祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
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22 2007 / 01
「嬉しいよ、そんなに僕のことを心配してくれて。ありがとう。」
ちゅっ・・・ タオルに添えたわたくしの手を振りほどくこともなく、高梨さんは長身をかがめる様にして、頬に1つキスをしてくださったのです。
「あの・・白雪はどうなさったの。」
今日こちらに来てからの、高梨さんの甘やかな仕草にわたくしはほんの少し戸惑いながら、高梨さんの手を包んだタオルを解きました。そして、このままキッチンでの情事が始まってしまわないようにとさりげなく話題を変えたのです。
「ああ、白雪の兄弟のいる家で遊んでるよ。」
カシャ・・
高梨さんはさっそくカメラを手にすると、ピンクに染まった百合根のようなわたくしの耳朶にレンズを向けたのです。
わたくしはカメラを見る事なく、黄金色に煮上がったさつまいもの裏ごしをはじめました。
「サモエドのブリーダーの方がお近くにお住まいなんですか?」
「そうなんだ。丁度道の反対側にある家なんだけどね。僕がここを空けることが多いからそういう時は白雪を預かってもらっている。」
「よかったわ。」
カシャ・・
高梨さんを見上げた瞬間、シャッターが押されました。
「良かった? いま、白雪がいないことがかい。」
「もう、何をおっしゃってるの。違います。高梨さんは一年の半分くらいはこちらにいらっしゃらないでしょう。その間白雪はどうしているのかと、思っていたんです。ブリーダーの方のところで、兄弟一緒に過ごしていれば寂しくなくてよかったわ。」
「ははは、なんだ今僕と二人きりになれてよかったっていう意味じゃなかったわけだ。」
「しりません。」
まるで、夫婦二人きりの昼下がりにやんちゃな息子が友達の家に遊びに行っていて・・・だからこうして甘い時間が過ごせるだろう、高梨さんの言葉にはそんなニュアンスが含まれていたのです。
いつものヒルズの高梨さんのお部屋なら、このまま全てを放り出して甘えても、美味しいディナーを堪能する手段はいくらでもあります。
でも、いまここで手を止めたらふたりのこれから3日間のお夕食は台無しになってしまいます。
それを解っていらしてこんな悪戯を仕掛けられているのにわたくしは気づいていました。
「白雪をお迎えに行かれるんでしょう。」
「ああ、済めば電話が来る事になっている。」
「済めば?」
「ああ、グルーミングしてくれるそうだ。サモエドは防寒のために毛が密に生えているからね。風邪をひかないように暖かな部屋で完全に乾かしたら電話を貰う事にしてある。」
手元のボウルには、裏ごしされたきんとんがふんわりと黄金色の山を作っておりました。木杓子でかき混ぜて、ほんの少しだけ滑らかさを出すために栗の蜜煮の蜜を加えます。
「栗きんとんを作るプロセスを初めて見たな。」
「そうでしたか。」
ちゅっ・・・ タオルに添えたわたくしの手を振りほどくこともなく、高梨さんは長身をかがめる様にして、頬に1つキスをしてくださったのです。
「あの・・白雪はどうなさったの。」
今日こちらに来てからの、高梨さんの甘やかな仕草にわたくしはほんの少し戸惑いながら、高梨さんの手を包んだタオルを解きました。そして、このままキッチンでの情事が始まってしまわないようにとさりげなく話題を変えたのです。
「ああ、白雪の兄弟のいる家で遊んでるよ。」
カシャ・・
高梨さんはさっそくカメラを手にすると、ピンクに染まった百合根のようなわたくしの耳朶にレンズを向けたのです。
わたくしはカメラを見る事なく、黄金色に煮上がったさつまいもの裏ごしをはじめました。
「サモエドのブリーダーの方がお近くにお住まいなんですか?」
「そうなんだ。丁度道の反対側にある家なんだけどね。僕がここを空けることが多いからそういう時は白雪を預かってもらっている。」
「よかったわ。」
カシャ・・
高梨さんを見上げた瞬間、シャッターが押されました。
「良かった? いま、白雪がいないことがかい。」
「もう、何をおっしゃってるの。違います。高梨さんは一年の半分くらいはこちらにいらっしゃらないでしょう。その間白雪はどうしているのかと、思っていたんです。ブリーダーの方のところで、兄弟一緒に過ごしていれば寂しくなくてよかったわ。」
「ははは、なんだ今僕と二人きりになれてよかったっていう意味じゃなかったわけだ。」
「しりません。」
まるで、夫婦二人きりの昼下がりにやんちゃな息子が友達の家に遊びに行っていて・・・だからこうして甘い時間が過ごせるだろう、高梨さんの言葉にはそんなニュアンスが含まれていたのです。
いつものヒルズの高梨さんのお部屋なら、このまま全てを放り出して甘えても、美味しいディナーを堪能する手段はいくらでもあります。
でも、いまここで手を止めたらふたりのこれから3日間のお夕食は台無しになってしまいます。
それを解っていらしてこんな悪戯を仕掛けられているのにわたくしは気づいていました。
「白雪をお迎えに行かれるんでしょう。」
「ああ、済めば電話が来る事になっている。」
「済めば?」
「ああ、グルーミングしてくれるそうだ。サモエドは防寒のために毛が密に生えているからね。風邪をひかないように暖かな部屋で完全に乾かしたら電話を貰う事にしてある。」
手元のボウルには、裏ごしされたきんとんがふんわりと黄金色の山を作っておりました。木杓子でかき混ぜて、ほんの少しだけ滑らかさを出すために栗の蜜煮の蜜を加えます。
「栗きんとんを作るプロセスを初めて見たな。」
「そうでしたか。」
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