祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
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27 2006 / 06
わたくしの・・・どちらかといえば豊かな漆黒の茂みは、花びらを守る丘から姫菊のあたりまでをいつもやわらかにカールしたヘアで覆っていたのです。
なのに・・・いまはまったくその柔らかな茂みはなく、ぽつぽつと伸びかけたトモくんの髭のような芽吹きが白から鴇色へと変わってゆく柔らかな皮膚に散りばめられているだけだったのですから。
「どうしたの これ」 トモくんは立ち上がると、わたくしの身体を起こし・・・正面を向かせたのです。
「見ちゃ・・・いや・・・」 わたくしの声は、羞恥に掠れておりました。
「自分で したんじゃないよね。祥子さんがそんなことするわけない。誰にさせたの?ねえ、祥子さんのここ誰に剃らせたの」
トモくんが初めて見せた嫉妬でした。17も年上の女が、自分だけを相手にしているとは思ってなかったとしても、彼に許している以上の行為をさせている相手がいるとまでは・・・思っていなかったようでした。
「あなたの知らない人よ」 わたくしは精一杯冷静を装った声でたった一言、言い放ちました。
そう、彼にはもうわたくしに嫉妬をする資格などないのです。逢っている時だけの恋人、そんな都合のいい謳い文句で続けたセフレという関係は、トモくんの結婚で今日でピリオドを打つんですから。
「あうっ・・・」 なんの予兆もなく、トモくんはわたくしをその場に押し倒したのです。縛められた両手が身体の下敷きになる痛みと、無遠慮に花びらに押し込まれた中指にわたくしはうめき声を上げてしまったのです。
「何をするのっ・・・」 わたくしの身体はこれまでの彼との行為ですでに充分な蜜をたたえていたのです。トモくんの中指はずぶずぶと進んで・・・同じ様に唐突に引き抜かれました。
「生理も嘘だったんだね。」 はしたない蜜に濡れそぼった中指を水槽の青白い光に晒すと、くちゅ・・・ トモくんは口に含み指の根元まで咥えて・・・透明な愛液をねぶりとったのです。そして、押し倒されたままのわたくしの隣に仁王立ちになりました。
「ここを見られたくなかったからか?」 トモくんの足が・・・わたくしの茂みのない太ももの狭間を・・・踏みつけました。
「うっくっ・・・そうよ。あなただけじゃなくて、誰にも見られたくなかったわ。」 彼の足裏にもちくちくする感触は伝わっているでしょう。なのにそれを楽しむように、ぐりぐりとわたくしの柔らかな丘を踏みにじるのです。
「その変態野郎だけってことか?」 わたくしの身体の上にあった足を・・・太ももの間に強引に割り入れると、今度は反対の足で左の乳房を踏みつけるのです。
「はぁぅっ・・・言ったでしょ。誰にも、よ。」 Gカップの乳房は柔らかく流れはするものの・・・圧倒的な質量でトモくんの足裏の蹂躙を受け止めておりました。痛みは身体の芯を僅かに到達するころには快感に色を変えるかのように走り・・・トモくんの足の下で乳首は鴇色に堅くなったままでした。
「ご主人様が出来たから、僕はもう用無しってことか?」 左足をわたくしの右脚を広げさせる様にして戻すと、今度は先ほど無毛の丘を踏みしめていた脚で右の乳房を踏みつぶしたのです。
「あぁっ・・・ちがうわ。関係ないわ。」 足の親指と人差し指で・・きりきりと乳首をしめつけるのです。力加減のできない足指は、わたくしの感じやすい身体を苛むのです。
「ひぃぃっ・・・やめてっ・・」 トモくんは乳首を摘んだままの足で、今度は踵をやわやわとした乳房に埋め込もうとするようにぐりぐりと押し込むのです。
「違わないだろう。そいつにはここをこんなにさせるくせに。」 限界まで乳首を摘まみ上げたところで足指を離すと・・・またちくちくと萌え出たばかりの丘を踏みつけるのです。
「あっ・うっ・・ぅぅ・・・ちがう・・わっ・・・」 こんなに・・憎しみをぶつけるかのような・・・男の力で押さえつけるような・・・仕打ちをトモくんがするとは思わなかったのです。痛みに言葉はうめきに代わり・・どう伝えても・・彼には届かないのかと・・絶望しかけたのです。
わたくしの眦を・・・つうぅぅっと涙が流れてゆきました。
「ねえさん、着いたよ。」 森本さんがわたくしの肩を軽くたたいていました。
なのに・・・いまはまったくその柔らかな茂みはなく、ぽつぽつと伸びかけたトモくんの髭のような芽吹きが白から鴇色へと変わってゆく柔らかな皮膚に散りばめられているだけだったのですから。
「どうしたの これ」 トモくんは立ち上がると、わたくしの身体を起こし・・・正面を向かせたのです。
「見ちゃ・・・いや・・・」 わたくしの声は、羞恥に掠れておりました。
「自分で したんじゃないよね。祥子さんがそんなことするわけない。誰にさせたの?ねえ、祥子さんのここ誰に剃らせたの」
トモくんが初めて見せた嫉妬でした。17も年上の女が、自分だけを相手にしているとは思ってなかったとしても、彼に許している以上の行為をさせている相手がいるとまでは・・・思っていなかったようでした。
「あなたの知らない人よ」 わたくしは精一杯冷静を装った声でたった一言、言い放ちました。
そう、彼にはもうわたくしに嫉妬をする資格などないのです。逢っている時だけの恋人、そんな都合のいい謳い文句で続けたセフレという関係は、トモくんの結婚で今日でピリオドを打つんですから。
「あうっ・・・」 なんの予兆もなく、トモくんはわたくしをその場に押し倒したのです。縛められた両手が身体の下敷きになる痛みと、無遠慮に花びらに押し込まれた中指にわたくしはうめき声を上げてしまったのです。
「何をするのっ・・・」 わたくしの身体はこれまでの彼との行為ですでに充分な蜜をたたえていたのです。トモくんの中指はずぶずぶと進んで・・・同じ様に唐突に引き抜かれました。
「生理も嘘だったんだね。」 はしたない蜜に濡れそぼった中指を水槽の青白い光に晒すと、くちゅ・・・ トモくんは口に含み指の根元まで咥えて・・・透明な愛液をねぶりとったのです。そして、押し倒されたままのわたくしの隣に仁王立ちになりました。
「ここを見られたくなかったからか?」 トモくんの足が・・・わたくしの茂みのない太ももの狭間を・・・踏みつけました。
「うっくっ・・・そうよ。あなただけじゃなくて、誰にも見られたくなかったわ。」 彼の足裏にもちくちくする感触は伝わっているでしょう。なのにそれを楽しむように、ぐりぐりとわたくしの柔らかな丘を踏みにじるのです。
「その変態野郎だけってことか?」 わたくしの身体の上にあった足を・・・太ももの間に強引に割り入れると、今度は反対の足で左の乳房を踏みつけるのです。
「はぁぅっ・・・言ったでしょ。誰にも、よ。」 Gカップの乳房は柔らかく流れはするものの・・・圧倒的な質量でトモくんの足裏の蹂躙を受け止めておりました。痛みは身体の芯を僅かに到達するころには快感に色を変えるかのように走り・・・トモくんの足の下で乳首は鴇色に堅くなったままでした。
「ご主人様が出来たから、僕はもう用無しってことか?」 左足をわたくしの右脚を広げさせる様にして戻すと、今度は先ほど無毛の丘を踏みしめていた脚で右の乳房を踏みつぶしたのです。
「あぁっ・・・ちがうわ。関係ないわ。」 足の親指と人差し指で・・きりきりと乳首をしめつけるのです。力加減のできない足指は、わたくしの感じやすい身体を苛むのです。
「ひぃぃっ・・・やめてっ・・」 トモくんは乳首を摘んだままの足で、今度は踵をやわやわとした乳房に埋め込もうとするようにぐりぐりと押し込むのです。
「違わないだろう。そいつにはここをこんなにさせるくせに。」 限界まで乳首を摘まみ上げたところで足指を離すと・・・またちくちくと萌え出たばかりの丘を踏みつけるのです。
「あっ・うっ・・ぅぅ・・・ちがう・・わっ・・・」 こんなに・・憎しみをぶつけるかのような・・・男の力で押さえつけるような・・・仕打ちをトモくんがするとは思わなかったのです。痛みに言葉はうめきに代わり・・どう伝えても・・彼には届かないのかと・・絶望しかけたのです。
わたくしの眦を・・・つうぅぅっと涙が流れてゆきました。
「ねえさん、着いたよ。」 森本さんがわたくしの肩を軽くたたいていました。
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26 2006 / 06
「祥子さんの真っ白でおおきなお尻。頬擦りしたくなるくらい・・・すべすべでいやらしいんだ。」 言葉通りに擦り付けられた彼の頬のざらざらとした髭が・・・わたくしの肌に微かな痛みを残しながら這って行ったのです。
「あぁぁっ・・・・」 まるで茂みを失ったわたくしの太ももの合わせ目はこんな風だと・・・トモくんに見透かされているようでした。
「祥子さんももう我慢ができなくなってきたかなぁ。そろそろ、最後の一枚もぬぎぬぎしようね。」 トモくんの指が・・・サイドが紐のように細くデザインされた黒のサテンのパンティにかかったのです。
「あっ・・・あん・・だめぇぇ」 一瞬の躊躇もなく、光沢をもった布地はわたくしの足首まで強引に下ろされてしまったのです。
「それじゃ、次は長谷寺に向かいますね。」 先ほどの言葉が嘘のように、シートベルトを締めた森本さんは車を出したのです。
「ここから長谷寺へは、若宮大路を下馬で右折して由比ケ浜大通りを真っすぐいった突き当たりなんです。」 車をスムーズに若宮大路に向けたものの、信号を1つクリアする間もなく軽い渋滞につかまってしまいました。この通りは、わたくしも大好きな陶器のお店もある人気の観光エリアなのです。悪気はないのでしょうが、路上駐車の車両もこの渋滞の原因の一つなのでしょう。
「あぁこれだからなぁ。そんなに酷くはならないと思いますけど、由比ケ浜大通りも混んでいるでしょうから、ちょっと窓閉めますね。」 ゥィィィ・・・軽い音を立ててパワーウインドウが上がってゆく。
「エアコンにしましょう。それに、こうすれば外の喧噪も聞こえませんからね。」
「ありがとう。」 こんな時、森本さんの落ち着いた姿勢にはほっとできます。
一緒に車に乗っていて、自然渋滞にいらいらする男性の隣にいてもどうして上げていいかわかりません。気を反らすような会話を仕掛けても上の空、そんな気まずい空気は彼との間には生まれそうもなかったのです。
「ねえさん、もしかして結構疲れてる?」 いつもと変わらぬ態度を取っているつもりでもなにか違っていたのでしょうか。
「いいえ、といってもいつもと変わらないわって答えるのが正解かもしれないわ。」 動き出した車列に前を向いたままで話しかけてくれる森本さんの横顔を見つめます。
「ごめん。無理させちゃったかなぁ。朝も早かったしね。」 軽くヘッドレストに預けた後頭部、ゆったりとハンドルに伸ばされた両腕。彼がリラックスして運転を楽しんでいることは良くわかりました。
「気にしないで。楽しんでいるし、一度は見てみたいと思っていた鎌倉の紫陽花をゆっくりと楽しめて満足しているのよ。」 車内の温度を下げようと頑張っているエアコンの吸排気音だけが気になるくらい、静かな車内でわたくしは落ち着いた柔らかな口調で答えたのです。
「まだ、この時間は元気だからねえさん疲れてるなら寝ててもいいよ。長谷寺に着いたら起こしてあげるよ。」 そろそろ下馬の交差点です。右折のウインカーが上げられました。
「ん、ありがとう。お言葉に甘えさせてもらうわ。着いたら起こしてね。」 そういって、わたくしは窓に顔を向けて眼を閉じたのです。決して眠ったわけではありませんでした。瞼の下には、あの時のトモくんの顔がありありと浮かんでいたのです。
「祥子さん、そのまま水槽に頬を付けて。お尻を突き出すんだ。」 トモくんは足元に絡み付くサテンの布を、先ほどのタイツとは比べ物にならないほどに乱暴に取り去ると・・・わたくしの後に膝立ちになったままで、そう命じたのです。
「や・・・トモくん・・ここじゃ・・やぁ」
「ほら、もっと脚を広げて。祥子さんの血まみれのあそこを僕に見せるんだ。さぁ」 彼の声は、その姿と同じ重量感と迫力を語尾に向かうほどに含んでいました。
「あん・・みないで」 わたくしはそろり・・・と上体を倒していったのです。
「もっと。祥子さんがいつも僕におねだりする時の姿勢だよ。ほら」 彼は半歩だけ横に廻ると、わたくしの背に手をかけてぐいと・・・頬が水槽にぺったりとつくほどに身体を倒してしまったのです。
「祥子さんがいままで一度も僕にみせてくれなかったあの日の身体・・・っ」 トモくんが息を飲むのがわかりました。
「あぁぁっ・・・・」 まるで茂みを失ったわたくしの太ももの合わせ目はこんな風だと・・・トモくんに見透かされているようでした。
「祥子さんももう我慢ができなくなってきたかなぁ。そろそろ、最後の一枚もぬぎぬぎしようね。」 トモくんの指が・・・サイドが紐のように細くデザインされた黒のサテンのパンティにかかったのです。
「あっ・・・あん・・だめぇぇ」 一瞬の躊躇もなく、光沢をもった布地はわたくしの足首まで強引に下ろされてしまったのです。
「それじゃ、次は長谷寺に向かいますね。」 先ほどの言葉が嘘のように、シートベルトを締めた森本さんは車を出したのです。
「ここから長谷寺へは、若宮大路を下馬で右折して由比ケ浜大通りを真っすぐいった突き当たりなんです。」 車をスムーズに若宮大路に向けたものの、信号を1つクリアする間もなく軽い渋滞につかまってしまいました。この通りは、わたくしも大好きな陶器のお店もある人気の観光エリアなのです。悪気はないのでしょうが、路上駐車の車両もこの渋滞の原因の一つなのでしょう。
「あぁこれだからなぁ。そんなに酷くはならないと思いますけど、由比ケ浜大通りも混んでいるでしょうから、ちょっと窓閉めますね。」 ゥィィィ・・・軽い音を立ててパワーウインドウが上がってゆく。
「エアコンにしましょう。それに、こうすれば外の喧噪も聞こえませんからね。」
「ありがとう。」 こんな時、森本さんの落ち着いた姿勢にはほっとできます。
一緒に車に乗っていて、自然渋滞にいらいらする男性の隣にいてもどうして上げていいかわかりません。気を反らすような会話を仕掛けても上の空、そんな気まずい空気は彼との間には生まれそうもなかったのです。
「ねえさん、もしかして結構疲れてる?」 いつもと変わらぬ態度を取っているつもりでもなにか違っていたのでしょうか。
「いいえ、といってもいつもと変わらないわって答えるのが正解かもしれないわ。」 動き出した車列に前を向いたままで話しかけてくれる森本さんの横顔を見つめます。
「ごめん。無理させちゃったかなぁ。朝も早かったしね。」 軽くヘッドレストに預けた後頭部、ゆったりとハンドルに伸ばされた両腕。彼がリラックスして運転を楽しんでいることは良くわかりました。
「気にしないで。楽しんでいるし、一度は見てみたいと思っていた鎌倉の紫陽花をゆっくりと楽しめて満足しているのよ。」 車内の温度を下げようと頑張っているエアコンの吸排気音だけが気になるくらい、静かな車内でわたくしは落ち着いた柔らかな口調で答えたのです。
「まだ、この時間は元気だからねえさん疲れてるなら寝ててもいいよ。長谷寺に着いたら起こしてあげるよ。」 そろそろ下馬の交差点です。右折のウインカーが上げられました。
「ん、ありがとう。お言葉に甘えさせてもらうわ。着いたら起こしてね。」 そういって、わたくしは窓に顔を向けて眼を閉じたのです。決して眠ったわけではありませんでした。瞼の下には、あの時のトモくんの顔がありありと浮かんでいたのです。
「祥子さん、そのまま水槽に頬を付けて。お尻を突き出すんだ。」 トモくんは足元に絡み付くサテンの布を、先ほどのタイツとは比べ物にならないほどに乱暴に取り去ると・・・わたくしの後に膝立ちになったままで、そう命じたのです。
「や・・・トモくん・・ここじゃ・・やぁ」
「ほら、もっと脚を広げて。祥子さんの血まみれのあそこを僕に見せるんだ。さぁ」 彼の声は、その姿と同じ重量感と迫力を語尾に向かうほどに含んでいました。
「あん・・みないで」 わたくしはそろり・・・と上体を倒していったのです。
「もっと。祥子さんがいつも僕におねだりする時の姿勢だよ。ほら」 彼は半歩だけ横に廻ると、わたくしの背に手をかけてぐいと・・・頬が水槽にぺったりとつくほどに身体を倒してしまったのです。
「祥子さんがいままで一度も僕にみせてくれなかったあの日の身体・・・っ」 トモくんが息を飲むのがわかりました。
26 2006 / 06
「今日はTバックじゃないんだね、祥子さん」 トモくんの手が目の前の双丘をなでまわします。
「・・ぁはぁ・・ん・・・」 左右からまるみを寄せるように・・・そして次には・・・その指が埋まるほどの白い丘を広げるようにして・・・・
「祥子さん、あれから誰かとアナルセックスした?」 腰を覆うサテンの布の中央に親指をくいこませるようにして・・・トモくんの指はわたくしの姫菊を探るのです。
「しない・・わ・・・あん・・やぁ・・」
「祥子さんがどうしても生理中でするのが嫌だっていうなら、今夜はアナルですればいいよね。」
「だめ・・・トモくん・・」
「夏以来だと堅くなってるかもしれないから、ローションを買ってたっぷり僕がほぐしてあげるよ。僕がバージンを奪ったアナルで、また祥子さんを狂わせてあげる。」 彼の左手の親指が・・堅く閉じた姫菊を撫でるのです。
彼には・・・他の方との行為を話したことはありませんでした。だから、本当はアナル・バージンを奪ったのが美貴さんだということも、トモくんにアナルを犯されたあと・・・何人かの方にその場所を許したことも・・・つい10日前にも失神するほどに陵辱されたことも・・・あえて伝えてはいなかったのです。
わたくしに、自分以外に関係を持っている男性がいることは・・・トモくんも当然のこととして受け止めていたでしょう。ただ、いままでは他の方に抱かれたどんな痕も、彼には見せたことはありませんでした。リアルな存在として感じることのない漠然とした<男>の存在は、年若い彼の嫉妬を誘うほどのことではなかったのです。
「やめて・・・ね トモくん」 身体がだめならセックスはできない、それで諦めてくれると思っていました。まさか、あの時以来一度も望まれることのなかったアナルでつながることまで・・・口にするとは思わなかったからです。
「アナルだと祥子さんの喘ぎ声、いつもより高くなって可愛いよ。また聞きたいな、あの声。」 そういうと、トモくんはわたくしを後ろ向きにしたままで・・・タイツを引き下ろしはじめたのです。
「あぁっ・・・おねがい・・ここじゃいやぁ・・・」 室内の明かりは消えていても水槽の内部からの照明が青白くわたくしを照らしていたのです。
「どうしてここじゃだめなの、祥子さん」 もじもじとするわたくしの腰の動きを楽しむ様にゆっくりとタイツを下ろすのです。
「こんなに明るいのは・・いや」 触れればわかってしまう・・・のはわかっていました。でも明るいところで彼の目に剃毛の痕の恥ずかしい状態を晒されるのは・・・もっと恥ずかしかったのです。
「ほら足を上げて」 トモくんはわたくしの左足を上げると30デニールのタイツを抜き取り、つづいて右足からも・・・取り去ったのです。
「だめだよ、祥子さん。今夜が最後なら祥子さんが恥ずかしがっていままで見せてくれなかったところも全部見るよ。本当は部屋の明かりだって全部点けたいくらいなんだ。水槽の明かりがロマンチックだから、我慢してるんだからね。」 むき出しになったヒップの薄い皮膚にトモくんの暖かな手が直接に触れてきます。
「おねがい・・・トモくぅん」 ガーターストッキングを着けて逢った時には・・・駐車した黒のベンツワゴンの陰で、何度となくスカートの裾をくぐった彼の手に何度となくTバックで露になっている白い双丘を・・・こうしてまさぐられていたのです。
その時のことを思い出しているかのように、トモくんは半分ほどを覆っているハイレグの裾を双丘に食い込ませるようにして・・・まるみを全て青白い光の中に晒して行きました。
「・・ぁはぁ・・ん・・・」 左右からまるみを寄せるように・・・そして次には・・・その指が埋まるほどの白い丘を広げるようにして・・・・
「祥子さん、あれから誰かとアナルセックスした?」 腰を覆うサテンの布の中央に親指をくいこませるようにして・・・トモくんの指はわたくしの姫菊を探るのです。
「しない・・わ・・・あん・・やぁ・・」
「祥子さんがどうしても生理中でするのが嫌だっていうなら、今夜はアナルですればいいよね。」
「だめ・・・トモくん・・」
「夏以来だと堅くなってるかもしれないから、ローションを買ってたっぷり僕がほぐしてあげるよ。僕がバージンを奪ったアナルで、また祥子さんを狂わせてあげる。」 彼の左手の親指が・・堅く閉じた姫菊を撫でるのです。
彼には・・・他の方との行為を話したことはありませんでした。だから、本当はアナル・バージンを奪ったのが美貴さんだということも、トモくんにアナルを犯されたあと・・・何人かの方にその場所を許したことも・・・つい10日前にも失神するほどに陵辱されたことも・・・あえて伝えてはいなかったのです。
わたくしに、自分以外に関係を持っている男性がいることは・・・トモくんも当然のこととして受け止めていたでしょう。ただ、いままでは他の方に抱かれたどんな痕も、彼には見せたことはありませんでした。リアルな存在として感じることのない漠然とした<男>の存在は、年若い彼の嫉妬を誘うほどのことではなかったのです。
「やめて・・・ね トモくん」 身体がだめならセックスはできない、それで諦めてくれると思っていました。まさか、あの時以来一度も望まれることのなかったアナルでつながることまで・・・口にするとは思わなかったからです。
「アナルだと祥子さんの喘ぎ声、いつもより高くなって可愛いよ。また聞きたいな、あの声。」 そういうと、トモくんはわたくしを後ろ向きにしたままで・・・タイツを引き下ろしはじめたのです。
「あぁっ・・・おねがい・・ここじゃいやぁ・・・」 室内の明かりは消えていても水槽の内部からの照明が青白くわたくしを照らしていたのです。
「どうしてここじゃだめなの、祥子さん」 もじもじとするわたくしの腰の動きを楽しむ様にゆっくりとタイツを下ろすのです。
「こんなに明るいのは・・いや」 触れればわかってしまう・・・のはわかっていました。でも明るいところで彼の目に剃毛の痕の恥ずかしい状態を晒されるのは・・・もっと恥ずかしかったのです。
「ほら足を上げて」 トモくんはわたくしの左足を上げると30デニールのタイツを抜き取り、つづいて右足からも・・・取り去ったのです。
「だめだよ、祥子さん。今夜が最後なら祥子さんが恥ずかしがっていままで見せてくれなかったところも全部見るよ。本当は部屋の明かりだって全部点けたいくらいなんだ。水槽の明かりがロマンチックだから、我慢してるんだからね。」 むき出しになったヒップの薄い皮膚にトモくんの暖かな手が直接に触れてきます。
「おねがい・・・トモくぅん」 ガーターストッキングを着けて逢った時には・・・駐車した黒のベンツワゴンの陰で、何度となくスカートの裾をくぐった彼の手に何度となくTバックで露になっている白い双丘を・・・こうしてまさぐられていたのです。
その時のことを思い出しているかのように、トモくんは半分ほどを覆っているハイレグの裾を双丘に食い込ませるようにして・・・まるみを全て青白い光の中に晒して行きました。
25 2006 / 06
「ごめんなさい。」 一緒に過ごしてくれる男性の前で、他の方のことを考えたりしない、それはわたくしに出来る最低限の誠意だと心得ていました。でも、トモくんの披露宴だという特別な事情は、わたくしの大人の信条に何度も・何度も揺さぶりをかけたのです。
「や、そんなんじゃないんだ。誤らないでください、ねえさん。」 わたくしの重ねられたお詫びの言葉に恐縮した風で前髪をかきあげるのです。年齢よりも、貫禄を感じさせるその風貌が、年相応の爽やかさを取り戻します。
「さっきまではさ、ねえさんが仕事のことを考えている時の目の色とは違う気がしたからちょっと気になっただけ。」 わたくしは、ぎょっと・・しました。ありえるはずもないのに、心の中の映像を彼に覗かれていたのではとさえ思ったのです。
「そんなに、違うものかしら。」 動揺が声に出ていない事を・・・祈りながら会話を他愛ない方向へと向かわせたのです。
「ん。なんていうか、磨き上げた日本刀みたいに光るんですよ。仕事のことを考えたり、話したりしているときのねえさんの眼は。」
「あら、物騒な喩えね。」 何度か、珈琲専門店のカウンターで隣り合ってそれぞれの仕事の話に花を咲かせたこともありました。その時のわたくしのことを、森本さんはそんな風に観察していたのでしょうか。
「まぁ、真剣を見た事もない人にはちょっと伝わりにくい喩えだけどね。さっきまでのねえさんの眼には、あの光がなかったからちょっと不思議に思ったんだ。」 若い頃は<総長>と呼ばれてやんちゃをしてきた、と笑って話してくれた過去には・・・真剣を目にしたこともあったのかもしれません。
「ふふふ、そんなに殺気走った仕事の話ばかりじゃないのよ。」 森本さんの映像監督としてのプロの眼に驚きながら、誤解を解く様に・・・話を向けたのです。
「わかってる。でもさ、さっきのねえさんの眼。まるでラリックの乳白色のガラスを透かしたみたいな・・・眼だった。」 ゆっくり楽しんできたあじさい園も、もう出口でした。
「その眼を見てたら、欲情しそうになりましたよ。」 わたくしの耳元に口を寄せると、森本さんは真面目な表情のままでそう囁いたのです。
「やっと、いえたね。祥子さん」 トモくんはそう言うと、わたくしの後に回りブラのホックを外したのです。縛められた両手を浮かせるように引き上げられて・・・わたくしを辱めていた黒のサテンは、はらりと・・・足元に落ちたのです。
「ぁっ・・・・」 とうとう、彼の手で・・・・秘密を明かされてしまう時が来てしまうのです。
「次は、ブーツだね。いつもみたいにガーターストッキングで来てくれたら、ブーツを履いたままでも可愛がってあげられたのに。」 すぐに、タイツのウエストにかかるかと思っていた彼の手は、わたくしの足元に向かったのです。ランジェリーの扱いと同時に、装う順序も・・・寝物語にトモくんに聞かせたことがありました。
ためらいもなく膝をつくと、彼の手が右足から内側に付いた短いファスナーを下ろしてゆきます。
「二日目って出血が一番多いっていわなかったけ、祥子さん。ちっとも、血の匂いなんて感じないけど。いやらしいフェロモンの匂いしかしないよ。」 片脚づつわたくしの足を取り上げると、足首までのエレガントなショートブーツを脱がしてしまいました。
「や・・・そんなふうに・・いわないで」 ふとした拍子にすりよせられようとするトモくんの鼻先を、わたくしは不安定な姿勢で避け続けていたのです。
「タイツって祥子さんが履くと思ってなかったからなんだか新鮮だよ。こんなに濃い色でいやらしいヒップを覆って隠したつもり?」 トモくんがわたくしの身体を水槽に向き合う様にと向きを変えさせたのです。
彼の目の前には、鈍く光る黒のサテンのハイレグに半分だけ覆われた白い腰の頂きがさらされているはずです。タイツが黒のグラデーションでその曲線を却って主張しているかのようでした。
「や、そんなんじゃないんだ。誤らないでください、ねえさん。」 わたくしの重ねられたお詫びの言葉に恐縮した風で前髪をかきあげるのです。年齢よりも、貫禄を感じさせるその風貌が、年相応の爽やかさを取り戻します。
「さっきまではさ、ねえさんが仕事のことを考えている時の目の色とは違う気がしたからちょっと気になっただけ。」 わたくしは、ぎょっと・・しました。ありえるはずもないのに、心の中の映像を彼に覗かれていたのではとさえ思ったのです。
「そんなに、違うものかしら。」 動揺が声に出ていない事を・・・祈りながら会話を他愛ない方向へと向かわせたのです。
「ん。なんていうか、磨き上げた日本刀みたいに光るんですよ。仕事のことを考えたり、話したりしているときのねえさんの眼は。」
「あら、物騒な喩えね。」 何度か、珈琲専門店のカウンターで隣り合ってそれぞれの仕事の話に花を咲かせたこともありました。その時のわたくしのことを、森本さんはそんな風に観察していたのでしょうか。
「まぁ、真剣を見た事もない人にはちょっと伝わりにくい喩えだけどね。さっきまでのねえさんの眼には、あの光がなかったからちょっと不思議に思ったんだ。」 若い頃は<総長>と呼ばれてやんちゃをしてきた、と笑って話してくれた過去には・・・真剣を目にしたこともあったのかもしれません。
「ふふふ、そんなに殺気走った仕事の話ばかりじゃないのよ。」 森本さんの映像監督としてのプロの眼に驚きながら、誤解を解く様に・・・話を向けたのです。
「わかってる。でもさ、さっきのねえさんの眼。まるでラリックの乳白色のガラスを透かしたみたいな・・・眼だった。」 ゆっくり楽しんできたあじさい園も、もう出口でした。
「その眼を見てたら、欲情しそうになりましたよ。」 わたくしの耳元に口を寄せると、森本さんは真面目な表情のままでそう囁いたのです。
「やっと、いえたね。祥子さん」 トモくんはそう言うと、わたくしの後に回りブラのホックを外したのです。縛められた両手を浮かせるように引き上げられて・・・わたくしを辱めていた黒のサテンは、はらりと・・・足元に落ちたのです。
「ぁっ・・・・」 とうとう、彼の手で・・・・秘密を明かされてしまう時が来てしまうのです。
「次は、ブーツだね。いつもみたいにガーターストッキングで来てくれたら、ブーツを履いたままでも可愛がってあげられたのに。」 すぐに、タイツのウエストにかかるかと思っていた彼の手は、わたくしの足元に向かったのです。ランジェリーの扱いと同時に、装う順序も・・・寝物語にトモくんに聞かせたことがありました。
ためらいもなく膝をつくと、彼の手が右足から内側に付いた短いファスナーを下ろしてゆきます。
「二日目って出血が一番多いっていわなかったけ、祥子さん。ちっとも、血の匂いなんて感じないけど。いやらしいフェロモンの匂いしかしないよ。」 片脚づつわたくしの足を取り上げると、足首までのエレガントなショートブーツを脱がしてしまいました。
「や・・・そんなふうに・・いわないで」 ふとした拍子にすりよせられようとするトモくんの鼻先を、わたくしは不安定な姿勢で避け続けていたのです。
「タイツって祥子さんが履くと思ってなかったからなんだか新鮮だよ。こんなに濃い色でいやらしいヒップを覆って隠したつもり?」 トモくんがわたくしの身体を水槽に向き合う様にと向きを変えさせたのです。
彼の目の前には、鈍く光る黒のサテンのハイレグに半分だけ覆われた白い腰の頂きがさらされているはずです。タイツが黒のグラデーションでその曲線を却って主張しているかのようでした。
25 2006 / 06
「こんな中途半端なのもエッチだね、祥子さん」 サテンのカップはもうわたくしの鴇色の先端さえも覆ってはいませんでした。蓮の花びらのように・・・まぁるく大きなふくらみの下に、その肌の白さを強調するためのように咲き落ちていたのです。
「みちゃ・・・やぁ・・・」
「さっきここで逝ったばかりなのに、またおねだりしてるみたいだよ。何倍も美味しそうに尖ってるよ、祥子さん。」 恥ずかしさに赤く染まる耳朶を舌先でねぶりながら、彼の指は立ち上がったままの乳首をいらうのです。
「あぁぁ・・・だめぇ・・・」
「ちゃんと祥子さんの口からお願いしてくれないと、この後どうしていいかわからないなぁ。」 巻貝のような耳の中までも・・・トモくんの舌先は這ってゆきます。ここも感じるのだと、教えたのはわたくしでした。
「おねがい・・・手をほどいて・・・」
「だぁめ 言ったでしょう。祥子さんを縛りたかったって。本当はこのままフロントに電話して縄を注文したいくらいなんだよ。身体中に縄痕が残るくらいぎりぎりに縛らせてくれる?祥子さん」 なんてことでしょう。彼が先ほどふと漏らした言葉には、こんな欲望が隠れていたのです。
「だめよ・・・縄なんて・・だめ。」
「わかってるよ。そんな怯えた顔をしなくても。祥子さんがいやなら無理強いはしないよ。僕はSMがしたい訳じゃないからね。」 再び耳朶を甘噛みしたトモくんの唇が、首筋へと這ってゆくのです。
「でも手首は解いてあげないよ。さぁ、どうしてほしいの、祥子さん。ちゃんと僕にお願いしてごらん。」
「やぁぁぁ・・・」 トモくんはわたくしの口から、身体を覆うものを彼の手で剥ぎ取って・・・と哀願させたいのです。
なんでもない時なら、愛語の一つとして羞恥にまみれながら口にしたことでしょう。でもわたくしのいまの身体では・・・とても、言えることではありませんでした。
「しかたないなぁ。それじゃこんなやらしい姿、僕だけが楽しむのはもったいないから、携帯で撮ってあげるよ。」 そういうと、わたくしから離れて、先ほど床に脱ぎ捨てたジャケットを拾い上げるのです。彼の手は内ポケットに入っている携帯のストラップを掴みました。
「トモくん、だめっ・・・お写真なんて だめ。」 わたくしの必死の声に、彼は携帯をジャケットに戻すと、わたくしの側に戻って来たのです。
別れようという男性の手元に、こんなはしたない姿の写真を残しておく訳にはいきません。彼には、まだ一度も二人きりの時間に写真を撮らせたことはありませんでした。ただ一度、まだ若かった頃にかつての上司に盗み撮りされた昔の写真を数枚・・・持ち帰られたことがあるだけです。
「もう一度聞くよ、祥子さん。どうしてほしいのか、ちゃんと言ってごらん。」 露になったわたくしの左の乳房を握りしめて・・・耳元で囁くのです。
もう・・・仕方ありませんでした。
「おねがい、わたくしのランジェリーを・・・脱がせて・・ちょうだい」
「ねえさん、何を考えているの?」 隣を歩く森本さんが、思い切った様に尋ねてきました。
鶴岡八幡宮のあじさい園を2/3ほど廻り終えたところでした。白い花が花火のように散るスミダノハナビの大きな株の前のことです。
「ごめんなさい。ちょっと、仕事のこと。」
「ふうぅん。」 その返事で彼が納得していないことは、充分にわかりました。
「せっかくお休みを取ったのに、だめね。ちょっと気になる事を思い出してしまったものだから。」 今日一日を鎌倉で過ごそうと誘ってくれたのは森本さんだったのです。時折、トモくんのことが脳裏をかすめても、不自然さを感じさせない様に適度に会話をし、相づちをうっていたつもりでした。
「わからなくも、ないけどね。」 彼も多忙な人なはずでした。今日も、わたくしが気づかないだけでもう何度も携帯が鳴っているのかもしれません。なのに、そんなそぶりも見せずにエスコートを続けてくれていました。
「みちゃ・・・やぁ・・・」
「さっきここで逝ったばかりなのに、またおねだりしてるみたいだよ。何倍も美味しそうに尖ってるよ、祥子さん。」 恥ずかしさに赤く染まる耳朶を舌先でねぶりながら、彼の指は立ち上がったままの乳首をいらうのです。
「あぁぁ・・・だめぇ・・・」
「ちゃんと祥子さんの口からお願いしてくれないと、この後どうしていいかわからないなぁ。」 巻貝のような耳の中までも・・・トモくんの舌先は這ってゆきます。ここも感じるのだと、教えたのはわたくしでした。
「おねがい・・・手をほどいて・・・」
「だぁめ 言ったでしょう。祥子さんを縛りたかったって。本当はこのままフロントに電話して縄を注文したいくらいなんだよ。身体中に縄痕が残るくらいぎりぎりに縛らせてくれる?祥子さん」 なんてことでしょう。彼が先ほどふと漏らした言葉には、こんな欲望が隠れていたのです。
「だめよ・・・縄なんて・・だめ。」
「わかってるよ。そんな怯えた顔をしなくても。祥子さんがいやなら無理強いはしないよ。僕はSMがしたい訳じゃないからね。」 再び耳朶を甘噛みしたトモくんの唇が、首筋へと這ってゆくのです。
「でも手首は解いてあげないよ。さぁ、どうしてほしいの、祥子さん。ちゃんと僕にお願いしてごらん。」
「やぁぁぁ・・・」 トモくんはわたくしの口から、身体を覆うものを彼の手で剥ぎ取って・・・と哀願させたいのです。
なんでもない時なら、愛語の一つとして羞恥にまみれながら口にしたことでしょう。でもわたくしのいまの身体では・・・とても、言えることではありませんでした。
「しかたないなぁ。それじゃこんなやらしい姿、僕だけが楽しむのはもったいないから、携帯で撮ってあげるよ。」 そういうと、わたくしから離れて、先ほど床に脱ぎ捨てたジャケットを拾い上げるのです。彼の手は内ポケットに入っている携帯のストラップを掴みました。
「トモくん、だめっ・・・お写真なんて だめ。」 わたくしの必死の声に、彼は携帯をジャケットに戻すと、わたくしの側に戻って来たのです。
別れようという男性の手元に、こんなはしたない姿の写真を残しておく訳にはいきません。彼には、まだ一度も二人きりの時間に写真を撮らせたことはありませんでした。ただ一度、まだ若かった頃にかつての上司に盗み撮りされた昔の写真を数枚・・・持ち帰られたことがあるだけです。
「もう一度聞くよ、祥子さん。どうしてほしいのか、ちゃんと言ってごらん。」 露になったわたくしの左の乳房を握りしめて・・・耳元で囁くのです。
もう・・・仕方ありませんでした。
「おねがい、わたくしのランジェリーを・・・脱がせて・・ちょうだい」
「ねえさん、何を考えているの?」 隣を歩く森本さんが、思い切った様に尋ねてきました。
鶴岡八幡宮のあじさい園を2/3ほど廻り終えたところでした。白い花が花火のように散るスミダノハナビの大きな株の前のことです。
「ごめんなさい。ちょっと、仕事のこと。」
「ふうぅん。」 その返事で彼が納得していないことは、充分にわかりました。
「せっかくお休みを取ったのに、だめね。ちょっと気になる事を思い出してしまったものだから。」 今日一日を鎌倉で過ごそうと誘ってくれたのは森本さんだったのです。時折、トモくんのことが脳裏をかすめても、不自然さを感じさせない様に適度に会話をし、相づちをうっていたつもりでした。
「わからなくも、ないけどね。」 彼も多忙な人なはずでした。今日も、わたくしが気づかないだけでもう何度も携帯が鳴っているのかもしれません。なのに、そんなそぶりも見せずにエスコートを続けてくれていました。