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祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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18 2006 / 02
「感じてたんですね あんな姿でパーキングエリアを歩くだけで」 ぐったりするわたくしを支えながら山崎さんはゆっくりとリクライニングシートを倒してゆきました
「こんなに大きいのに敏感で素敵だよ」「はぁぅっ・・」 わたくしの頬に一つキスをすると指の間からGカップの白肌を零れ落とさんばかりに握りしめてから・・・石塚さんはシートを降りられたのです
「祥子さんのはしたない声でこんなになってしまったんです」 フラットになったシートの端に深く腰掛けて・・・山崎さんは昂りはじめた塊をブラックデニムから引き出したのです
「ふふ もうきつくてね 祥子さんの唇で慰めてください」 わたくしの肩に手をやると・・・わたくしの上半身を彼の膝に引き寄せるのです
狭いリアシートに上半身だけをうつぶせに横たわるようにしてわたくしは山崎さんの塊を口に含みました
くちゅ・・ぺちょ・・・ 舌先で塊の敏感な先端をくまなく舐め上げるのです
ちゅ・・くちゅ・・ちゅぶ・・移動する車の中で口に含むのは歯先を当ててしまいそうで・・・わたくしは咥えるのではなく舌と唇で山崎さんの塊を愛撫していったのです
お3方の中で一番大きく逞しかった山崎さんの塊は・・口腔の中で舌の動きにつれてあの時と同じ質量を取り戻しはじめたのです
昨晩 ホテルのメインダイニングでわたくしに劣情を迸らせなかったのは・・・山崎さんだけだったのです
シェフに遠慮をし・・・わたくしをいたわる様に優しく口戯だけでの愛撫で逝かせてくださったのです
欲望を交えながらもその手のすべらかな感じと同様にやさしい・・・山崎さんにお応えしたくて出来る限りの快感を差し上げたかったのです
「あぁ あの時と同じだ 祥子さんのフェラチオはほんとうにいい」 山崎さんの左手は先ほどまで彼にねぶられていた乳首をなぶり 右手は彼の腰の上を小刻みに舞うわたくしの頭をやさしくなでておりました
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16 2006 / 02
戻った車の中は適度に暖められ快適な環境になっていました
ここに来るまでと同じ様にわたくしの左に石塚さんが 右には山崎さんが座られました
「お揃いですか?」 外でお待ちになっていた結城さんはドライバーズシートに座ると山崎さんに向けて・・・とわかる問いを口にしました
彼女は遠く離れた場所で起きていたことを・・・ずっと見ていたのでしょうか
「待たせたかな 申し訳ないね いってください」 
「はい」 山崎さんの言葉に短い返事を返すと結城さんは車をそのまま発進させました
 
合流して本線へ 加速が落ち着くまえにドライバーズシートとの間のカーテンは閉められてしまったのです
「車内は暖かいでしょう コートを脱いだらどうですか?」 山崎さんはわたくしの手からハンドバックを取り上げバゲッジスペースへ置いてしまいます
男性二人はコートを脱ぎホテルのリビングとおなじ寛いだ姿になっていました
「もうこのスピードなら心配することはないですよ さぁ 約束です」 石塚さんはわたくしの髪を撫でながら・・・またあの時間が始まることを告げるのです
「自分ではできませんか?」 そう言われても・・・コートの下のはしたない姿を思えばわたくし自身の手で脱ぎ去ることなんてできません
せっかく清めて来た太ももの狭間も・・さきほどまでのパーキングエリアでの辱めで・・・また濡れてしまっていることが解っていたからです
「ぃゃ・・・」 わたくしは首を横に振りました
「しかたないですね」 左肩を引き寄せると山崎さんの手が胸元から一つずつ留め金を外すのです
「おねがいです・・・もう・・・」 この後のことを思うと・・・声を抑えてしまいます たとえ抗いの声でもそれはセクシュアルな薫りをどうしても含んでしまうからです ほんの少しでも結城さんに聞かせずに・知らせずに済ませたいと思っていました
「選んだのは祥子さんですよ わかってますね」 それはわたくしの抗う手を止めるに十分な一言でした
「さぁ脱ぎましょう」 石塚さんの手がコートの衿を持ち・・・わたくしからシャドーフォックスのコートをはぎ取るのです
「あっ・・・」 覚悟をしていたのにサテンが肌を滑る感触に羞恥の喘ぎを漏らしてしまうのです
 
「こんなにして 疼いてしかたなかったのでしょう」 くっきりと立ち上がっている鴇色の右の乳首を山崎さんが咥えたのです
「はぁ・・ぁん・・だめ・・」 わたくしをシートの背に押し付けて左の先端を山崎さんがねぶるのです
「ん・・んぁ・・ゆるし・・て」 露出じみた羞恥の時間の間ずっとコートの裏地に擦られつづけていた乳房の先端は快感を求め・・・身体の芯へと送りつづけるのです
それももともと・・・敏感で・・男性の愛撫には弱いのです それを左右同時に唇と舌でねぶられるなんて
「ぁぁ・・・ん・・ぁ・・だ・め・・」 吸い上げ・・舌先で捏ねられ・・甘噛みされて・・・男性の手で白い乳房を・・左右別々に揉み込まれるのです
「もぅ・・・ぁぁぁ・・ゃあ・・」 唇を噛み締めても喘ぎを止める事が出来ないほどにお二人の愛撫は甘く淫媚にわたくしの身体を辱めてゆくのです
「いっしょ・・に・・ぁ・だ・め・・・ぁぁあ」 わたくしの両手はお二人の手に絡めとられ口元を覆って喘ぎを抑えることさえ許されなかったのです
「しな・・い・で・・・ぇ・・はぁぁ・・・」 それぞれが別々に責めてらっしゃるはずなのにお二人は同じようなタイミングで・・・わたくしの乳房への責めを・・・エスカレートさせてゆくのです
「だ・・め・・っ・・・こんな・・の・・だ・め・・」 淫感の波は次第に大きく・・理性を白く飲み込んで・・短い間隔でわたくしを絶頂へと追い上げるのです
「ぃぃい・・はぁ・・・いぃのぉぉ・・」 唇でまるでフェラチオのように大きくそそり立つ左乳首の側面を石塚さんがしごきあげ・・・右の乳輪まできつく吸い上げたかと思うとかりっと山崎さんが甘噛みを繰り返すのです
キスマークさえ付けようとはなさらないのに・・・わたくしのお胸は神経をむき出しにした様に・・・淫楽にまみれていたのです
もう こみ上げる絶頂感を堪えることなんてできませんでした
「あぁぁ・・・ん・・・いっ・・・くぅぅ」 初めての露出行為に溜め込まれていた淫らな疼きを同時に乳首をねぶるお二人に煽られて・・・お胸の責めだけでわたくしは軽く達してしまったのです
15 2006 / 02
左手にはカフェテリアの窓越しに何人かの男性が昼食をとっているのが見えました
常緑広葉樹の植え込みの前にわたくしを立たせるとお二人は互いの携帯をポケットから取り出し交換してそれぞれの方向に動かれたのです

「祥子さん ここで写真を撮りましょうか」 山崎さんがわたくしの左側に立たれました
そして・・・車道に入らないようにぎりぎりに・・・少し離れた正面に石塚さんが携帯を持って立たれたのです
パーキングエリアに入ってくる車が丁度正面に見える場所です
ひっきりなし・・ということはありませんがいまもまた一台の車が入ってきました
「これでよろしいの?」 山崎さんの腕に左手を絡めてにっこりとカメラに向かって微笑みました
「いえ まぁこんなお写真もいいのですけれどね」 組んだ腕を解くと右手でわたくしの方を抱いて石塚さんにシャッターをねだるのです
カシャッ・・・デジタル合成されたシャッター音が響きます
 
「僕たちが欲しいのはこんなお写真じゃないんですよ 祥子さん」 
「えっ・・・」 こんな白昼の車も人の目もある場所で何をおっしゃるつもりなのでしょう
「さぁ そのコートの前を広げてください」
「できませんっ そんな・・こと」 ロングブーツと黒のパンティストッキングしか身につけていない裸身にたった一枚身につけているコートの前を広げるなんて
「シャッターを切る間だけのことです」
「いやっ・・ここをどこだと思ってらっしゃるの?」 山崎さんの手はシャドーフォックスのコートの前端に伸びて 下からスナップ状になった留め金を外すのです
「元旦の甘楽パーキングエリアのカフェテリアの前ですよ 大丈夫 僕が立っているからカフェテリアのお客様に祥子さんの姿が見えることはないですよ いまなら駐車車両も少ないですし車の中にいる人も見当たりませんしね」 また一つ留め金が外されます
「パーキングエリアに入ってくる車だけですね 気をつけなければいけないのは」
「だめです できません そんなはしたないこと」 また一つ・・・山崎さんの指は止まらないのです
「大丈夫です 見も知らぬ人にあなたの姿を見させたりはしません」 肩にまわした右手はまるで石塚さんのようにわたくしの髪を愛でるのです
「良い薫りだ すべすべした黒髪さえ薔薇の薫りを漂わせている 昨夜美貴の携帯の写真を見てどれほど悔しい想いをしたかわかりますか」 こんなお話をしている間にも何度かシャッターが切られた音がしていました
下から4つ目の留め金が外されました わたくしの両手はコートの前が開かない様に一生懸命に押えるしかなかったのです
 
「僕にも楽しみを取っておいてほしいな」 石塚さんが山崎さんと場所を変わりました
「そのままでいいですから 僕とも1枚撮ってください」 両手でコートの前を掻き合わせるわたくしの肩を抱いて石塚さんがカメラ目線を取る様に促すのです
カシャッ・・・先ほどまでのような平静な表情はできなくなっていました
「もっと淫らな姿のお写真が欲しいんです 美貴に撮らせたような ね」
「あれは美貴さんが勝手に・・・」
「わかってます 祥子さんがあんな写真を進んで撮らせるわけはないですからね」
「でしたら・・・」 それをわかってらして なのに・・・わたくしにこんなことを要求なさるなんて
「だからこそ欲しいんですよ 宝物のような写真がね」 あの時どんなことをしてもお写真を拒めばよかったと 取り返しのつかない後悔をいたしました
「だからって・・・こんなところで」
「ここでなければ撮らせてくださるということですか?」 髪を指にからめるようにしてわたくしの表情を覗き込むのです
「いやぁ・・お写真なんて・・できません」
「祥子さん 選んでください」 襟元に近い最後の留め金が石塚さんの指で外されてしまったのです
両手で身を守るようにコートの前を押えました
そんなわたくしに石塚さんが囁くのです
「ここで僕たちの望む写真を撮らせてくれるか 車の中で先ほどの続きを楽しませてくれるか どちらを選びますか? 祥子さん」 ゆっくりと山崎さんが戻ってらっしゃいます
「いや・・・」 白昼に淫乱な女のように自らの手でコートの前を広げるなんて・・そんなことはとても出来ません。
 
「祥子さんはどちらを選んだんですか?」 山崎さんがカメラを石塚さんに返しながら答えを促すのです 
「どうしますか? 祥子さん」 コートの前を押えたわたくしに近づいた二人の姿は カフェテリアの男性たちには仲良く談笑しているように見えたでしょう
「ここで写真を撮りますか?車に戻りますか?」 俯くわたくしの顎を山崎さんの手がついと引き上げます
「ゆるして・・・車に戻して・・・」 わたくしは密室での淫媚な時間を選ぶしかありませんでした
「わかりました それでは戻りましょう その前に」 コートを押えていた手を石塚さんに外され ばっとコートの前を二人に向かって広げられたのです
「ひぃっ・・・やめ・・て・・」 お二人の影で他の方にその姿を見られることはなかったでしょう でも零下に近い気温の屋外に晒されたGカップの乳房はさっと・・・泡立ったのです
「陽の光の下の肌は美しいですね」 ほんの一瞬だったのでしょう 山崎さんはコートの前を合わせると留め金を上から順に止めていったのです
「写真に残せないのが残念ですよ」 全ての留め金を止めるとようやく二人は車へとなんでもないようにして・・・歩き出したのです
14 2006 / 02
「祥子さん」 石塚さんが後から下りて来てわたくしの左隣に並んだのです
「なんでしょう?」
「あんなにシートを濡らしちゃだめですよ」 腰を抱く様にしてわたくしを引き寄せると・・・耳元にこそっとつぶやくのです
わたくしの腰のところのシートが濡れていたのでしょうか・・・まさかあのオフホワイトのシートに恥ずかしいシミが出来てしまったのでしょうか
「いやっ・・・」 わたくしは顔を赤くして山崎さんのコートに顔を埋めるように俯いてしまいました
「また何を言ったんだ」 とがめるような口ぶりでも左腕にすがるわたくしの感触を楽しんでいらっしゃるのもわかりました 
このコートの下に何も身に付けていないのを知っているのはお二人だけなのですから
サービスエリアの化粧室まですぐでした
山崎さんの腕から手をほどき女性用へ わたくしは1人だけ向かいました
「きれいにしてきてください 祥子さん」 淫らな意味の籠る言葉を明るく大きな声を石塚さんがかけてきたのです
「ゃぁ・・」 まわりに誰が聞いていても不思議はないんです 意味の解るわたくしは・・・真っ赤に俯いて・・・化粧室へ急ぎました
 
パンティストッキングはわたくし自身の愛液と石塚さんの口戯で・・太ももの中程まで濡れそぼっていました
化粧室の個室の中でわたくし自身の身体だけでなくストッキングそのものも幾度となく拭いました
どれだけ拭っても・・・あれほどに薄い素材であっても濡れた感触はなくならず ファーコートのすべすべしたサテンの裏地が素肌を・乳房をこする感触は・・・わたくし自身の身体から溢れる蜜を止めることも許してはくれませんでした
それでも・・・数分を費やしてハンドバックの中のウェットティッシュも使って出来るだけ身体を清めて二人の男性の元に戻りました
 
「いつも通り碓氷軽井沢で下りる様に結城くんには言っておいたよ 彼女の腕なら問題ないだろう」
「あぁこの車だし大丈夫でしょう」 この先のルートを話し合っていたようでした
「お待たせいたしました」 日差しがあるのに冷たい空気の中で待っていてくださったのでしょう 二人の男性は優しく微笑んで迎えてくださいました
「ふふ 綺麗にしてきましたか?」
「いやぁ・・そんなこと」 意地悪な石塚さんの問いにわたくしはやはり山崎さんに縋る様に腕を絡めてしまったのです
「やっぱり山崎のほうが好きですか?」 冗談とも真面目ともいえない顔で石塚さんがわたくしの頬を撫でるのです
「石塚さんがいじわるを仰るからです」 羞恥に熱くなっている頬を知られてしまったでしょうか
「それにいじわるなことも・・・もう、止めてください」 パンティストッキングだけしか身に付けていない姿で毛皮のコートを羽織り・・・男性の利用客が多いパーキングエリアで立ち話をする そんなはしたなさに潤んでしまう瞳でお二人を見つめてお願いをしたのです
「美貴にだけあんな姿を見せた罰です」 山崎さんがきっぱりと言い放つのです
「僕たちにも僕たちだけの祥子さんを見せてください それともこの旅行の後で僕たちと個別にデートをしてくれますか?」 どうして・・・わたくしだけがこんなに責められなくてはならないのでしょう
「そんなこと・・・お忙しいのでしょう お約束できないわ」 お二人とも素敵な方です だからといって口先だけの約束はわたくしには出来ませんでした
「それじゃあと数時間は僕たちの思うままにさせてください」
「でも・・おねがい 結城さんのいらっしゃるところでもう・・なさらないで」 同性の女性が居る場所での淫戯にわたくしは耐えられなかったのです 声を抑え反応を堪えることで・・・疼きはよりいっそう体奥に蓄積されてゆくのです
ここで休憩をとられなければ・・・わたくしはシルクのスカーフで抑え切れない喘ぎを上げてしまったことでしょう
 
「この先で僕たちに写真を撮らせてくれますか?」 山崎さんが唐突にこんなことをおっしゃるのです
「えっ・・・写真ですか?」
「ええ ちょっとした植栽があります そこで」 左手のショップとカフェテリア棟の向こうに樹々が植えてあるスペースがあったのです こじんまりとしたカフェテリアの窓から見えるあの小さな植え込みのことでしょう  
「いいですね 撮らせてくださったらこの後は紳士的に別荘までお連れしますよ」  二人と連れ立って石塚さんがおっしゃる方向に歩き出しました
「お写真なら・・・構いませんが お二人とですか?」 普通にどちらかと携帯電話のカメラを使った記念撮影のようなものだと思っていたのです
それにお二人のどちらの手にもカメラがなかったからです
13 2006 / 02
甘楽パーキングエリアは出来たばかりで綺麗な施設でしたが昔ながらの機能性を重視した小さなエリアでした
次が釜飯で有名な横川サービスエリアです あまり利用する方がいないと思っていたのですが元旦でも大型車が数台停まり小型車エリアにも数台の駐車車両がありました
家族連れというよりも混むのが嫌だと言う男性の利用者が多いのでしょう 山崎さんに勧められた様にすぐにコートを身に付けなければ 通りすがりに好奇の視線を向けられていたにちがいないからです
こんなところで・・・パンティストッキングだけに毛皮のコートを羽織って歩かなければならないなんて
「本来は運転中には閉じてはいけないんですよ」 シャッ・・・山崎さんが運転席との間のカーテンを開けたのです 
「なら・・・」 こんなことをなさらなければいいのです・・・とは言えませんでした 
普段なら利用しない時期に別荘に向かい、こんな車までわざわざ手に入れて・・・その目的がわたくしとの淫らな時間だとしたら
このお二人なら・・・結城さんの目の前で・・・カーテンを閉めることもせずに同じことをなさるかもしれません
 
「おつかれさまでございました 甘楽です 10分ほどでよろしいですか」 そろそろと駐車スペースを探していた車を漸く小型車エリアのはずれに停めたのです
「ありがとう 結城くんは疲れないか? もう少し休んでもいいんだよ」 こんな姿のままパーキングエリアで過ごさなくてはならないのでしょうか・・・でも山崎さんのおっしゃるように結城さんは運転し続けているのです
「私は大丈夫です それでは10分後に」 バックミラーごしに後を振り返ることもなく答えるのです それもわたくしには一瞬たりとも視線を合わせようとせずに
「さぁ 祥子さんも行きますでしょう」 山崎さんが右のドアを開けるのです
「ええ」 そう返事をしながらもわたくしは動けずにいたのです
「車の中が冷えてしまう 行きましょう」 山崎さんに手を引かれて・・ミドル丈のコートの裾を乱さないようにそろり・・と車外に出たのです
「ふふっ・・」 バァゥッ・・と閉めるドアの向こうに石塚さんの含み笑いが聞こえました 
 
雪が多いと聞いていましたがパーキングエリアの中には雪は見当たりませんでした
綺麗に除雪されていましたが足元がかすかに凍っているのはわかりました
気温も嵐山とは比べ物にならないほど下がっていました
「あっ・・・」 先ほどまでの淫戯に濡れそぼった太ももの間のストッキングが・・・一気に冷たくなっていきます
外からはわからないと思いながら・・・コートの下のはしたない姿を思うと・・恥ずかしさに身を隠したくてわたくしは山崎さんに一層寄り添ってしまうのです
次のサービスエリアよりは小さいとはいえ利用客の方は多かったのです それも男性のお客様が
ロングブーツにシャドーフォックスの豪奢な毛皮を羽織りパーキングエリアの中なのに男性に腕を取られてエスコートされるわたくしは目立つ存在だったのでしょう
化粧室に行くまでに幾人もの男性から・・・見られていることはわかっていました
ただ この場にあまり相応しくない姿だからだとは解っていました
なのに こちらを見ている他の車の男性達はわたくしのコートの下のはしたない姿や ここまでの痴戯さえも・・冷たくなったストッキングのことさえも知られているのではないかと思わせるのです
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