祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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02 2006 / 07
そこには・・・見事な一幅の絵がありました。
ピンクからパープル・・・ブルーへとグラデーションを見せる紫陽花の中に、花の色を凝縮したようなサマーブルーのカーディガンと一段濃い藍のワンピースを着た女性がロングヘアとロングスカートの裾をひるがえして・・・微笑んでいるのです。
「わたくしじゃないみたいだわ。」 アングルのせいもあるのかもしれません。写真の中の女性は本当にわたくしではないように・・・見えました。
「僕のイメージしていた出会いのシーンにぴったりなんです。ここまで登ってきたかいがありました。」 ありがとう・・・そっと森本さんの手に戻したカメラで、そのまま何枚も紫陽花越しのお堂を写します。
「もっとこう観光地風な風情のない場所かとおもっていたけれど、ここは素敵ね。連れてきてくださってよかったわ。」
「ねえさんがそう言ってくれたらうれしいな。」 山の上に吹く風が、少し汗ばんだ身体に心地よかったのです。
カメラの電源を切ると、森本さんは ほぉっと・・・ため息をついたのです。
「ねえさん」
「なぁに?」
「さすがに一番上までくるとドキドキもんだね。」 そういえば、森本さんが高いところが苦手だということは以前から聞いてはいました。
「ん、でもちゃんと柵もあるし大丈夫でしょう。」 怖いなら手を繋いであげるわ、その言葉を実行に移す様に、彼の手に開いている右手を重ねてあげたんです。
「がんばったご褒美がほしいなぁ。」
「ごほうび?」
「そう、ねえさんから」 まるで甘えた幼い弟です。
「何が欲しいの?」 わたくしは森本さんに正面から向き合いました。
「これっ・・・」 軽く繋いだ右手をぐいっと引くと、森本さんはわたくしの唇を奪ったのです。
「あぁぁっ・・だめぇぇぇ・・・トモくぅぅ・・ん」 彼の両腕から・・・彼の快楽で責め立てるような舌から・・・なんとか逃れようと・・・わたくしは身を捩ったのです。
「だめだよ。クンニで逝くまでゆるさない」 ちゅぷ・・・ トモくんの舌は・・まるで先ほどまでのキスでわたくしの舌にしたように・・・花びらを絡め・・翻弄し・・・ねぶりあげるのです。
「ゃぁぁぁ・・・あっあぁぁぁ・・ゆる・・し・てぇぇぇ」 二枚の花びらを割る様に・・堅く尖らせた舌でわたくしの蜜壷を犯すのです。
わたくしの声が一段と高く・・細く響いたのを確認すると・・・今度は姫菊を・・細かなひだの一本一本を確かめる様にねっとりと舌でなぞります。
「そこ・・だぁめぇぇ・・・はぁぁ・・ん・・」
「柔らかくしとかないと 後で痛いよ」
「だめぇ・・・き・たなぁ・・い・・あぁぁぁ」 身体を合わせないと決めてはいても、嗜みとしていつもトモくんと逢う時と同じように・・・清めてはありました。でも、仕事の後シャワーも浴びないままで・・・こんな風に彼の唇と舌で責められるとは思ってもいなかったのです。
「汚くなんかないよ。祥子さんのここ、美味しいよ。こんなことも・・・してあげる。」 ちゅぷぅ・・・ 堅く尖らせた舌先を姫菊の蕾の中に押し入れようとするのです。まだ堅い蕾には入る事などできはしないはずなのに・・・幾度も幾度も・・・トモくんは繰り返します。
「ああっ・・・やぁぁ・・」 ぬぷぅっ・・・ どれだけ心は抵抗をしたでしょうか。なのに身体は・・・ほんの少しづつですが・・彼の舌を受け入れていったのです。
ピンクからパープル・・・ブルーへとグラデーションを見せる紫陽花の中に、花の色を凝縮したようなサマーブルーのカーディガンと一段濃い藍のワンピースを着た女性がロングヘアとロングスカートの裾をひるがえして・・・微笑んでいるのです。
「わたくしじゃないみたいだわ。」 アングルのせいもあるのかもしれません。写真の中の女性は本当にわたくしではないように・・・見えました。
「僕のイメージしていた出会いのシーンにぴったりなんです。ここまで登ってきたかいがありました。」 ありがとう・・・そっと森本さんの手に戻したカメラで、そのまま何枚も紫陽花越しのお堂を写します。
「もっとこう観光地風な風情のない場所かとおもっていたけれど、ここは素敵ね。連れてきてくださってよかったわ。」
「ねえさんがそう言ってくれたらうれしいな。」 山の上に吹く風が、少し汗ばんだ身体に心地よかったのです。
カメラの電源を切ると、森本さんは ほぉっと・・・ため息をついたのです。
「ねえさん」
「なぁに?」
「さすがに一番上までくるとドキドキもんだね。」 そういえば、森本さんが高いところが苦手だということは以前から聞いてはいました。
「ん、でもちゃんと柵もあるし大丈夫でしょう。」 怖いなら手を繋いであげるわ、その言葉を実行に移す様に、彼の手に開いている右手を重ねてあげたんです。
「がんばったご褒美がほしいなぁ。」
「ごほうび?」
「そう、ねえさんから」 まるで甘えた幼い弟です。
「何が欲しいの?」 わたくしは森本さんに正面から向き合いました。
「これっ・・・」 軽く繋いだ右手をぐいっと引くと、森本さんはわたくしの唇を奪ったのです。
「あぁぁっ・・だめぇぇぇ・・・トモくぅぅ・・ん」 彼の両腕から・・・彼の快楽で責め立てるような舌から・・・なんとか逃れようと・・・わたくしは身を捩ったのです。
「だめだよ。クンニで逝くまでゆるさない」 ちゅぷ・・・ トモくんの舌は・・まるで先ほどまでのキスでわたくしの舌にしたように・・・花びらを絡め・・翻弄し・・・ねぶりあげるのです。
「ゃぁぁぁ・・・あっあぁぁぁ・・ゆる・・し・てぇぇぇ」 二枚の花びらを割る様に・・堅く尖らせた舌でわたくしの蜜壷を犯すのです。
わたくしの声が一段と高く・・細く響いたのを確認すると・・・今度は姫菊を・・細かなひだの一本一本を確かめる様にねっとりと舌でなぞります。
「そこ・・だぁめぇぇ・・・はぁぁ・・ん・・」
「柔らかくしとかないと 後で痛いよ」
「だめぇ・・・き・たなぁ・・い・・あぁぁぁ」 身体を合わせないと決めてはいても、嗜みとしていつもトモくんと逢う時と同じように・・・清めてはありました。でも、仕事の後シャワーも浴びないままで・・・こんな風に彼の唇と舌で責められるとは思ってもいなかったのです。
「汚くなんかないよ。祥子さんのここ、美味しいよ。こんなことも・・・してあげる。」 ちゅぷぅ・・・ 堅く尖らせた舌先を姫菊の蕾の中に押し入れようとするのです。まだ堅い蕾には入る事などできはしないはずなのに・・・幾度も幾度も・・・トモくんは繰り返します。
「ああっ・・・やぁぁ・・」 ぬぷぅっ・・・ どれだけ心は抵抗をしたでしょうか。なのに身体は・・・ほんの少しづつですが・・彼の舌を受け入れていったのです。
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01 2006 / 07
「ああぁぁぁぁ・・・っ・・」 トモくんの舌がわたくしのアナルから真珠までを・・・一気に舐め上げたのです。
この数日、片時も休むことなくわたくしの秘められた柔肌は苛まれ続けておりました。
「とろとろだよ祥子さん。こんなに濃いジュース、美味しすぎるよ。」
「はぁぁぁ・・いゃぁぁ・ん・んぁぁ・・」 じゅるりゅゅ・・・じゅりゅ・・ わたくしのはしたない声にトモくんの立てる淫らな水音が絡まります。
「祥子さんの こんなにぷっくりしてる。キスしてってねだってるみたいだよ。」
「やぁぁぁ・・・ぁぁあぁ・・・」 ちゅぅぅぅぅ・・・ すでに大きくなっているピンク色の真珠を吸い上げてゆきます。
女性のことを口で愛する方法をトモくんは完全にマスターしておりました。
がむしゃらに痛みを与えるのではなく、その寸前の快感の極みまで・・・舌と唇と・・・時には歯をやさしくあてがって軽くしごきたてるようにすることさえ、いまでは自然に・・・あぁぁぁぁ・・・
「ええっ、こんなに登るんだ。」 長谷寺の上境内の大黒堂の脇から眺望散策路は山の傾斜面に沿って上へと伸びておりました。
「もう、大げさね。登るってほどでもないでしょう。あんなに綺麗なんですもの、行きましょうよ。」 観音堂でいつまでも手を合わせていたのを先へ行こうと急かした森本さんを、今度はわたくしが急かす番でした。
「都会の子だからなぁ。こういうのあんまり得意じゃないんですよ。それに、実はちょっと高いところが苦手で。」 本気とも冗談ともつかない口調で、森本さんが言い訳をします。つい先ほどまで、ロケハンのための写真を熱心に撮ってらしたのです。絶対にこの場所のことは気に入っているはずなんです。
「年配の方も歩いてらっしゃるんだから、結構歩きやすいと思うのよ。ね、お仕事に必要なんでしょう、行きましょう。高いところに行って怖かったら手を繋いでいてあげるわ。」
強面の映像監督さんに、そんなことを言う人は周囲にはいないのでしょう。
年下だからという気安さで、わたくしは優しく言うと彼の背を押したのです。
散策路は登り始めてみると、足元は前日の雨の影響も感じさせないほどに階段状に整備されており、竹でしっかりと組まれた手すりが巡らされておりました。唯一つ、想像よりは傾斜が急な所がありました。
森本さんは、わたくしを先に登らせると少し後からゆっくりと付いていらっしゃるようでした。カメラを手に行く先を、そして振り返っては眼下のお堂を背景に咲く紫陽花に向けて何度もシャッターを押されているようでした。
お仕事モードに入った彼には、声を掛ける必要はありませんでした。
わたくしは階段にこすらない様に、長いデニムのフレアースカートの裾を右手で摘んでゆっくりと自分なりのペースで散策路を楽しんでいたのです。
「ねえさん。」
「なぁに?」 カシャ・・・ 散策路の一番上の踊り場に足を掛けたところで、わたくしは森本さんの声のほうに振り向いたのです。
にこやかな微笑みの表情、前髪を押さえた左手。そして、前開きのデニムのワンピースから覗いたストッキングに覆われた太ももからつま先までも、カメラは捉えていました。
「きれいだよ、ねえさん。」 踊り場の先で待つわたくしに追いついた森本さんは、先ほどの一枚をデジカメのファインダービューに再生して、見せてくれたのです。
まさか、わたくしが撮られることになるとは思ってもみませんでした。
「仕事のお写真を撮らなくてはいけないのに、メモリーの無駄遣いなんてしちゃだめよ。」 照れ隠しに本当の姉のように優しく叱ると、カメラを受け取ったのです。
この数日、片時も休むことなくわたくしの秘められた柔肌は苛まれ続けておりました。
「とろとろだよ祥子さん。こんなに濃いジュース、美味しすぎるよ。」
「はぁぁぁ・・いゃぁぁ・ん・んぁぁ・・」 じゅるりゅゅ・・・じゅりゅ・・ わたくしのはしたない声にトモくんの立てる淫らな水音が絡まります。
「祥子さんの こんなにぷっくりしてる。キスしてってねだってるみたいだよ。」
「やぁぁぁ・・・ぁぁあぁ・・・」 ちゅぅぅぅぅ・・・ すでに大きくなっているピンク色の真珠を吸い上げてゆきます。
女性のことを口で愛する方法をトモくんは完全にマスターしておりました。
がむしゃらに痛みを与えるのではなく、その寸前の快感の極みまで・・・舌と唇と・・・時には歯をやさしくあてがって軽くしごきたてるようにすることさえ、いまでは自然に・・・あぁぁぁぁ・・・
「ええっ、こんなに登るんだ。」 長谷寺の上境内の大黒堂の脇から眺望散策路は山の傾斜面に沿って上へと伸びておりました。
「もう、大げさね。登るってほどでもないでしょう。あんなに綺麗なんですもの、行きましょうよ。」 観音堂でいつまでも手を合わせていたのを先へ行こうと急かした森本さんを、今度はわたくしが急かす番でした。
「都会の子だからなぁ。こういうのあんまり得意じゃないんですよ。それに、実はちょっと高いところが苦手で。」 本気とも冗談ともつかない口調で、森本さんが言い訳をします。つい先ほどまで、ロケハンのための写真を熱心に撮ってらしたのです。絶対にこの場所のことは気に入っているはずなんです。
「年配の方も歩いてらっしゃるんだから、結構歩きやすいと思うのよ。ね、お仕事に必要なんでしょう、行きましょう。高いところに行って怖かったら手を繋いでいてあげるわ。」
強面の映像監督さんに、そんなことを言う人は周囲にはいないのでしょう。
年下だからという気安さで、わたくしは優しく言うと彼の背を押したのです。
散策路は登り始めてみると、足元は前日の雨の影響も感じさせないほどに階段状に整備されており、竹でしっかりと組まれた手すりが巡らされておりました。唯一つ、想像よりは傾斜が急な所がありました。
森本さんは、わたくしを先に登らせると少し後からゆっくりと付いていらっしゃるようでした。カメラを手に行く先を、そして振り返っては眼下のお堂を背景に咲く紫陽花に向けて何度もシャッターを押されているようでした。
お仕事モードに入った彼には、声を掛ける必要はありませんでした。
わたくしは階段にこすらない様に、長いデニムのフレアースカートの裾を右手で摘んでゆっくりと自分なりのペースで散策路を楽しんでいたのです。
「ねえさん。」
「なぁに?」 カシャ・・・ 散策路の一番上の踊り場に足を掛けたところで、わたくしは森本さんの声のほうに振り向いたのです。
にこやかな微笑みの表情、前髪を押さえた左手。そして、前開きのデニムのワンピースから覗いたストッキングに覆われた太ももからつま先までも、カメラは捉えていました。
「きれいだよ、ねえさん。」 踊り場の先で待つわたくしに追いついた森本さんは、先ほどの一枚をデジカメのファインダービューに再生して、見せてくれたのです。
まさか、わたくしが撮られることになるとは思ってもみませんでした。
「仕事のお写真を撮らなくてはいけないのに、メモリーの無駄遣いなんてしちゃだめよ。」 照れ隠しに本当の姉のように優しく叱ると、カメラを受け取ったのです。
30 2006 / 06
「あそこが、散策路だね」
「きれいね」 本堂の左手に紫陽花色に染まった山の斜面が見えました。たしかにあそこなら、森本さんの言う圧倒的な量の紫陽花を楽しめるかもしれません。
「だめよ。お参りが先。」 わたくしは、本堂の前を通り過ぎようとする森本さんの袖を引きました。
「おねがい・・・手を・・・ほどい・・・て」 キスの狭間でわたくしはずっと縛められたままの手を今度こそ自由にしてくれるようにと頼んだのです。
「ごめん、祥子さん」 トモくんは、キスを止めることなく両手をわたくしの背中にまわすとネクタイを解いてくれたのです。
トモくんの右手に握られたヴィトンのネクタイは、くしゃくしゃになっていました。
「もう、使えないわね。」
「いいんだ、こんなもん。」 贅沢な絹の拘束具はひらひらとわたくしのふくらはぎの上に落ちてゆきました。
「手、大丈夫だった?」
「ん・・・ちょっと痺れてるだけ」 滑らかな絹は平らなだけ、後に残るような痣にはなっていませんでした。が、わたくしの手首にはくっきりと縛られたあとが残っていました。それ以上に、踏まれた時身体の重みを全て受け止めていたことで、じんじんとした感覚が残っていたのです。
「痛い?」 トモくんは、大きな手のひらでわたくしの右手を・・・そして左手を・・指一本一本をもみほぐすようにマッサージしてくれるのです。
「痛くはないわ。ん、ありがとう、感覚ももどってきたわ」 手首の痕が薄れるほどに手のひらはいつもの感覚を取り戻していたのです。
「あんな無茶な縛り方しちゃだめよ。」
「うん。」 まだわたくしの右手を両手に包み込んだままで、素直に頷くのです。
トモくんの中に、縛りへの好奇心が芽生えた以上正しい知識は必要です。でも、もう教えてあげる事はできません。無茶をしないよう・・・女性の身体には限界があるのだということだけが、いま教えてあげられる全てでした。
「ね、シャワーを浴びさせてちょうだい」 トモくんに支えられ立ち上がったわたくしは、彼の首筋に白い腕を絡めると・・・そう囁きました。いまなら、きっと素直に言う事を聞いてくれる・・・はずでした。
嫉妬に駆られたトモくんの責めは、わたくしの太ももの間をはしたなく・・・濡らしたままだったからです。
「シャワーの前にベッドだよ。僕が綺麗にしてあげるよ。祥子さんのフェロモンがぷんぷんしてる。」 マッサージしたばかりの手首をわたくしの身体の前でクロスさせて掴むと、トモくんの182センチを超える大柄な身体ごと・・・ベッドへと向かうのです。
「だめっ・・・ね・・ゆるして」 わたくしの腰には、再び堅く昂った塊が・・・押し当てられていたのです。
「ヘアがなくなって舐めやすくなってるんだ。祥子さんクンニ好きだろう。今夜はたっぷり舐めてあげるよ。」 今度はベッドに仰向けに押し倒すと、跳ね上げる両膝に手を掛けて・・・大きく左右に割るんです。
「きれいね」 本堂の左手に紫陽花色に染まった山の斜面が見えました。たしかにあそこなら、森本さんの言う圧倒的な量の紫陽花を楽しめるかもしれません。
「だめよ。お参りが先。」 わたくしは、本堂の前を通り過ぎようとする森本さんの袖を引きました。
「おねがい・・・手を・・・ほどい・・・て」 キスの狭間でわたくしはずっと縛められたままの手を今度こそ自由にしてくれるようにと頼んだのです。
「ごめん、祥子さん」 トモくんは、キスを止めることなく両手をわたくしの背中にまわすとネクタイを解いてくれたのです。
トモくんの右手に握られたヴィトンのネクタイは、くしゃくしゃになっていました。
「もう、使えないわね。」
「いいんだ、こんなもん。」 贅沢な絹の拘束具はひらひらとわたくしのふくらはぎの上に落ちてゆきました。
「手、大丈夫だった?」
「ん・・・ちょっと痺れてるだけ」 滑らかな絹は平らなだけ、後に残るような痣にはなっていませんでした。が、わたくしの手首にはくっきりと縛られたあとが残っていました。それ以上に、踏まれた時身体の重みを全て受け止めていたことで、じんじんとした感覚が残っていたのです。
「痛い?」 トモくんは、大きな手のひらでわたくしの右手を・・・そして左手を・・指一本一本をもみほぐすようにマッサージしてくれるのです。
「痛くはないわ。ん、ありがとう、感覚ももどってきたわ」 手首の痕が薄れるほどに手のひらはいつもの感覚を取り戻していたのです。
「あんな無茶な縛り方しちゃだめよ。」
「うん。」 まだわたくしの右手を両手に包み込んだままで、素直に頷くのです。
トモくんの中に、縛りへの好奇心が芽生えた以上正しい知識は必要です。でも、もう教えてあげる事はできません。無茶をしないよう・・・女性の身体には限界があるのだということだけが、いま教えてあげられる全てでした。
「ね、シャワーを浴びさせてちょうだい」 トモくんに支えられ立ち上がったわたくしは、彼の首筋に白い腕を絡めると・・・そう囁きました。いまなら、きっと素直に言う事を聞いてくれる・・・はずでした。
嫉妬に駆られたトモくんの責めは、わたくしの太ももの間をはしたなく・・・濡らしたままだったからです。
「シャワーの前にベッドだよ。僕が綺麗にしてあげるよ。祥子さんのフェロモンがぷんぷんしてる。」 マッサージしたばかりの手首をわたくしの身体の前でクロスさせて掴むと、トモくんの182センチを超える大柄な身体ごと・・・ベッドへと向かうのです。
「だめっ・・・ね・・ゆるして」 わたくしの腰には、再び堅く昂った塊が・・・押し当てられていたのです。
「ヘアがなくなって舐めやすくなってるんだ。祥子さんクンニ好きだろう。今夜はたっぷり舐めてあげるよ。」 今度はベッドに仰向けに押し倒すと、跳ね上げる両膝に手を掛けて・・・大きく左右に割るんです。
29 2006 / 06
「トモくんをわたくしだけの恋人にしたいって、何度も思ったわ。でも、そんなことは無理。17歳の年の差は埋まらないわ。こういう日がいつか来るってわかっていたから、セフレという関係を続けてきたのよ。」
「祥子さん。」
「わたくしは、あなたのことを・・・何も知らないわ。知っているのはこの身体とベッドのなかのことだけ。」 首をかしげると・・・顔を埋めた彼の胸に小さくキスをしたのです。
「それで充分だろ。」 耳元で吐き出す様に出された声には、強い悲しみが宿っていました。
「おねがい。あなたのことを嫌いにさせないで。」 彼もわかっているはずなんです。
「トモくんが好きなの。わたくしだって、あなたがこの腕で毎晩若くて可愛い奥様を抱くって想像するだけで嫉妬するのよ。さっきまでのあなたと同じ、わかるでしょう。」 トモくんの腕に、一層力が籠りました。
「逢う度に、じゃぁねとトモくんの車から降りるたびに・・・嫉妬に狂いそうになる。あなたとそんな悲しい関係になりたくないわ。おねがい。わかって。」
「・・・うん。」 彼の声がようやくいつもの落ち着きを取り戻したのです。
「最後だから、思い出をちょうだい。トモくんにたくさん可愛がってほしいの。」
「祥子さん。」 トモくんはわたくしに・・・降るようなキスを浴びせたのです。
長谷というと大仏様を思い浮かべてしまうのですが、長谷寺は十一面観音菩薩を本尊とする観音山に広がる広大な敷地の寺院だと、山門脇の案内に印されておりました。
「思ったよりも、厳粛な雰囲気だね。」 先を歩く森本さんは、鶴岡八幡宮のあじさい園と同じ様に、わたくしの手を握ったままでした。
「もう、ころんだりしないわ。大丈夫よ」 整備された広々とした駐車場を歩きながらそう言ったわたくしの手を、まぁいいじゃないといって屈託なくとったのです。
「仲のいい兄弟だって言えばいいさ。」
「もう」 こちらはロケハンのために訪れたのです。いずれカメラを手にするときは自然とこの手も解いてくれることでしょう。
「ねえさん、行こう。」 森本さんは、二人分の拝観料を払うと山門をくぐったのです。
「このお寺は、紫陽花だけじゃなくてお花がたくさん植えられているのね。」 すぐ目の前に広がる妙智池の周囲にも色鮮やかな夏の花が奔放に咲き乱れているのです。
「最近の観光寺院にとって、庭と花は大事な集客装置だからね。」 さっそくにカメラを構えた森本さんは振り向きもせずに、シビアな現実を口にします。
「ふふふ、罰当たりって言われちゃうわよ。」
「でもさ、ここに来ている拝観者のどうだろう85%はきっと紫陽花を見にきたんだよ。観音様を信仰して、なんて客は5%もないよ。」
「ここにも、紫陽花目当ての不届きものが2人ね。」
「たしかに」 あははは・・・ 明るく笑う森本さんの肩がやさしく揺れています。
池をわたると本堂までは、上りです。左右の植栽が見せる景色の変化を楽しみながら、地蔵堂で一度手を合わせると鐘楼を通って本堂へと進みました。
「祥子さん。」
「わたくしは、あなたのことを・・・何も知らないわ。知っているのはこの身体とベッドのなかのことだけ。」 首をかしげると・・・顔を埋めた彼の胸に小さくキスをしたのです。
「それで充分だろ。」 耳元で吐き出す様に出された声には、強い悲しみが宿っていました。
「おねがい。あなたのことを嫌いにさせないで。」 彼もわかっているはずなんです。
「トモくんが好きなの。わたくしだって、あなたがこの腕で毎晩若くて可愛い奥様を抱くって想像するだけで嫉妬するのよ。さっきまでのあなたと同じ、わかるでしょう。」 トモくんの腕に、一層力が籠りました。
「逢う度に、じゃぁねとトモくんの車から降りるたびに・・・嫉妬に狂いそうになる。あなたとそんな悲しい関係になりたくないわ。おねがい。わかって。」
「・・・うん。」 彼の声がようやくいつもの落ち着きを取り戻したのです。
「最後だから、思い出をちょうだい。トモくんにたくさん可愛がってほしいの。」
「祥子さん。」 トモくんはわたくしに・・・降るようなキスを浴びせたのです。
長谷というと大仏様を思い浮かべてしまうのですが、長谷寺は十一面観音菩薩を本尊とする観音山に広がる広大な敷地の寺院だと、山門脇の案内に印されておりました。
「思ったよりも、厳粛な雰囲気だね。」 先を歩く森本さんは、鶴岡八幡宮のあじさい園と同じ様に、わたくしの手を握ったままでした。
「もう、ころんだりしないわ。大丈夫よ」 整備された広々とした駐車場を歩きながらそう言ったわたくしの手を、まぁいいじゃないといって屈託なくとったのです。
「仲のいい兄弟だって言えばいいさ。」
「もう」 こちらはロケハンのために訪れたのです。いずれカメラを手にするときは自然とこの手も解いてくれることでしょう。
「ねえさん、行こう。」 森本さんは、二人分の拝観料を払うと山門をくぐったのです。
「このお寺は、紫陽花だけじゃなくてお花がたくさん植えられているのね。」 すぐ目の前に広がる妙智池の周囲にも色鮮やかな夏の花が奔放に咲き乱れているのです。
「最近の観光寺院にとって、庭と花は大事な集客装置だからね。」 さっそくにカメラを構えた森本さんは振り向きもせずに、シビアな現実を口にします。
「ふふふ、罰当たりって言われちゃうわよ。」
「でもさ、ここに来ている拝観者のどうだろう85%はきっと紫陽花を見にきたんだよ。観音様を信仰して、なんて客は5%もないよ。」
「ここにも、紫陽花目当ての不届きものが2人ね。」
「たしかに」 あははは・・・ 明るく笑う森本さんの肩がやさしく揺れています。
池をわたると本堂までは、上りです。左右の植栽が見せる景色の変化を楽しみながら、地蔵堂で一度手を合わせると鐘楼を通って本堂へと進みました。
28 2006 / 06
「あら、思ったより早かったのね。」 わたくしは森本さんに見られない様に、一筋の涙の痕を手の甲で拭うと軽く倒していたシートのリクライニングを起こしたのです。
シートに凭れて瞳を閉じていても、わたくしは眠ってはいませんでした。
森本さんが音を押さえてかけてくれたクライズラー&カンパニーのCDから流れる白鳥の湖も、全て最初から聞いていたのです。
森本さんと二人きりの車にいながら、トモくんとの最期の夜を不自然じゃなく思い出すために・・・彼の言葉に甘えていただけでした。
彼の優しさに対する礼儀として、いま森本さんの声で目覚めたばかりのように・・・寝ぼけた声さえ上げてみせたのです。
「大丈夫。ちょっと歩くけど」
「ええ、せっかく来たのだから長谷寺の紫陽花を見たいわ。」
「ん、それじゃぁ行きますか。」
森本さんはカメラを手に車を降りるわたくしを待って、紫陽花の景色を求めて想像よりも広い長谷寺へと歩き出したのです。
「どうしたの、祥子さん」 トモくんはわたくしを抱き起こすと、先ほどまでの荒々しさが嘘のように・・・唇で涙の痕を拭ってくれたのです。
わたくしの涙を見たのは、トモくんにとっては初めての出来事でした。
嫉妬に高ぶっていた感情がゆっくりと醒めてゆくのが眼に見えるようでした。
「トモくんには誰よりも知られたくなかったわ。だから、身体のことを言い訳にして逢えないってメールしたのよ。」 彼の腕の中で、わたくしは静かに語りかけました。
「食事だけでもしたいって、トモくんが言ってくれた時うれしかったわ。なんとなく普通の恋人になれたみたいな気がして」 そう、夜の住宅街の交差点やホテル街のある繁華街ではなくて、老舗のおでんやさんで彼と待ち合わせることについ数時間前まで心躍らせていたのです。
「お正月にご挨拶に行ってきたの?彼女のご両親のところに」
「うん」
「お許しをいただいたんでしょう。よかったわね。」
「うん」 わたくしをその腕に抱き起こしたまま、トモくんは言葉少なに肯定だけを繰り返していました。
「あのね、トモくん。もうあなたに逢えないって言ったのは、あなたが結婚するからなの。」
「でも・・・」
「お願い聞いて。わたくしも、以前に結婚していたことがあるわ。愛している夫に、他に女性がいることがどんなに切なくて、辛い事か、誰よりもわかっているわ。そして、疑心暗鬼になった奥様といる男性が決して幸せになれないことも、ね。」 後手に縛られたままの不安定な姿勢を安定させようと、ほんの少し身じろぎしたのです。トモくんはなにも言わずに、背を支えた左腕に力を加えました。
「トモくんに幸せになってほしいの、わかって頂戴。」 彼の力強い腕が、わたくしを抱きしめたのです。
「きっとわからないよ。いままでだって気づかれてないんだ。」
「いままでとは、恋人だった時とは違うわ。24時間・・・一緒に暮らすのよ。すぐに気づくわ。」 そう、何年も結婚生活を重ね心の離れた夫婦でさえ女の勘はあなどれないものです。ましてや、心が夫にしか向いていない新妻には隠し通せるわけがありません。
シートに凭れて瞳を閉じていても、わたくしは眠ってはいませんでした。
森本さんが音を押さえてかけてくれたクライズラー&カンパニーのCDから流れる白鳥の湖も、全て最初から聞いていたのです。
森本さんと二人きりの車にいながら、トモくんとの最期の夜を不自然じゃなく思い出すために・・・彼の言葉に甘えていただけでした。
彼の優しさに対する礼儀として、いま森本さんの声で目覚めたばかりのように・・・寝ぼけた声さえ上げてみせたのです。
「大丈夫。ちょっと歩くけど」
「ええ、せっかく来たのだから長谷寺の紫陽花を見たいわ。」
「ん、それじゃぁ行きますか。」
森本さんはカメラを手に車を降りるわたくしを待って、紫陽花の景色を求めて想像よりも広い長谷寺へと歩き出したのです。
「どうしたの、祥子さん」 トモくんはわたくしを抱き起こすと、先ほどまでの荒々しさが嘘のように・・・唇で涙の痕を拭ってくれたのです。
わたくしの涙を見たのは、トモくんにとっては初めての出来事でした。
嫉妬に高ぶっていた感情がゆっくりと醒めてゆくのが眼に見えるようでした。
「トモくんには誰よりも知られたくなかったわ。だから、身体のことを言い訳にして逢えないってメールしたのよ。」 彼の腕の中で、わたくしは静かに語りかけました。
「食事だけでもしたいって、トモくんが言ってくれた時うれしかったわ。なんとなく普通の恋人になれたみたいな気がして」 そう、夜の住宅街の交差点やホテル街のある繁華街ではなくて、老舗のおでんやさんで彼と待ち合わせることについ数時間前まで心躍らせていたのです。
「お正月にご挨拶に行ってきたの?彼女のご両親のところに」
「うん」
「お許しをいただいたんでしょう。よかったわね。」
「うん」 わたくしをその腕に抱き起こしたまま、トモくんは言葉少なに肯定だけを繰り返していました。
「あのね、トモくん。もうあなたに逢えないって言ったのは、あなたが結婚するからなの。」
「でも・・・」
「お願い聞いて。わたくしも、以前に結婚していたことがあるわ。愛している夫に、他に女性がいることがどんなに切なくて、辛い事か、誰よりもわかっているわ。そして、疑心暗鬼になった奥様といる男性が決して幸せになれないことも、ね。」 後手に縛られたままの不安定な姿勢を安定させようと、ほんの少し身じろぎしたのです。トモくんはなにも言わずに、背を支えた左腕に力を加えました。
「トモくんに幸せになってほしいの、わかって頂戴。」 彼の力強い腕が、わたくしを抱きしめたのです。
「きっとわからないよ。いままでだって気づかれてないんだ。」
「いままでとは、恋人だった時とは違うわ。24時間・・・一緒に暮らすのよ。すぐに気づくわ。」 そう、何年も結婚生活を重ね心の離れた夫婦でさえ女の勘はあなどれないものです。ましてや、心が夫にしか向いていない新妻には隠し通せるわけがありません。