祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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13 2006 / 06
「ひさしぶり。店長、あっちの席に移ってもいいですか?」 トモくんはカウンターの椅子を引こうとしたわたくしの手を押しとどめると、まだ空いていた少し死角になるボックス席を指差したのです。
「はい、どうぞ。そのままお身体だけ行って下さい。あとはこちらでお持ちします。」 彼はすでに何度かこのお店にきたことがあるのでしょう。店長さんは快く答えてくださいました。
「お飲物はなにになさいますか?」 トモくんのグラスとおでんの皿と真新しい箸を運んでくださった店員さんが、ミンクのコートを脱ぎスーツスタイルになったわたくしのオーダーを聞いてくださいます。
「そうですね、熱燗をいただけますか。トモくんも飲む?」
「ん〜まだいいかな。僕は、エビ黒を1本。」
「それじゃ、1合でお願いします。」 わたくしのオーダーの声に、カウンターの向こうの店長は無言のままで徳利に日本酒を注ぐと、銅の鍋のとなりのお燗場に首までとっぷりと付けてくださいます。
「祥子さんは好き嫌いはなかったよね。」
「ええ」
「じゃ、おでんは見計らいでお願いします。それと、べったら漬け。とりあえずそんなところで。」
ありがとうございます、店長・・・ オーダーをカウンターへと向かいながら復唱する店員さんの声を背に、わたくしは久しぶりに逢うトモくんへにっこりと微笑んだのです。
「お燗が上がるまで、ビールで」 わたくしの前に置かれたグラスに、先ほどまで彼が飲んでいた瓶ビールを注いでくれます。
「ありがとう」 グラスの8分目ほどで、軽く上げてもうこれ以上はいいわ・・・と合図をします。
「もう松も明けちゃったけど、改めて。あけましておめでとう、祥子さん」
「おめでとう、トモくん」 チン・・・ 瞬く間に埋まってゆくカウンターの穏やかなざわめきの中で、彼と久しぶりの乾杯をしたのです。
「こんな風に一緒にお食事するの、はじめてね。」
「うん、そうだね。ビールを一緒に飲むのははじめてじゃないけどね。」 いつも車で移動する彼とは、ベッドに入る前に・・・1本の缶ビールを分け合うことは幾度かありました。
ただ、いつもではなかったのは・・・ビールを手にする間もなく、ベッドへとなだれ込んでしまうことも少なくはなかったからです。
「でも、いいお店を知っていたわね。」
「ああ、ここ。いつかね、祥子さんを連れて行けるお店がないかと思って探しておいたんだ。祥子さんをいつも行く居酒屋なんかには誘えないからね。」 トモくんの視線がチラとわたくしのコートに走ります。
「ふふふ そんなこと構わないのに。でも、ここはいいお店ね、さすがだわ。」 いつも逢うなりそのままホテルへと車を走らせる彼が、こんなことを考えてくれているとは思ってもいませんでした。
「それに、こんなデートをしようとトモくんが思っているとは思わなかったわ。」
「もちろん、いつも考えていたよ。でも、祥子さんとは逢っても時間が遅いし、なかなか逢えないから顔を見ると我慢できなくなっちゃって。」 トモくんはテーブルに届けられた熱々の徳利を取り上げると、わたくしの杯に注いでくれました。
「もう、まるでわたくしがいけないみたいな言い方ね」
「そんなんじゃないってば」 あはは・・・明るく笑う顔は、屈託のない彼のものだったのです。
「で、こうして差し向かいで飲みたかったからあんなに強引に誘ったの?」
「それだけじゃないけど」
「話があるなら、酔う前に聞くわよ」
一瞬、トモくんの表情が堅くなった、やはりなにかあるのね。
「話はまず食事をしてから。いいでしょう、祥子さん」
「そうね、暖かいうちにいただきましょうか」 彼が自然に話し出せるタイミングになるまで・・・わたくしは待つことにいたしました。テーブルの上に並べられた湯気の立つおでんに、わたくしたちは揃って箸を伸ばしたのです。
「はい、どうぞ。そのままお身体だけ行って下さい。あとはこちらでお持ちします。」 彼はすでに何度かこのお店にきたことがあるのでしょう。店長さんは快く答えてくださいました。
「お飲物はなにになさいますか?」 トモくんのグラスとおでんの皿と真新しい箸を運んでくださった店員さんが、ミンクのコートを脱ぎスーツスタイルになったわたくしのオーダーを聞いてくださいます。
「そうですね、熱燗をいただけますか。トモくんも飲む?」
「ん〜まだいいかな。僕は、エビ黒を1本。」
「それじゃ、1合でお願いします。」 わたくしのオーダーの声に、カウンターの向こうの店長は無言のままで徳利に日本酒を注ぐと、銅の鍋のとなりのお燗場に首までとっぷりと付けてくださいます。
「祥子さんは好き嫌いはなかったよね。」
「ええ」
「じゃ、おでんは見計らいでお願いします。それと、べったら漬け。とりあえずそんなところで。」
ありがとうございます、店長・・・ オーダーをカウンターへと向かいながら復唱する店員さんの声を背に、わたくしは久しぶりに逢うトモくんへにっこりと微笑んだのです。
「お燗が上がるまで、ビールで」 わたくしの前に置かれたグラスに、先ほどまで彼が飲んでいた瓶ビールを注いでくれます。
「ありがとう」 グラスの8分目ほどで、軽く上げてもうこれ以上はいいわ・・・と合図をします。
「もう松も明けちゃったけど、改めて。あけましておめでとう、祥子さん」
「おめでとう、トモくん」 チン・・・ 瞬く間に埋まってゆくカウンターの穏やかなざわめきの中で、彼と久しぶりの乾杯をしたのです。
「こんな風に一緒にお食事するの、はじめてね。」
「うん、そうだね。ビールを一緒に飲むのははじめてじゃないけどね。」 いつも車で移動する彼とは、ベッドに入る前に・・・1本の缶ビールを分け合うことは幾度かありました。
ただ、いつもではなかったのは・・・ビールを手にする間もなく、ベッドへとなだれ込んでしまうことも少なくはなかったからです。
「でも、いいお店を知っていたわね。」
「ああ、ここ。いつかね、祥子さんを連れて行けるお店がないかと思って探しておいたんだ。祥子さんをいつも行く居酒屋なんかには誘えないからね。」 トモくんの視線がチラとわたくしのコートに走ります。
「ふふふ そんなこと構わないのに。でも、ここはいいお店ね、さすがだわ。」 いつも逢うなりそのままホテルへと車を走らせる彼が、こんなことを考えてくれているとは思ってもいませんでした。
「それに、こんなデートをしようとトモくんが思っているとは思わなかったわ。」
「もちろん、いつも考えていたよ。でも、祥子さんとは逢っても時間が遅いし、なかなか逢えないから顔を見ると我慢できなくなっちゃって。」 トモくんはテーブルに届けられた熱々の徳利を取り上げると、わたくしの杯に注いでくれました。
「もう、まるでわたくしがいけないみたいな言い方ね」
「そんなんじゃないってば」 あはは・・・明るく笑う顔は、屈託のない彼のものだったのです。
「で、こうして差し向かいで飲みたかったからあんなに強引に誘ったの?」
「それだけじゃないけど」
「話があるなら、酔う前に聞くわよ」
一瞬、トモくんの表情が堅くなった、やはりなにかあるのね。
「話はまず食事をしてから。いいでしょう、祥子さん」
「そうね、暖かいうちにいただきましょうか」 彼が自然に話し出せるタイミングになるまで・・・わたくしは待つことにいたしました。テーブルの上に並べられた湯気の立つおでんに、わたくしたちは揃って箸を伸ばしたのです。
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