祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
リンク
カテゴリー
お越し下さった皆様へ
こちらのブログは、2005年8月24日にスタートした、<msn淑やかな彩>の継続ブログとなります。
msn時代からのお客様も、またFC2、shinobiからのお客様も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
誠に恐縮ではございますが、商業サイト・コメントのないTBなどは削除させていただくことがございます。どうかご容赦くださいませ。
また、こちらに掲載されている記事の著作権は、わたくしにございます。無断転載など、著作権を侵害する行為はお慎みいただきますようお願い申し上げます。
最新記事
(05/21)
(04/15)
(03/13)
(03/02)
(02/18)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
ブログ内検索
アーカイブ
最古記事
(08/24)
(08/26)
(08/27)
(08/27)
(08/28)
24 2024 / 11
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
08 2006 / 09
「4階のエロイカになります。」
「はい、難しくなければ1人で行くわ。この階段を上がればいいのかしら?」
パーティルームのドアを出た通路の向かいに上階へ上がるための細い階段がありました。
「恐れ入ります。こちらを上がって頂いて、正面が特別室になります。お部屋は一つですのですぐにわかっていただけると思います。」
「ありがとう。それなら大丈夫です。」
80名以上のお客様のサービスを取り仕切られているのです。スタッフにご迷惑を掛ける訳にはいきません。
わたくしは1人ゆっくりと客船らしいコンパクトなその階段を上っていったのです。
エロイカと印された部屋は、先ほどのパーティルームに比べればほんとうに小振りでしたが・・・まるで邸宅の応接間を彷彿とさせる重厚感のあるお部屋でした。
お部屋の中央のテーブルには、シャンパンとそれから下のパーティルームに用意されていたのと同じようなオードブルが二人分用意されていたのです。
このお部屋からは、デッキにそのまま出ることができました。
デッキに向いた窓の外はすっかり陽も落ちて、東京湾の夜景が見事なパノラマを展開していたのです。
「待たせて申し訳ない。親父たちが放してくれなくてね。」
バフッ・・カチャッ・・・ ドアの開く音と共に、太くしっかりした石塚さんの声がいたしました。
わたくしは見とれていた窓外の景色から目を離し、ゆっくりと声のする方へ振り返ったのです。
「お仕事なのでしょう、わたくしのことなら宜しいのに。」
「だめだめ。祥子さんを1人にしては置けないよ。早速イケメンと二人で話し込んでいたじゃないか。」
「ふふふ、そんなんじゃありません。」
「ははははは 大丈夫だと思っているのは祥子さんだけさ。」 半年ぶりに聞く石塚さんの笑い声は、変わらずこの方らしく陽気でした。
石塚さんは椅子を引きわたくしを座らせると、テーブルの上の2つのグラスにシャンパンを注いで一つをわたくしに差し出してくださったのです。
チン・・・グラスを軽く合わせます。
「半年ぶりだね。山崎からも聞いていたけどお変わりないみたいだね、祥子さん。」
「恐れ入ります。相変わらずお世辞が上手ね。」
「お世辞なんかじゃないさ。」
そば粉のブリニに乗せたキャビアをわたくしの口元に差し出すのです。
ありがとう、わたくしは微笑んでひな鳥が親鳥から餌を与えられる様に贅沢なオードブルを口にしたのです。
ストイックなまでの香りと口の中ではじけるベルーガの濃厚な味を、辛口のシャンパンが洗い流してゆきます。
石塚さんも、同じものを・・・そして生ハムを召し上がられます。
パーティがはじまってからずっと、来客の皆様にご挨拶にまわられていたのでしょう。形ばかり口にしたシャンパン以外はなにも召し上がらず、お腹が空かれていたようです。
この時間も、下のパーティルームではイベントやご挨拶など・・・本来でしたらこなさなければならないお仕事が続いているはずです。
「抜けてらして大丈夫でしたの?」 2杯目のシャンパンを注いでいただいたところで、あらためて問いかけたのです。
「はい、難しくなければ1人で行くわ。この階段を上がればいいのかしら?」
パーティルームのドアを出た通路の向かいに上階へ上がるための細い階段がありました。
「恐れ入ります。こちらを上がって頂いて、正面が特別室になります。お部屋は一つですのですぐにわかっていただけると思います。」
「ありがとう。それなら大丈夫です。」
80名以上のお客様のサービスを取り仕切られているのです。スタッフにご迷惑を掛ける訳にはいきません。
わたくしは1人ゆっくりと客船らしいコンパクトなその階段を上っていったのです。
エロイカと印された部屋は、先ほどのパーティルームに比べればほんとうに小振りでしたが・・・まるで邸宅の応接間を彷彿とさせる重厚感のあるお部屋でした。
お部屋の中央のテーブルには、シャンパンとそれから下のパーティルームに用意されていたのと同じようなオードブルが二人分用意されていたのです。
このお部屋からは、デッキにそのまま出ることができました。
デッキに向いた窓の外はすっかり陽も落ちて、東京湾の夜景が見事なパノラマを展開していたのです。
「待たせて申し訳ない。親父たちが放してくれなくてね。」
バフッ・・カチャッ・・・ ドアの開く音と共に、太くしっかりした石塚さんの声がいたしました。
わたくしは見とれていた窓外の景色から目を離し、ゆっくりと声のする方へ振り返ったのです。
「お仕事なのでしょう、わたくしのことなら宜しいのに。」
「だめだめ。祥子さんを1人にしては置けないよ。早速イケメンと二人で話し込んでいたじゃないか。」
「ふふふ、そんなんじゃありません。」
「ははははは 大丈夫だと思っているのは祥子さんだけさ。」 半年ぶりに聞く石塚さんの笑い声は、変わらずこの方らしく陽気でした。
石塚さんは椅子を引きわたくしを座らせると、テーブルの上の2つのグラスにシャンパンを注いで一つをわたくしに差し出してくださったのです。
チン・・・グラスを軽く合わせます。
「半年ぶりだね。山崎からも聞いていたけどお変わりないみたいだね、祥子さん。」
「恐れ入ります。相変わらずお世辞が上手ね。」
「お世辞なんかじゃないさ。」
そば粉のブリニに乗せたキャビアをわたくしの口元に差し出すのです。
ありがとう、わたくしは微笑んでひな鳥が親鳥から餌を与えられる様に贅沢なオードブルを口にしたのです。
ストイックなまでの香りと口の中ではじけるベルーガの濃厚な味を、辛口のシャンパンが洗い流してゆきます。
石塚さんも、同じものを・・・そして生ハムを召し上がられます。
パーティがはじまってからずっと、来客の皆様にご挨拶にまわられていたのでしょう。形ばかり口にしたシャンパン以外はなにも召し上がらず、お腹が空かれていたようです。
この時間も、下のパーティルームではイベントやご挨拶など・・・本来でしたらこなさなければならないお仕事が続いているはずです。
「抜けてらして大丈夫でしたの?」 2杯目のシャンパンを注いでいただいたところで、あらためて問いかけたのです。
PR