祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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26 2006 / 11
「そうですね。ピアノの彼も久しぶりなので、余計に解るのかもしれません。力任せな感じが消えて、こう音が削ぎ落とされた様になってエミリーなんてとても心地良く聞かせてもらいました。」
「サックスもね。このデュオも久しぶりですものね。少し緊張感があるけれど、なんていうかそれがいい音の厚みになっているような気がするわ。」
「お二人にそう言っていただけると彼らも励みになります。Secondセッションもゆっくりお楽しみ下さい。」
「祥子さんとここで逢うと、ゆっくり二人きりというわけには行かないみたいだね。」 別のお客様のところに向う沢田さんの背を見つめながら、長谷川さんが愉快そうにおっしゃいます。決してご機嫌を損ねてらっしゃるわけではないと、その表情でわかりました。
「ふふふ。」
「あの主宰者の彼も、君のファンらしい。駄目だよ、誘われても付いて行っちゃ。」
「心配なさらなくても、誘われたりなんてしません。」 グラスに残っていたワインを口にいたしました。オリーブは微かな塩味と完熟した実ならではの滋味がふんわりと口中に広がります。このフレッシュさは小豆島あたりの国産のものでしょう。厨房からだと言ってくださったおつまみの数々は、どれもワインにぴったり合うものばかりでした。料理長は和食出身の方だと聞いていましたが、もうお一方の洋食のシェフのセンスはなかなかのようです。
30分の休憩もそろそろ終わりなのでしょうか?
お席をはずされていたお客様がふたたび戻っていらっしゃいます。
Secondセッションの1曲目は、いつものTake Fiveでしょう。
「まあいいさ。今日はこのあと祥子さんを独り占めできるんだろう?」
「ええ、お約束通りに。」
わたくしの言葉が終わると同時に、照明が落ちて・・・ピアノがTake Fiveのあの独特のリズムを刻みはじめたのです。
Take Five
パーカルズ・ムード
Fly me to the Moon
Work Song
Secondセッションはリズミカルに楽しめる曲で構成されていたのです。
長谷川さんとわたくしは、あらためて言葉を交わすことはありませんでした。
ただ、眼の前のお皿に手を伸ばし、空いたグラスをワインで満たす時だけ自然と視線がまじわるのです。
その瞬間、長谷川さんの目元だけがふっと和らぐことに、わたくしは不思議な幸せを感じていたのです。
「ごちそうさまでした。」 フロントで会計を済ますと、わたくしは支配人とサービスチーフにそうご挨拶をして、長谷川さんが差し出してくださるムートンのコートに袖を通しました。
「車が来ています。また、どうぞお越し下さい。」 長谷川さんがお願いしていたのでしょうか、タクシーが正面玄関で1台待っておりました。
「冷えています。お風邪など召しません様に。」 先に乗り込んだ長谷川さんの隣に座ったわたくしを確認して、支配人はドアを閉めてくださいました。
「おやすみなさいませ。ありがとうございました。」
そろって頭を下げるお二人の声にかぶる様に、長谷川さんが行き先を運転手さんに告げられたのです。
でも、そこは・・・わたくしにはあまり心当たりのない場所の名前でした。
「サックスもね。このデュオも久しぶりですものね。少し緊張感があるけれど、なんていうかそれがいい音の厚みになっているような気がするわ。」
「お二人にそう言っていただけると彼らも励みになります。Secondセッションもゆっくりお楽しみ下さい。」
「祥子さんとここで逢うと、ゆっくり二人きりというわけには行かないみたいだね。」 別のお客様のところに向う沢田さんの背を見つめながら、長谷川さんが愉快そうにおっしゃいます。決してご機嫌を損ねてらっしゃるわけではないと、その表情でわかりました。
「ふふふ。」
「あの主宰者の彼も、君のファンらしい。駄目だよ、誘われても付いて行っちゃ。」
「心配なさらなくても、誘われたりなんてしません。」 グラスに残っていたワインを口にいたしました。オリーブは微かな塩味と完熟した実ならではの滋味がふんわりと口中に広がります。このフレッシュさは小豆島あたりの国産のものでしょう。厨房からだと言ってくださったおつまみの数々は、どれもワインにぴったり合うものばかりでした。料理長は和食出身の方だと聞いていましたが、もうお一方の洋食のシェフのセンスはなかなかのようです。
30分の休憩もそろそろ終わりなのでしょうか?
お席をはずされていたお客様がふたたび戻っていらっしゃいます。
Secondセッションの1曲目は、いつものTake Fiveでしょう。
「まあいいさ。今日はこのあと祥子さんを独り占めできるんだろう?」
「ええ、お約束通りに。」
わたくしの言葉が終わると同時に、照明が落ちて・・・ピアノがTake Fiveのあの独特のリズムを刻みはじめたのです。
Take Five
パーカルズ・ムード
Fly me to the Moon
Work Song
Secondセッションはリズミカルに楽しめる曲で構成されていたのです。
長谷川さんとわたくしは、あらためて言葉を交わすことはありませんでした。
ただ、眼の前のお皿に手を伸ばし、空いたグラスをワインで満たす時だけ自然と視線がまじわるのです。
その瞬間、長谷川さんの目元だけがふっと和らぐことに、わたくしは不思議な幸せを感じていたのです。
「ごちそうさまでした。」 フロントで会計を済ますと、わたくしは支配人とサービスチーフにそうご挨拶をして、長谷川さんが差し出してくださるムートンのコートに袖を通しました。
「車が来ています。また、どうぞお越し下さい。」 長谷川さんがお願いしていたのでしょうか、タクシーが正面玄関で1台待っておりました。
「冷えています。お風邪など召しません様に。」 先に乗り込んだ長谷川さんの隣に座ったわたくしを確認して、支配人はドアを閉めてくださいました。
「おやすみなさいませ。ありがとうございました。」
そろって頭を下げるお二人の声にかぶる様に、長谷川さんが行き先を運転手さんに告げられたのです。
でも、そこは・・・わたくしにはあまり心当たりのない場所の名前でした。
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