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祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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02 2007 / 02

カシャ・カシャ・・カシャ・・カシャ・・・
高梨さんはいまはファインダーすら覗いてはいませんでした。
赤い切り子のロックグラスを口元に運ぶ瞬間も・・・今度はデジタルカメラが捉えていました。
温泉に温められて桜色になった指先が、グラスの表面の霜を溶かす瞬間まで、桜の日の散歩でわたくしのあられもない姿を写したのと同じカメラが捉えてゆきます。
カメラを意識するな、と言われてもとても無理でした。
カメラのレンズと、カメラを持つ高梨さんの視線と、そしてわたくし自身の姿態と・・・。
わたくしの意識は3つに引き裂かれていたのです。

「あん・・いゃん」
二人きりでした。広い1枚板のダイニングテーブルでしたが、他人行儀に向かい合うのではなく角を挟んだ左右に高梨さんとわたくしの席は作ってありました。
ロックグラスを持った右手はテーブルの上にお行儀良くしていましたが、リーチの長い高梨さんの左手は柔らかなロングスカートに覆われたヒップの丸みに触れたのです。
おっ・・という顔をされて、そのまま得心が行ったとでもいうように小さく頷きます。
「素足でも寒くはないだろうに。」
「お嫌ですか?」
高梨さんがおっしゃっているのはきっとガーターストッキングのことでしょう。
先ほど腰に走っていた後ろのストリングスに指が触れたのです。
入浴をして、柔らかな素材のお洋服に着替えた時、わたくしはブラやガーターベルトといった類いのランジェリーを身につけるかどうかを少しだけ悩みました。
もうベッドに入るだけなら無粋なものは不要です。いつものレジデント棟の高梨さんのお部屋なら、お洋服の下にはスリップとパンティだけしか身につけなかったかもしれません。
でも、今夜お邪魔しているのは高梨さんのご自宅でした。
いつどんなお客様がいらっしゃるか・・・そしていまも窓の外からは、小屋の中の白雪がこちらをじっとうかがっているのです。
ふたりきりのお部屋に入るまでは、できるだけきちんとした姿でいるほうがいいと思い、外出するときと寸分違わぬランジェリーを身に着けたのです。
「いや、祥子のランジェリー姿は大好物だ。ふふ、今夜のデザートにとっておくか。」
「わたくしは献立の1つじゃありませんわ。」
「デザートじゃ気に入らないか、ん?それじゃ、この料理が前菜で祥子はメインディッシュって言う訳か。」
「もう。そんなことばかりおっしゃって。」
ゆっくりと3日間を過ごすというゆとりからでしょうか。
お逢いしてからの高梨さんは、性急にセクシャルな雰囲気になろうとはなさいません。いまも、言葉の応酬と指先の感触を楽しんでそれで満足なさってらっしゃるのです。

ぐぅぅぅ・・・
高梨さんのお腹が大きく鳴ります。
「早く喰わせろと、腹が文句を言ってる。これは祥子より先に眼の前のご馳走だな。
「ええ、お鍋も煮立ちますから、そうなさってくださいな。」
カシャ・・カシャ・・カシャ・・・
わたくしは、掘りごたつ風になった足元から膝下を引き上げると、床の上に正座をいたしました。
少し腰を上げて、シュン・シュンと音を立てる土鍋の蓋をふきんを使って取り上げます。
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柏木様
お声かけいただきありがとうございました。
私のほうからご挨拶しなければなりませんでしたのに、申し訳ありません。
こちらこそ、これからもよろしくお願い申し上げますm(__)m

「妖しい彩り」は変化を帯びて、なにかを訴えていたりもしますね。
身に着けた本人の意思とは別に、誘っているようでもあると・・・

これからも、柏木様のいろいろなご意見、楽しみにしております。

祥子様、この場をお借りしましたこと、どうかお許しくださいませ。
りん 2007/02/03(Sat)08:24:03 編集
>りん様
ごあいさつはまだでしたね?
ご賛同いただきまして、ありがとうございます♪
このように奥ゆかしい空間には、やはりそれにふさわしいご婦人が歩まれるのだと感じました。
この場を借りてで祥子様に恐縮ですが、これからもよろしくお願い致します。m(__)m

つつましさとなまめかしさ。
両者は相反することも、深く交わることもあるようですね。
妖しい彩りはなにを語るのかと・・・目が離せなくなることがございます。^^
柏木 2007/02/02(Fri)22:14:59 編集
りん様
最近のノーストッキングの風潮のせいか、女性の素足がどんどん汚くなっているような気がいたします。
あの極薄のストッキング1枚のことですが、女性の脚&足を保護しているのですね。
スラムの子供のように荒れた足裏で男性には絶対に接したくないと思ってしまうわたくしです。
祥子 URL 2007/02/02(Fri)18:13:43 編集
柏木様
こんなに更新のタイミングが開くのは久しぶりの事・・・ほんとうに申し訳ございませんでした。
他所のお宅で乱れた姿というのは、流石にですね。
今回持って来ているランジェリーは、全て白のものなのですが、一組だけ桜色のものを持って来ておりますの。
祥子 URL 2007/02/02(Fri)18:04:45 編集
祥子様
私も、柏木様と同意見です。
ストッキングを身につける瞬間、気持ちが引き締まる気がします。
素足にミュールもいいですが、ストッキングにパンプスの方が好きです。
慎ましさが艶めかしさにつながる気がして・・・
祥子様には遠くおよばないのですが、そういう感覚を大切にしていきたいです。
りん 2007/02/02(Fri)17:41:23 編集
湯あがりのストッキング姿
ちょっとのあいだ更新がとまったので。
さぞお忙しかったのだろうとお察し申し上げておりました。

よそのお宅にお邪魔したときには、素足をさらすことなく、ストッキングを脚に通す。
古風で素敵なたしなみだと感じます。
ストッキングが礼節の一部とされた時代は終わりつつあるのでしょうか。
こうした配慮のうえに「古風」という形容を持ってこなければならないことが、残念です。
古風であるがゆえに、いっそう奥ゆかしさを漂わせるのも事実ですが。^^
ガーターストッキング。
ベッドのなかでも、無粋ではございませんわよ♪
柏木 2007/02/02(Fri)07:22:14 編集
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