祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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こちらのブログは、2005年8月24日にスタートした、<msn淑やかな彩>の継続ブログとなります。
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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28 2006 / 11
工事用のスケルトンエレベーターをいくつか乗り継ぎました。
「ここだよ。」 最後に、長谷川さんに背を押されて降りたフロアには、エレベーターから漏れる明かりで鉄骨に<34>という数字を書いた紙が貼付けられていたのがわかりました。
バァン・・・ゥィィィィィ・・・ 長谷川さんがエレベーターのすぐ側にあった建築用の大型のブレーカーを繋いだようです。フロアにところどころに強い照明がついたのです。
フロアの床はまだコンクリートを打ちっぱなしにしただけのようでした。いくつかの壁は出来上がっていましたが、長谷川さんが向われた先は、エレベーターから外壁までの間は・・・柱はあるもののまだ壁のない空間でした。
エレベーターホールから見ると少し歪んで見えるフロアの先には、現在のこの内装の状態にはそぐわないいくつかのものが見えたのです。その1つは、グランドピアノでした。
「こっちだ。来なさい。」 長谷川さんが、空間を摘まみ上げます。手元にたくし上げられたものを見て、それが天井から床まで張り巡らされた透明な建築用のシートであることがわかりました。
1人、エレベーターホールに残されるのは不安でした。
わたくしは小走りに長谷川さんに近づくと、長身の彼が開けてくれた空間へ入り込んだのです。
「次はここ。」 同じようなシートを3枚、わたくしは長谷川さんと共にくぐったのです。
その先には、100坪ほどの空間が広がっておりました。
建築用の大きな照明が、まるで間接照明のように配されて空間を明るく照らします。
外は肌寒いほどですのに、あちこちに設けられた大型のオイルヒーターはほんのりと室温をあたためておりました。
そして、眼の前には・・・わたくしの見たものが錯覚ではないと諭すように、20畳ほどのペルシャ絨毯の上に応接セットとグランドピアノが置かれていたのです。
「流石の祥子さんも、こんなところに来るのは初めてかい?」
「え・え・・・」 マンションのプランニングのお仕事をお手伝いをしたことはありました。それでも建築途中の、まだ内装すら済んでいない建物の中に、ヘルメットもなしで入ったのははじめてでした。
わたくしをソファーへとエスコートすると、長谷川さんはわたくしの肩に手をかけて座る様に促すのです。
ムートンのコートを脱いで袖だたみにしてソファーの肘掛けにかけると、ゆったりとした座面の革張りのソファーにわたくしは腰を下ろしました。
「このビルは、いま僕が手がけている仕事の1つなんだよ。」 長谷川さんも暖まって来たこのあたりの空気を確認すると、バーバリーのコートを脱がれました。わたくしのコートと一緒に、ソファーの後ろにあるハンガーラックへと吊るしてくださいます。
そして、次に向かわれたのはソファーセットの少し先にある小さな冷蔵庫でした。
ヴーヴクリコのミニチュアボトルと、グラスを2つ。長谷川さんは大理石のテーブルに並べました。
「もう、ライフラインは完備している。化粧室も、ほらあそこに出来上がっているから心配しなくていい。」 長谷川さんが指をさしたのは、さきほどエレベーターを降りてすぐに目についた壁に囲まれた空間でした。3枚の建築用シートの2枚目と3枚目に挟まれる様に・・・その空間はありました。
「さぁ、3ヶ月ぶりの再会に乾杯しよう。」
「乾杯♪」 チン・・・ グラスを交わす澄んだ音が響きます。でもわたくしはまだ不思議な心持ちから抜け出すことができなかったのです。
そこに配されているものは、1つ1つはとても見事なものでした。
でも、ある訳のない場所にレイアウトされた贅沢な品々は・・・まるでダリの絵の中に入り込んでしまったようなシュールな感覚に私を浸していたのです。
「ここだよ。」 最後に、長谷川さんに背を押されて降りたフロアには、エレベーターから漏れる明かりで鉄骨に<34>という数字を書いた紙が貼付けられていたのがわかりました。
バァン・・・ゥィィィィィ・・・ 長谷川さんがエレベーターのすぐ側にあった建築用の大型のブレーカーを繋いだようです。フロアにところどころに強い照明がついたのです。
フロアの床はまだコンクリートを打ちっぱなしにしただけのようでした。いくつかの壁は出来上がっていましたが、長谷川さんが向われた先は、エレベーターから外壁までの間は・・・柱はあるもののまだ壁のない空間でした。
エレベーターホールから見ると少し歪んで見えるフロアの先には、現在のこの内装の状態にはそぐわないいくつかのものが見えたのです。その1つは、グランドピアノでした。
「こっちだ。来なさい。」 長谷川さんが、空間を摘まみ上げます。手元にたくし上げられたものを見て、それが天井から床まで張り巡らされた透明な建築用のシートであることがわかりました。
1人、エレベーターホールに残されるのは不安でした。
わたくしは小走りに長谷川さんに近づくと、長身の彼が開けてくれた空間へ入り込んだのです。
「次はここ。」 同じようなシートを3枚、わたくしは長谷川さんと共にくぐったのです。
その先には、100坪ほどの空間が広がっておりました。
建築用の大きな照明が、まるで間接照明のように配されて空間を明るく照らします。
外は肌寒いほどですのに、あちこちに設けられた大型のオイルヒーターはほんのりと室温をあたためておりました。
そして、眼の前には・・・わたくしの見たものが錯覚ではないと諭すように、20畳ほどのペルシャ絨毯の上に応接セットとグランドピアノが置かれていたのです。
「流石の祥子さんも、こんなところに来るのは初めてかい?」
「え・え・・・」 マンションのプランニングのお仕事をお手伝いをしたことはありました。それでも建築途中の、まだ内装すら済んでいない建物の中に、ヘルメットもなしで入ったのははじめてでした。
わたくしをソファーへとエスコートすると、長谷川さんはわたくしの肩に手をかけて座る様に促すのです。
ムートンのコートを脱いで袖だたみにしてソファーの肘掛けにかけると、ゆったりとした座面の革張りのソファーにわたくしは腰を下ろしました。
「このビルは、いま僕が手がけている仕事の1つなんだよ。」 長谷川さんも暖まって来たこのあたりの空気を確認すると、バーバリーのコートを脱がれました。わたくしのコートと一緒に、ソファーの後ろにあるハンガーラックへと吊るしてくださいます。
そして、次に向かわれたのはソファーセットの少し先にある小さな冷蔵庫でした。
ヴーヴクリコのミニチュアボトルと、グラスを2つ。長谷川さんは大理石のテーブルに並べました。
「もう、ライフラインは完備している。化粧室も、ほらあそこに出来上がっているから心配しなくていい。」 長谷川さんが指をさしたのは、さきほどエレベーターを降りてすぐに目についた壁に囲まれた空間でした。3枚の建築用シートの2枚目と3枚目に挟まれる様に・・・その空間はありました。
「さぁ、3ヶ月ぶりの再会に乾杯しよう。」
「乾杯♪」 チン・・・ グラスを交わす澄んだ音が響きます。でもわたくしはまだ不思議な心持ちから抜け出すことができなかったのです。
そこに配されているものは、1つ1つはとても見事なものでした。
でも、ある訳のない場所にレイアウトされた贅沢な品々は・・・まるでダリの絵の中に入り込んでしまったようなシュールな感覚に私を浸していたのです。
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