祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
リンク
カテゴリー
お越し下さった皆様へ
こちらのブログは、2005年8月24日にスタートした、<msn淑やかな彩>の継続ブログとなります。
msn時代からのお客様も、またFC2、shinobiからのお客様も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
誠に恐縮ではございますが、商業サイト・コメントのないTBなどは削除させていただくことがございます。どうかご容赦くださいませ。
また、こちらに掲載されている記事の著作権は、わたくしにございます。無断転載など、著作権を侵害する行為はお慎みいただきますようお願い申し上げます。
最新記事
(05/21)
(04/15)
(03/13)
(03/02)
(02/18)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
ブログ内検索
アーカイブ
最古記事
(08/24)
(08/26)
(08/27)
(08/27)
(08/28)
24 2024 / 11
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
05 2006 / 08
「そんな風に綺麗に泣けるのは、哀しいね。」 ボトルの最後に残ったワインをご自分のグラスに注いで、目の前の男性はぽつりとそう呟きました。
「最初、君が泣いているなんて全く気付かなかったんです。映画に夢中になっていたせいもあってね。」 男性がワインで奢った口をチェイサーで潤します。
「でも、母親が息子の元を去るシーンで私の視界にはいった君の視線がね、まっすぐ画面を見ている人のものじゃないことに気付いてしまったんだ。それで気になって見つめていたら、君はいまと同じ様に、綺麗なままで泣いていた。」 その手の中のグラスをテーブルに戻す事なく、男性は話を続けました。
「はらはらと・・・花が散る様に落ちる涙を、私ははじめて見るような気がする。声も無く、でも涙が止まらないなんて、この女性はどれだけ哀しみを抑え込んでいたのだろうと思うと眼を離せなくなった。」
自分でもわからない気持ちを、目の前の初対面の男性に言葉に変換されることにわたくしは戸惑いと、安らぎを感じはじめていたのです。
「もっと若かったなら、もっと愚かだったなら、君はこんなに哀しまずに済んだだろう。取り乱し・相手の女性を・裏切った男性を罵倒して、今頃はもう遥か過去のことのように今夜の出来事にも対処できていたと思うよ。」
はらり・・・ その言葉にわたくしの眦からはまた涙が溢れ出したのです。
「今夜の映画の若いヒロインのように、私を打ってみないか?」
「えっ」 チェイサーのグラスを置いた男性の突然の申し出に、わたくしは思わず聞き返してしまったのです。
「憶えてないか? 息子のために母親が置いて行った若い恋人。その彼女は息子に乞われるままに、彼の母親に教えられたサディスティックな行為を幼なじみの給仕の男の子に加えるシーンだ。」 憶えていました。華奢で聡明そうな金髪の女性が、去って行った母親の正体を知ろうとする愛しはじめた男性の要求に応えて、幼なじみを拘束し・・・二つ折りにした革ベルトで打ち据えるシーンのことです。
「もう、時間を逆行させることはできない。後悔も君には似合わない。だから、今夜ここで哀しみを全て吐出してゆきなさい。」
ソファーから立ち上がった男性は、ベッドの上に置いた彼のバッグから黒革の房鞭とシルクのスカーフを取り出したのです。
「打ち方は知っているね。自分で打ったことはなくても、打たれたことはあるはずだ。」 房鞭を、男性はわたくしの膝の上に置いたのです。
「今日の映画を見ている君の表情でわかったよ。ノーマルな通り一遍の行為しかしらない人間にはあの映画は過激すぎるし、本当の意味も解りはしない。」 ブラウンのストライプが走るシャツのカフスの釦を男性は外しはじめたのです。
「涙を流しながら、スクリーンを見つめる君の表情と、先ほどまでの話で私は確信した。君は、こちらの世界の住人だ。」 シャツの第二釦に手が掛かりました。わたくしをみつめたまま、順に釦を外してゆきます。開いた胸元は、滑らかな・・・男性の肌でした。
「気が済むまで、私を打ってごらん。さぁ」 シャツを座ってらしたソファーの上に置かれると、男性はそれをベッドの足元へと押しやりました。
続いて、飲み物とわずかに残ったお食事の乗ったテーブルも。東京湾の夜景を切り取ったような大きな窓の前には、わたくしの手元にある鞭を振るうための広い空間が確保されてゆきました。
「最初、君が泣いているなんて全く気付かなかったんです。映画に夢中になっていたせいもあってね。」 男性がワインで奢った口をチェイサーで潤します。
「でも、母親が息子の元を去るシーンで私の視界にはいった君の視線がね、まっすぐ画面を見ている人のものじゃないことに気付いてしまったんだ。それで気になって見つめていたら、君はいまと同じ様に、綺麗なままで泣いていた。」 その手の中のグラスをテーブルに戻す事なく、男性は話を続けました。
「はらはらと・・・花が散る様に落ちる涙を、私ははじめて見るような気がする。声も無く、でも涙が止まらないなんて、この女性はどれだけ哀しみを抑え込んでいたのだろうと思うと眼を離せなくなった。」
自分でもわからない気持ちを、目の前の初対面の男性に言葉に変換されることにわたくしは戸惑いと、安らぎを感じはじめていたのです。
「もっと若かったなら、もっと愚かだったなら、君はこんなに哀しまずに済んだだろう。取り乱し・相手の女性を・裏切った男性を罵倒して、今頃はもう遥か過去のことのように今夜の出来事にも対処できていたと思うよ。」
はらり・・・ その言葉にわたくしの眦からはまた涙が溢れ出したのです。
「今夜の映画の若いヒロインのように、私を打ってみないか?」
「えっ」 チェイサーのグラスを置いた男性の突然の申し出に、わたくしは思わず聞き返してしまったのです。
「憶えてないか? 息子のために母親が置いて行った若い恋人。その彼女は息子に乞われるままに、彼の母親に教えられたサディスティックな行為を幼なじみの給仕の男の子に加えるシーンだ。」 憶えていました。華奢で聡明そうな金髪の女性が、去って行った母親の正体を知ろうとする愛しはじめた男性の要求に応えて、幼なじみを拘束し・・・二つ折りにした革ベルトで打ち据えるシーンのことです。
「もう、時間を逆行させることはできない。後悔も君には似合わない。だから、今夜ここで哀しみを全て吐出してゆきなさい。」
ソファーから立ち上がった男性は、ベッドの上に置いた彼のバッグから黒革の房鞭とシルクのスカーフを取り出したのです。
「打ち方は知っているね。自分で打ったことはなくても、打たれたことはあるはずだ。」 房鞭を、男性はわたくしの膝の上に置いたのです。
「今日の映画を見ている君の表情でわかったよ。ノーマルな通り一遍の行為しかしらない人間にはあの映画は過激すぎるし、本当の意味も解りはしない。」 ブラウンのストライプが走るシャツのカフスの釦を男性は外しはじめたのです。
「涙を流しながら、スクリーンを見つめる君の表情と、先ほどまでの話で私は確信した。君は、こちらの世界の住人だ。」 シャツの第二釦に手が掛かりました。わたくしをみつめたまま、順に釦を外してゆきます。開いた胸元は、滑らかな・・・男性の肌でした。
「気が済むまで、私を打ってごらん。さぁ」 シャツを座ってらしたソファーの上に置かれると、男性はそれをベッドの足元へと押しやりました。
続いて、飲み物とわずかに残ったお食事の乗ったテーブルも。東京湾の夜景を切り取ったような大きな窓の前には、わたくしの手元にある鞭を振るうための広い空間が確保されてゆきました。
PR
■ この記事にコメントする