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祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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が、それも・・・2曲目の あなたはまだ恋を知らない が始まるまででした
「お待たせいたしました 白ワインでございます」 小柄な男性特有の少し高いでもざらついた支配人の声がいたしました
「あっ・・・ありがとうございます」 間違いなく今日はいないのだと思っていた支配人でした
「先月はお越しいただけなくて残念でした 今日はゆっくりなさってください」 わたくしの前のテーブルにグラスに注がれたアウスレーゼとチーズの盛り合わせのオードブルを並べました
「ありがとう」 わたくしの痴態を覗き見・・・自らを慰め・・・射精した男性 でも、そのそぶりさえ見せない老獪な男性
ようやくつくりものの微笑を口元に浮かべることができました
わたくしを見つめていた支配人はそれで満足したのでしょう 一礼をするとトレイを手に立ち上がります
数歩・・・サービスカウンターに去ったと思ったのに耳元で支配人の声がしたのです
「祥子様 長谷川様からお預かりしているものがございます 1stセッションが終わりましたらフロントにお越しください」
それだけを声を顰めて言うとなにごともなかった様に立ち去ってゆきました
 
1stセッションのラストの曲 枯葉 が終わるまで様々な想像が脳裏を駆け巡りました
あの黒づくめの男性の名前が<長谷川様>だとはじめて知りました
そしてなぜか、あの方が1人の社会人として決して非常識なことをなさる方ではないとも思えたのです
ただ不安だったのは あのとき持ち去られたわたくしのランジェリーはそのまま彼の手にあるはず・・・であることと 支配人だけはその事実を知っていたからなのです
 
セッションの間の休憩の時間がまいりました
いつもはお友達と軽いお食事をいただき 仕事の場ではできない他愛ない会話を楽しむのです
先に預けられたものを取りにゆくことも考えましたが・・・彼女にいろいろと詮索されると思うと気が引けました 女性同士だからこそ知られたくないこともあるのです
彼女のオーダーしてくれたお料理がセッション終了と同時に並んだのでまずお食事にしたのです
「祥子さんは人気者ね」 と無邪気に彼女にからかわれながら・・・
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いつになく新しいお客様の多いジャズライブでした
わたくしの隣の席には女性二人連れのお客様が通されました
主催者の方はいつものようにお話にいらっしゃりたい様子で視線を投げてきます が、新しいお客様の対応に追われているようでした

 
7時10分 September in the Rainからスタートです
「お飲物はいかがいたしましょうか」 サービス・チーフが珍しく席にオーダーを聞きにまいりました
「いつものを・・・」
「ありがとうございます お久しぶりです 今月はいらしてくださってうれしいです」 演奏を意識して押えた声で挨拶をしてくれました
おねがい、よろしく・・・ の代わりに眼顔で頷きました
ラウンジ担当の何人かのスタッフの方達も会釈で挨拶をしてくださるのです 
女友達はグラスビールを手に もう音楽の森をさまよっているようでした

 
ラウンジの中を改めてゆっくり見回しました
あの黒衣の男性は・・・そしてお友達もいらしていないようです
そして 今夜は支配人の姿も見られませんでした
少しだけわたくしはほっとしていたのです
今宵はサックスとはじめてのピアニストとのデュオだそうです
到着したのは開演の5分前でした
その日はカナリアイエローのブラウスに黒のタイトスカート
同色のスパンコールをちりばめた黒のカーディガンに黒ベロアのハーフコートを羽織っておりました
インナーは白にイエローの大振りな花がアクセントになったブラとTバックショーツ、そしてスリップ
ストッキングは少し肌寒かったのでパンティストッキングを選びました
 
そう・・・あまりセクシーなランジェリーがわたくしの雰囲気を変えているのだわ そう思ったからです

 
「加納様 よくいらしてくださいました 先月はいらっしゃらなくて寂しかったですよ」 ラウンジに入るなり主催者の方が・・・沢田さんとおっしゃるそうです・・・お声がけくださいました
「ごめんなさい 少し仕事が立て込んでいたものですから」 あんなことがあったなんてきっとご存知ないんだわ
心配そうな声に少し申し訳なさを感じてしまいました
「いえいえ 加納様には来ていただかないとプレイヤーも張り合いがないみたいで 今日はいい演奏が聞けるでしょう」 
「お世辞がお上手ね」 わたくしは苦笑いをするしかありませんでした
「わたしじゃ役不足なのね」 女友達がまぜっかえします
「いえいえ いやぁまいったなぁ 前回もよかったですよ ははは」
さぁ こちらにどうぞ・・・といつものお席に案内されました
真夏のジャズライブから2ヶ月
いつもの女友達に誘われて久しぶりにあのホテルに向かう事にいたしました
秋の夜に月が浮かぶ宵のことでした
都心にひっそりと存在する庭には いまは鈴虫の声がかすかに響いておりました
あの佇まいはなにも変わらないままに陽が落ちるとひんやりとする夜気が漂っておりました

春先から毎月欠かさずにうかがっていたジャズライブを先月はじめてお休みしてしまいました
だって・・・あの蝉時雨の庭で起きた事、その後の電車でのこと
あまりに刺激的で淫らで・・・思い出す事すら切なかったからです
また同じことが起きるとまでは思ってはいませんでした
あの黒づくめの男性が言葉通りにいらしているとも思ってはいませんでした
でも、どうしても伺う事ができなかったのです
あの日 誘いに来てくれた女友達に「仕事が終わらないの」とみえすいた言い訳をしてとうとう彼女一人で行ってもらってしまったのです
 

翌朝 女友達はにこにこしてわたくしのところに来たのです
「いつもの主催者の沢田さんだけじゃなくて、いろんな人に祥子さんは来ないのかって質問攻めにあっちゃったわ 来月はぜひお連れくださいってこんなものまでもらっちゃったわ」
彼女は<名月ライブ>と称されたリーフレットを差し出したのです
「来月は一緒にいってもらえるわよね」 無邪気に笑う彼女にわたくしはNOとは言えなかったのです
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