祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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06 2007 / 02
「珈琲か、お茶でもお入れしましょうか?」
「いや、僕はミネラルウォーターでいい。祥子が欲しいなら好きなものを入れたらいいよ。」
「それじゃ、わたくしもミネラルウォーターをご相伴させていただきます。お酒の器は下げさせていただいてもいいですか?」
「おねがいするよ。そろそろ白雪を部屋に入れてやりたいしね。」
窓の外、ホットカーペットの敷かれた犬小屋の中から明るい室内をじっと見ている白雪の姿が見えました。
「キッチンはこのままでもいいんですか?」
台所の床には、明日のために料理したおせちの鍋がいくつも並んでいます。
どんなに白雪がお行儀のよいわんちゃんでも、こんなに魅力的な香りがしてはいたずらをせずにはいられないことでしょう。
「そこのカウンターの端に木製のゲートがあるだろう。壁と床に小さな金具で止められる様になっている。」
見てみると、シンクの右脇にシンクと同じ1m20cmほどの高さの折り畳まれた木の柵がありました。壁まで90cmの距離を伸ばして、壁と床の金具を止めるともう白雪では乗り越えることもできなくなります。
「まだ祥子が台所をしているうちは仮止めでいい。止めておいてくれないか。」
「はい。わかりました。」
わたくしが壁との留め金の1つを掛けたのを確認して、高梨さんは改めてぞうきんを手にするとテラスへの窓ガラスを開けました。
「白雪!」
わふっ・・・ 暖かな小屋から膝を折った高梨さんの側に白雪が駆け寄ってきます。
「おっ、きれいにドッグフードは食べ切ったんだな。」
わん!・・ 白雪の頭と腰をなでてから、高梨さんは後ろ足と前足をそれぞれぞうきんで拭って、ようやく室内への通り道を開けてやります。
わふっ・・わん・わん・・
いつもとは違う室内の空気に白雪もほんの少し興奮気味のようでした。
キッチンのわたくしの側に来たり、さきほどまでお食事をしていたテーブルの上を不思議そうに眺めたりして、最後にはまるでそこが指定席だといわんばかりに、炉端の一番壁よりに置いてあるムートンの敷物の上に王様のように寝そべるのです。
日本酒に酔った身体には、開いた窓から流れ込む冷気も心地良いものがありました。
しばらく外にいらした高梨さんは、きっと犬小屋の中の電気毛布のスイッチを切ってらしたのでしょう。
「待て!」
テラスから戻ってくると、遊ぼうと半身を起こした白雪を制してぞうきんを手に浴室の方へ向かわれました。
それから、タオルと水の入った器を持って戻ってらしたのです。
これも定位置なのでしょうか。テラスへの窓の側にある腰高の出窓の下に、タオルを敷いて白雪用の水の入った器を置きました。
白雪は満足しているのでしょうか、水を飲みにゆこうとはしませんでした。
高梨さんが全てを終えて囲炉裏の側に腰を下ろすと、くぅぅ〜んと鼻を鳴らして彼の側に甘える様に身体をすりよせます。
「なにを甘えてるんだ。白雪」
そうおっしゃりながら、高梨さんの顔はまるで我が子を見る様に幸せそうな笑みに包まれていました。囲炉裏の側に置かれた容器から、燠火のようになっている囲炉裏へと炭を足してゆきます。
「いや、僕はミネラルウォーターでいい。祥子が欲しいなら好きなものを入れたらいいよ。」
「それじゃ、わたくしもミネラルウォーターをご相伴させていただきます。お酒の器は下げさせていただいてもいいですか?」
「おねがいするよ。そろそろ白雪を部屋に入れてやりたいしね。」
窓の外、ホットカーペットの敷かれた犬小屋の中から明るい室内をじっと見ている白雪の姿が見えました。
「キッチンはこのままでもいいんですか?」
台所の床には、明日のために料理したおせちの鍋がいくつも並んでいます。
どんなに白雪がお行儀のよいわんちゃんでも、こんなに魅力的な香りがしてはいたずらをせずにはいられないことでしょう。
「そこのカウンターの端に木製のゲートがあるだろう。壁と床に小さな金具で止められる様になっている。」
見てみると、シンクの右脇にシンクと同じ1m20cmほどの高さの折り畳まれた木の柵がありました。壁まで90cmの距離を伸ばして、壁と床の金具を止めるともう白雪では乗り越えることもできなくなります。
「まだ祥子が台所をしているうちは仮止めでいい。止めておいてくれないか。」
「はい。わかりました。」
わたくしが壁との留め金の1つを掛けたのを確認して、高梨さんは改めてぞうきんを手にするとテラスへの窓ガラスを開けました。
「白雪!」
わふっ・・・ 暖かな小屋から膝を折った高梨さんの側に白雪が駆け寄ってきます。
「おっ、きれいにドッグフードは食べ切ったんだな。」
わん!・・ 白雪の頭と腰をなでてから、高梨さんは後ろ足と前足をそれぞれぞうきんで拭って、ようやく室内への通り道を開けてやります。
わふっ・・わん・わん・・
いつもとは違う室内の空気に白雪もほんの少し興奮気味のようでした。
キッチンのわたくしの側に来たり、さきほどまでお食事をしていたテーブルの上を不思議そうに眺めたりして、最後にはまるでそこが指定席だといわんばかりに、炉端の一番壁よりに置いてあるムートンの敷物の上に王様のように寝そべるのです。
日本酒に酔った身体には、開いた窓から流れ込む冷気も心地良いものがありました。
しばらく外にいらした高梨さんは、きっと犬小屋の中の電気毛布のスイッチを切ってらしたのでしょう。
「待て!」
テラスから戻ってくると、遊ぼうと半身を起こした白雪を制してぞうきんを手に浴室の方へ向かわれました。
それから、タオルと水の入った器を持って戻ってらしたのです。
これも定位置なのでしょうか。テラスへの窓の側にある腰高の出窓の下に、タオルを敷いて白雪用の水の入った器を置きました。
白雪は満足しているのでしょうか、水を飲みにゆこうとはしませんでした。
高梨さんが全てを終えて囲炉裏の側に腰を下ろすと、くぅぅ〜んと鼻を鳴らして彼の側に甘える様に身体をすりよせます。
「なにを甘えてるんだ。白雪」
そうおっしゃりながら、高梨さんの顔はまるで我が子を見る様に幸せそうな笑みに包まれていました。囲炉裏の側に置かれた容器から、燠火のようになっている囲炉裏へと炭を足してゆきます。
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