祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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こちらのブログは、2005年8月24日にスタートした、<msn淑やかな彩>の継続ブログとなります。
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
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26 2007 / 01
「今夜はどうやって・・・あっ、ごめん。」
トゥルルルル・トゥルルルル・トゥルルルル・・
カメラを置いた高梨さんはテーブルの上にある携帯電話を取り上げました。
「高梨です。 ありがとうございます。これから迎えにいきます。あぁ、もう暗くなってきましたから、車で。はい、お手数をお掛けしました。」
「ブリーダーさん?」
「ああ、ちょっと迎えに行ってくるよ。白雪が帰りたがって鳴いているらしい。あの家にいるとご機嫌なんだがな、今夜は珍しいことだ。」
「それじゃ、いってらしてくださいな。お戻りになったらお夕食でいいですか?」
「楽しみにしているよ。」
携帯電話とさきほどの栗きんとんの包みだけを手に、コートを羽織られます。
料理の途中、わたくしは台所から離れる事ができませんでした。
「ごめんなさい、ここでお見送りで。」
「ははは、行ってくるよ。」
たん・・ばたん・・・ 扉のしまる音のあと、パジェロのオールティーレンのタイヤが地面をくじる音がいたしました。
あと30分ほどでしょうか。
とりあえず、今夜の夕餉の支度を急ぐ事にいたしました。
じゃっ・・・・きぃっ・・・ わん・わん・・・わ・わん・・・
タイヤの音、サイドブレーキを引いた音に続いて白雪の鳴き声がしました。
テーブルの上には丁度お鍋とおつまみの用意が出来たところです。
わん・わん・・わん・・・
カラカラ・・・・
白雪の声がベランダのあたりでしたと同時にガラス戸がほんの少し、引き開けられたのです。
「祥子さん、悪い。風呂場からぞうきんを取って来てくれないか。」
高梨さんがベランダから顔を覗かせます。
「はい。どれでもいいのかしら。」
「ああ、濡れたのがいいな。」
「ちょっと待ってくださいね。」
キッチンからすぐの扉を開けて、出てすぐ右手にある浴室にかけてあるぞうきんを2枚取りました。2枚とも冬の乾燥する季節です、カラカラに乾いておりました。
わたくしはそのままキッチンに取って返し、シンクの暖かな湯でぞうきんを絞ったのです。
「お待たせしました。」
もう一度ガラス戸を開けたベランダでは、白雪が高梨さんにまるで甘える様にじゃれていました。
「ああ、ありがとう。ほら白雪、足を拭くぞ。」
あぅぅ〜ん 白雪はまるでお手をするように高梨さんの前に座ると右前脚を出すのです。高梨さんはその足先をぞうきんで拭いてゆきます。
「きれいにしてきたばかりなのに。」
丁度ブリーダーさんからグルーミングを受けてきた白雪は、初対面のときよりも数段男前になっていました。
真っ白で柔らかな毛は室内から洩れる明かりに光沢さえ感じるほどでした。冬毛に生え変わるために根元に残っていた夏毛の名残は全て梳られて、ほんの少しですがスマートになったみたいです。
「流石にこの時期は、眠る時は家に入れてやらないと可哀想だからね。いまも車からまっすぐベランダに上げたんだが、ほら、土が付いている。」
「ふふふ、もこもこですもの仕方ないわね、白雪。素敵になったわね。」
わん♪・・・
言葉がわかるかの様に、白雪が答えます。
トゥルルルル・トゥルルルル・トゥルルルル・・
カメラを置いた高梨さんはテーブルの上にある携帯電話を取り上げました。
「高梨です。 ありがとうございます。これから迎えにいきます。あぁ、もう暗くなってきましたから、車で。はい、お手数をお掛けしました。」
「ブリーダーさん?」
「ああ、ちょっと迎えに行ってくるよ。白雪が帰りたがって鳴いているらしい。あの家にいるとご機嫌なんだがな、今夜は珍しいことだ。」
「それじゃ、いってらしてくださいな。お戻りになったらお夕食でいいですか?」
「楽しみにしているよ。」
携帯電話とさきほどの栗きんとんの包みだけを手に、コートを羽織られます。
料理の途中、わたくしは台所から離れる事ができませんでした。
「ごめんなさい、ここでお見送りで。」
「ははは、行ってくるよ。」
たん・・ばたん・・・ 扉のしまる音のあと、パジェロのオールティーレンのタイヤが地面をくじる音がいたしました。
あと30分ほどでしょうか。
とりあえず、今夜の夕餉の支度を急ぐ事にいたしました。
じゃっ・・・・きぃっ・・・ わん・わん・・・わ・わん・・・
タイヤの音、サイドブレーキを引いた音に続いて白雪の鳴き声がしました。
テーブルの上には丁度お鍋とおつまみの用意が出来たところです。
わん・わん・・わん・・・
カラカラ・・・・
白雪の声がベランダのあたりでしたと同時にガラス戸がほんの少し、引き開けられたのです。
「祥子さん、悪い。風呂場からぞうきんを取って来てくれないか。」
高梨さんがベランダから顔を覗かせます。
「はい。どれでもいいのかしら。」
「ああ、濡れたのがいいな。」
「ちょっと待ってくださいね。」
キッチンからすぐの扉を開けて、出てすぐ右手にある浴室にかけてあるぞうきんを2枚取りました。2枚とも冬の乾燥する季節です、カラカラに乾いておりました。
わたくしはそのままキッチンに取って返し、シンクの暖かな湯でぞうきんを絞ったのです。
「お待たせしました。」
もう一度ガラス戸を開けたベランダでは、白雪が高梨さんにまるで甘える様にじゃれていました。
「ああ、ありがとう。ほら白雪、足を拭くぞ。」
あぅぅ〜ん 白雪はまるでお手をするように高梨さんの前に座ると右前脚を出すのです。高梨さんはその足先をぞうきんで拭いてゆきます。
「きれいにしてきたばかりなのに。」
丁度ブリーダーさんからグルーミングを受けてきた白雪は、初対面のときよりも数段男前になっていました。
真っ白で柔らかな毛は室内から洩れる明かりに光沢さえ感じるほどでした。冬毛に生え変わるために根元に残っていた夏毛の名残は全て梳られて、ほんの少しですがスマートになったみたいです。
「流石にこの時期は、眠る時は家に入れてやらないと可哀想だからね。いまも車からまっすぐベランダに上げたんだが、ほら、土が付いている。」
「ふふふ、もこもこですもの仕方ないわね、白雪。素敵になったわね。」
わん♪・・・
言葉がわかるかの様に、白雪が答えます。
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