祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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29 2006 / 06
「トモくんをわたくしだけの恋人にしたいって、何度も思ったわ。でも、そんなことは無理。17歳の年の差は埋まらないわ。こういう日がいつか来るってわかっていたから、セフレという関係を続けてきたのよ。」
「祥子さん。」
「わたくしは、あなたのことを・・・何も知らないわ。知っているのはこの身体とベッドのなかのことだけ。」 首をかしげると・・・顔を埋めた彼の胸に小さくキスをしたのです。
「それで充分だろ。」 耳元で吐き出す様に出された声には、強い悲しみが宿っていました。
「おねがい。あなたのことを嫌いにさせないで。」 彼もわかっているはずなんです。
「トモくんが好きなの。わたくしだって、あなたがこの腕で毎晩若くて可愛い奥様を抱くって想像するだけで嫉妬するのよ。さっきまでのあなたと同じ、わかるでしょう。」 トモくんの腕に、一層力が籠りました。
「逢う度に、じゃぁねとトモくんの車から降りるたびに・・・嫉妬に狂いそうになる。あなたとそんな悲しい関係になりたくないわ。おねがい。わかって。」
「・・・うん。」 彼の声がようやくいつもの落ち着きを取り戻したのです。
「最後だから、思い出をちょうだい。トモくんにたくさん可愛がってほしいの。」
「祥子さん。」 トモくんはわたくしに・・・降るようなキスを浴びせたのです。
長谷というと大仏様を思い浮かべてしまうのですが、長谷寺は十一面観音菩薩を本尊とする観音山に広がる広大な敷地の寺院だと、山門脇の案内に印されておりました。
「思ったよりも、厳粛な雰囲気だね。」 先を歩く森本さんは、鶴岡八幡宮のあじさい園と同じ様に、わたくしの手を握ったままでした。
「もう、ころんだりしないわ。大丈夫よ」 整備された広々とした駐車場を歩きながらそう言ったわたくしの手を、まぁいいじゃないといって屈託なくとったのです。
「仲のいい兄弟だって言えばいいさ。」
「もう」 こちらはロケハンのために訪れたのです。いずれカメラを手にするときは自然とこの手も解いてくれることでしょう。
「ねえさん、行こう。」 森本さんは、二人分の拝観料を払うと山門をくぐったのです。
「このお寺は、紫陽花だけじゃなくてお花がたくさん植えられているのね。」 すぐ目の前に広がる妙智池の周囲にも色鮮やかな夏の花が奔放に咲き乱れているのです。
「最近の観光寺院にとって、庭と花は大事な集客装置だからね。」 さっそくにカメラを構えた森本さんは振り向きもせずに、シビアな現実を口にします。
「ふふふ、罰当たりって言われちゃうわよ。」
「でもさ、ここに来ている拝観者のどうだろう85%はきっと紫陽花を見にきたんだよ。観音様を信仰して、なんて客は5%もないよ。」
「ここにも、紫陽花目当ての不届きものが2人ね。」
「たしかに」 あははは・・・ 明るく笑う森本さんの肩がやさしく揺れています。
池をわたると本堂までは、上りです。左右の植栽が見せる景色の変化を楽しみながら、地蔵堂で一度手を合わせると鐘楼を通って本堂へと進みました。
「祥子さん。」
「わたくしは、あなたのことを・・・何も知らないわ。知っているのはこの身体とベッドのなかのことだけ。」 首をかしげると・・・顔を埋めた彼の胸に小さくキスをしたのです。
「それで充分だろ。」 耳元で吐き出す様に出された声には、強い悲しみが宿っていました。
「おねがい。あなたのことを嫌いにさせないで。」 彼もわかっているはずなんです。
「トモくんが好きなの。わたくしだって、あなたがこの腕で毎晩若くて可愛い奥様を抱くって想像するだけで嫉妬するのよ。さっきまでのあなたと同じ、わかるでしょう。」 トモくんの腕に、一層力が籠りました。
「逢う度に、じゃぁねとトモくんの車から降りるたびに・・・嫉妬に狂いそうになる。あなたとそんな悲しい関係になりたくないわ。おねがい。わかって。」
「・・・うん。」 彼の声がようやくいつもの落ち着きを取り戻したのです。
「最後だから、思い出をちょうだい。トモくんにたくさん可愛がってほしいの。」
「祥子さん。」 トモくんはわたくしに・・・降るようなキスを浴びせたのです。
長谷というと大仏様を思い浮かべてしまうのですが、長谷寺は十一面観音菩薩を本尊とする観音山に広がる広大な敷地の寺院だと、山門脇の案内に印されておりました。
「思ったよりも、厳粛な雰囲気だね。」 先を歩く森本さんは、鶴岡八幡宮のあじさい園と同じ様に、わたくしの手を握ったままでした。
「もう、ころんだりしないわ。大丈夫よ」 整備された広々とした駐車場を歩きながらそう言ったわたくしの手を、まぁいいじゃないといって屈託なくとったのです。
「仲のいい兄弟だって言えばいいさ。」
「もう」 こちらはロケハンのために訪れたのです。いずれカメラを手にするときは自然とこの手も解いてくれることでしょう。
「ねえさん、行こう。」 森本さんは、二人分の拝観料を払うと山門をくぐったのです。
「このお寺は、紫陽花だけじゃなくてお花がたくさん植えられているのね。」 すぐ目の前に広がる妙智池の周囲にも色鮮やかな夏の花が奔放に咲き乱れているのです。
「最近の観光寺院にとって、庭と花は大事な集客装置だからね。」 さっそくにカメラを構えた森本さんは振り向きもせずに、シビアな現実を口にします。
「ふふふ、罰当たりって言われちゃうわよ。」
「でもさ、ここに来ている拝観者のどうだろう85%はきっと紫陽花を見にきたんだよ。観音様を信仰して、なんて客は5%もないよ。」
「ここにも、紫陽花目当ての不届きものが2人ね。」
「たしかに」 あははは・・・ 明るく笑う森本さんの肩がやさしく揺れています。
池をわたると本堂までは、上りです。左右の植栽が見せる景色の変化を楽しみながら、地蔵堂で一度手を合わせると鐘楼を通って本堂へと進みました。
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