたのです。
「・・・ぁっぅん」 惚けていたわたくしの中に甘やかな痛みが流れ込んできたのです。
「ただ、打たれるだけじゃない。打たれていることをきちんと頭脳で理解していないと、あんなに早く鞭を使いこなせはしない。こんなに、見事なMを手放すなんて私には考えられない。」
「ゃぁ・・・ん」 男性の左手は、わたくしの堅く立ち上がった乳房の先端を着衣の上からいらっていたのです。
「いずれ、あの男は取り返しのつかない後悔に苛まれることになる。君が何をしなくても。だから、もう哀しむんじゃないよ。いいね。」
「はぁぁ・・・ぁい」 ロングヘアをかきあげて巻貝のような耳介の内部にまで舌を這わせてゆくのです。男性の左手と口唇の動きだけで・・・わたくしはぴくんと身体を反らせてしまったのです。
「いいこだ。感度も良好だね。こんな、極上のMを前にしてどうしても君を味わってみたくなった。」 室内に流れるシャンソンを消す事がないほどの囁きを、男性はわたくしの左耳に送り込むのです。
「私は無理強いはしたくない。君が嫌ならこれ以上はしない。君は、どうしたい?」 今日初めて聞いたのと同じ男性の柔らかくて丸い良く通る声は・・・わたくしの身体の芯まで響いたのです。
「おねがい・・・忘れさせてください」
男性の唇に・・・わたくしは自分から口づけていったのです。
「鞭の動きを制御するのはまだ無理だろう。気にしなくていいから背中を打つんだ、さぁ」
わたくしは打たれた事はあっても、鞭を振るうのは初めてでした。当然のことですが、鞭の扱いには慣れておりません。
長谷川さんや高梨さんが、わたくしの反応に合わせて縦横の振るった鞭のコントロールはまだ無理だったのです。生意気にもコントロール出来ると思い、失敗した恥ずかしさに、わたくしは思い切り次の鞭を振るいました。

パシィ・・  あうっ 八条の革が一所に寄り、男性の背中のカーブに沿って隙間なく舐める様に貼り付いて行ったのです。わたくしは、革の見せる美しい軌跡に目を奪われ、男性に与えた衝撃も痛みも失念しておりました。
そして、立て続けに・・・
パシィ・・・ あくっ
パシ・・・・ ん んっ
パン・・・パシィ・・・ ぅうっ
パシ・・・・ あっ
コントロールの利かないわたくしの鞭は同じところを何度も打ちのめしていたにも関わらず、男性は声を抑えてらっしゃいました。
カーテンレールを掴む様に上げたままの括った両腕も、立っている姿勢もそのままでした。
「もう、終わりか・・」 
パシ・・・・ うっ 男性の言葉が終わる前に、わたくしは次の鞭を繰り出していたのです。初めてとは言え、立て続けの打擲はわたくしに効果的な鞭の操作を教えてくれていたのです。
パン・・・・ くっ
パシィ・・・ ん
パシ・・・・ あぅっ
パシィッ・・・・ ぁあっ

「ありがとうございます。もう・・・」 連続して10回以上にも及んだ鞭打ちに、わたくしは両肩を喘がせておりました。この行為がこれほどに体力を要するものだとは思ってもおりませんでした。それとも・・・わたくしが女性だから・・なのでしょうか。
「もっと、遠慮しなくていいんだよ。」
「いえ、もう」
「だめだ。あと最低でも5回、全身の力を込めて打ちなさい。」
男性は姿勢を崩すことなく、わたくしを振り向いてそうおっしゃったのです。
「だって、あなたのお背中・・・」
「いいんだ。まだ君は立っている。そんな風に理性が勝っている状態じゃ意味がない。さぁ、打つんだ。」

パァン・・・・ んっ わたくしは再び鞭を振り上げたのです。
パシッ・・・・ はっ 
パシ・・・・・ ぅっ
「もっと!!」 枯れたと思っていた涙が再び溢れ出しました。
パン・・・・・ くっ
パシィ・・・・ ん
パァン・・・・ んぅ 
パシィ・・・・ あっ
「まだ だ!!」 わたくしの頬に・・振り乱した髪が貼り付きます。
パシ・・・・・ んぁ
パシィッ・・・・ ぁあ
「あぁ・・・・もう、ゆるして」 全身を使って男性の赤い背に振り下ろした最後の鞭と同時に、わたくしは膝を折ってしまいました。
ベッド脇に右手に革の房鞭を握ったまま、はぁはぁと息も荒く座り込んでしまったのです。
「おいで。」 答えることも出来ないでいるわたくしの眼鏡をやさしく取り上げると、ワインクーラーの側に置きました。そして、膝の上の鞭を一旦ソファーの上に下ろすと、シルクのスカーフを手にわたくしを立たせたのです。
男性は窓枠に腰を下ろすと、両手を頭の上に組んだのです。
「そのスカーフで私の手を縛ってくれ。しっかりと、抜けないように。」 こくりと頷くと、わたくしは手の中のオレンジのシルクスカーフを取り上げました。綺麗にたたみ、厚みを出して・・・縛った痕が男性の腕に残らない様にしてから、男性にしてはすんなりと細いその両腕を括ったのです。
 
わたくしは・・・そう、なんの抵抗もなく・・・男性の誘いを受け入れていたのです。何かが、欲しかったのです。わたくしの中にわだかまっているものを、壊し・無にするだけの・・・何かを。
目の前の男性の嗜好のことは、わかりませんでした。ただ、両腕の自由をわたくしに奪わせ、わたくしに向かって無防備な白い背中を差し出してくれているのです。
いままで一度も経験した事のないサディスティックな衝動が、わたくしを覆ってゆきました。
壁際のソファーに置かれた房鞭を・・・手にしたのです。
 
パァシィ・・ はじめてわたくしがベッドに向かって振り下ろした鞭は、情けない音しか立てませんでした。
「もっと、腕全体を使って振り下ろすんだ。」 わたくしに背を向けていた男性は、一度も振り返りはしないのに的確な指示を下さるのです。
彼の目は、お台場の夜景を臨む窓ガラスに映り込んだわたくしの姿を見ていたのです。
パァァン・・ 二打目は、ほんの少しだけ重い音に変わりました。
「そうだ。さぁいつまでもベッドを打っていてもしかたがない。そこに立って私を打ってごらん。さぁ!」 わたくしは、少し離れすぎているのではないかと思いましたが男性の指示した場所から、黒くしなやかな房鞭を男性の背中に打ち下ろしたのです。
パァシッ・・・ うっ 鞭の音と男性のうめき声が、シャンソンの流れる室内に同時に響いたのです。
「もっと、力を込めるんだ。」 大きく振りかぶった腕を、真っすぐに打ち下ろします。
パァン・・・ んくっ 男性の白い背が撓ります。
「そう、もっとスピードをつけて。」 わたくしは引き上げた腕を、一気に振り下ろしました。
パン・・・ あぅっ 背中に赤い痕が走ります。
「大丈夫ですか?」
「それでいいんだ。さぁ、続けて」 男性に走りよろうとしたわたくしを制すると、そのまま先を促すのです。
わたくしはもう一度、鞭を振るったのです。
パン・・・ っく 男性の噛み殺した呻きがシャンソンに紛れる事なくわたくしの耳に届きます。先ほどと同じところにもう一筋の赤い痕が重なります。
「上手だよ。もう一度」 同じ場所を何度も打たれた後の痛みは・・・わたくしは良くわかっておりました。だから、少しでも衝撃を分散させたいと思ったのです。
パァゥン・・・ コントロールを誤ったわたくしの鞭は男性のスラックスに包まれた腰に当たったのです。
「そんな風に綺麗に泣けるのは、哀しいね。」 ボトルの最後に残ったワインをご自分のグラスに注いで、目の前の男性はぽつりとそう呟きました。
「最初、君が泣いているなんて全く気付かなかったんです。映画に夢中になっていたせいもあってね。」 男性がワインで奢った口をチェイサーで潤します。
「でも、母親が息子の元を去るシーンで私の視界にはいった君の視線がね、まっすぐ画面を見ている人のものじゃないことに気付いてしまったんだ。それで気になって見つめていたら、君はいまと同じ様に、綺麗なままで泣いていた。」 その手の中のグラスをテーブルに戻す事なく、男性は話を続けました。
「はらはらと・・・花が散る様に落ちる涙を、私ははじめて見るような気がする。声も無く、でも涙が止まらないなんて、この女性はどれだけ哀しみを抑え込んでいたのだろうと思うと眼を離せなくなった。」
自分でもわからない気持ちを、目の前の初対面の男性に言葉に変換されることにわたくしは戸惑いと、安らぎを感じはじめていたのです。
「もっと若かったなら、もっと愚かだったなら、君はこんなに哀しまずに済んだだろう。取り乱し・相手の女性を・裏切った男性を罵倒して、今頃はもう遥か過去のことのように今夜の出来事にも対処できていたと思うよ。」
はらり・・・ その言葉にわたくしの眦からはまた涙が溢れ出したのです。
 
「今夜の映画の若いヒロインのように、私を打ってみないか?」
「えっ」 チェイサーのグラスを置いた男性の突然の申し出に、わたくしは思わず聞き返してしまったのです。
「憶えてないか? 息子のために母親が置いて行った若い恋人。その彼女は息子に乞われるままに、彼の母親に教えられたサディスティックな行為を幼なじみの給仕の男の子に加えるシーンだ。」 憶えていました。華奢で聡明そうな金髪の女性が、去って行った母親の正体を知ろうとする愛しはじめた男性の要求に応えて、幼なじみを拘束し・・・二つ折りにした革ベルトで打ち据えるシーンのことです。
「もう、時間を逆行させることはできない。後悔も君には似合わない。だから、今夜ここで哀しみを全て吐出してゆきなさい。」

ソファーから立ち上がった男性は、ベッドの上に置いた彼のバッグから黒革の房鞭とシルクのスカーフを取り出したのです。
「打ち方は知っているね。自分で打ったことはなくても、打たれたことはあるはずだ。」 房鞭を、男性はわたくしの膝の上に置いたのです。
「今日の映画を見ている君の表情でわかったよ。ノーマルな通り一遍の行為しかしらない人間にはあの映画は過激すぎるし、本当の意味も解りはしない。」 ブラウンのストライプが走るシャツのカフスの釦を男性は外しはじめたのです。
「涙を流しながら、スクリーンを見つめる君の表情と、先ほどまでの話で私は確信した。君は、こちらの世界の住人だ。」 シャツの第二釦に手が掛かりました。わたくしをみつめたまま、順に釦を外してゆきます。開いた胸元は、滑らかな・・・男性の肌でした。
「気が済むまで、私を打ってごらん。さぁ」 シャツを座ってらしたソファーの上に置かれると、男性はそれをベッドの足元へと押しやりました。
続いて、飲み物とわずかに残ったお食事の乗ったテーブルも。東京湾の夜景を切り取ったような大きな窓の前には、わたくしの手元にある鞭を振るうための広い空間が確保されてゆきました。
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