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祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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わたしくはこれ以上車内で抗う事を・・・諦めたのです。
「好きなんだ。別れたくない、祥子さん。」 トモくんは、わたくしの沈黙を<了承>だと受け取ったようでした。
「祥子さんじゃないと、満足できないんだ。」 いままで口にしたこともないような睦言をわたくしの耳元に囁き続けるのです。
「せめて、想い出がほしい。祥子さんの・・・この身体の。」
「・・ぁぅっ でも、身体が・・だめなの・・」 ミンクのコートの胸元に手を差し入れると、ジャケットごしにGカップの乳房を握り締めるのです。突然の強い刺激にわたくしは、思わず痛みを交えた喘ぎをもらしてしまったのです。
「今夜、思い通りにさせてくれたら祥子さんの言う通りにする。血まみれのあそこも全部きれいに舐めてあげるよ。タンポンも僕の指で引き出して上げる。いいでしょう。」 もう一方の手は・・・わたくしのタイトスカートの太ももを撫で続けていました。
 
「鴬谷ですがどこに着けますか」 運転手さんの声は・・・全てを聞いているはずなのに、ことさらに完全な無関心を装っていました。
「駅の南口に」 わたくしのロングヘアを掻き揚げて耳朶にキスを繰り返すトモくんは躊躇することもなくそう答えたのです。
いま彼を振り切れば、どうしてももう一度・そしてもう一度と逢わないわけにはいかなくなるでしょう。トモくんの幸せを考えれば、もうこれ以上こんな関係を続けることはできません。
わたくしは・・・年若いセフレに・・・今夜、このはしたない身体を晒さなくてはならないのです。
 



書院づくりの建物の奥の菖蒲は、もう花の盛りを過ぎておりました。
ほんの3週間ほどの違いですが、1年前に訪れた時よりも周囲の緑の陰影は一段と濃くなっておりました。
「ここから、見えるのか」 森本さんは書院の丸窓の前にしばし立ち尽くすと、改めてカメラを構えたのです。
「ええ、青紫の菖蒲の花に黒揚羽が舞っていたのよ」
「ん〜見たかったな。紫陽花よりもそっちのほうが、好みかもしれない。」
「ふふふ、その気持ちは、わからないでもないけれど。でもここは別名紫陽花寺というくらいだから。そんなことを言ったら怒られてしまうわよ。」
年下の気軽さというわけではないのですが、いつも逢う珈琲専門店以外の場所で二人きりでいても、こんな軽口を許してくれる雰囲気がありました。
 
「たしかにそうなんだけど。ん〜。思ったよりも紫陽花の花房が小さいというか・・・。もっとこう圧倒的な存在感みたいなものをイメージしていたから、ちょっとがっかりもしてるんです。このロケーションは悪くないんだけどな。」
そういって降りて来た道をもう一度見上げるのです。
ゆるい勾配の回遊路の左右に、しだれるかのように咲く紫陽花の花。
ほぼ青紫から淡青までのワントーンの花色。古木となった紫陽花ならではの小さめの花房。歴史のある寺院に相応しい上品な佇まいだったのです。
「そうね、植物園のようにはいかないわね。」
「やっぱり長谷の方に行かないとだめかな。」
手すりに軽く触れながら、登ってきたのとは別の回遊路を下ってゆきます。
「長谷?あの大仏様のある方?」
「ええ。もう随分前から植栽が進んでいて、最近では名所もおおいんです。ただ、あんまり観光地化していてひっそりとした風情がないんで、どうしようかとおもっていたんです。」
仕事に関わるお話になると、森本さんの瞳は輝きを増すのです。
その瞳の奥で高性能のコンピューターが演算を繰り返しているような・・・鋭い透明感のある輝きがプラスされるのです。
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HAIREI様
ふふふ 聞かれてはならない心の声で
どれだけのお話をつぶやきつづけていらっしゃるのかしら?
その瞳の中になにかが生まれたことはわかっても
本当に何をお考えかまでは・・・さすがにわからないものです♪
昨夜は何をお思いでしたの?
6月19日 8:33
祥子 2006/08/28(Mon)17:03:11 編集
無題
滅多に人の来ない場所‥‥それは
脱線好きの耳には堪らない響きを持った鈴。
鈴の音に誘われふらりふらりと道を逸れ‥‥

瞳の奥で蠢く電脳に一筋の光を見出だす…
う~む、ちょっと怖いかなw
演算弾く音を…心の声を聞かれそうで。

まぁ、祥子さんになら‥それもまたよし、なんだけど(´_ゝ`)
6月19日 1:33
HAIREI 2006/08/28(Mon)17:02:41 編集
柏木様
そうですね。
昨年の義経人気のせいもあってか
鎌倉は沢山の人の訪れる活気のある土地になっております。
人のこない鄙びた・・・風を楽しめる
そんなお客様が多いとよろしいのですけれどね♪
6月18日 13:41
祥子 2006/08/28(Mon)17:02:14 編集
無題
鎌倉のイメージというとどうしても、
古風で清楚なたたずまい とか、
静かに澄んだせせらぎ とか、
古都にふさわしいそういうイメージを描きがちなのですが・・・
実際の鎌倉はなかなかの喧騒のようですね。
しっとりと落ち着いた静寂の裏に艶めかしさを追求したい私としては、
あからさまな観光地よりは秘められた風景にこそ心惹かれるのですが。

めまぐるしい演算の中に、透明感のある輝きを見出される祥子さま。
やはり貴女には、知性の高い男性がお似合いのようですね。^^
私の錆びついた頭は、たまに回転させようものなら、
ぶーん、ぶーん、ぎゅうぅーん・・・と、妙な音を立てます。^^;
まぁそうしているときもなかなか、心地よいものだったりもするのですが。
6月18日 12:56
柏木 2006/08/28(Mon)17:01:59 編集
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