祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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15 2007 / 01
「美味しいわ。」
「口に合ったみたいだね、良かったよ。祥子さんが珈琲好きなのは知っていたからね。ちょっと心配だった。」
「ふふふ、手つきが慣れてらしたわ。いつもは、ほらあの下のコーヒーショップでテイクアウトしてきてしまうでしょう。」
「ま、あそこはね。僕がいれるより旨いだろう。」
「いいえ、高梨さんのこの珈琲のほうが美味しいわ。」
「ははは、ありがとう。さぁ、パンにも手をのばしてくれ。このパンはね、ここの地元の人が焼いているパンなんだよ。」
ずっしりと持ち重みのあるヨーロッパ風のパンは、厳選された小麦と天然の酵母がえも言われぬ香りを醸し出しておりました。
「ドライ・イーストじゃなくて、天然酵母なんですね。干しぶどうからかしら、美味しいわ。」
「ほう、祥子さんには解るんだね。帰る日に店が開いてたら店主を紹介しよう。今みたいに言ってあげたらとても喜ぶ。」
「ふふふ、そんなこと。普通に市販されているパンとは格段に香りが違うからそう思っただけですわ。」
「石釜も自分で作っている凝り性のパン屋でね。若い頃フランスで食べたパンが忘れられないと頑張ってるんだ。割としっかりとしたパンばかりだから、市販のふわふわの食パンを食べ慣れたこのあたりの人には人気がないって、最近愚痴ってばかりでね。はは、祥子さんに会ったらきっと喜ぶ。」
「三が日に営業なさるかしら。もしお逢いできなくても、よろしくお伝えくださいな。」
「そうしますよ。」
スライスされたレーズンブレッドも、幾重にも折り畳まれたクロワッサンも。とても美味しいのです。
合成保存料のようなものは一切使っていないようでした。そのせいで夕方には堅くなってしまうのかもしれません。食べたいときに、食べるだけの焼きたてのパンが手に入る・・・なんて贅沢なことでしょう。
「祥子さんに、お願いがあるんだ。」
ふたりの近況を話し合いながらの昼食が、ほとんど終わりかけたころです。
お代わりの珈琲をあらためていれなおして下さった高梨さんが、改まった言葉を口にしたのです。
「なんですか?」
「祥子さんの写真が撮りたい。」
「お写真?」
「そうです。」
この方はプロの・・国際的に活躍されているフォトグラファーでした。今でもコレクションシーズンは日本にいることが出来ないほどの実力派です。
だからこそ、プロフェッショナルな彼の口からこの言葉が出る事などないだろうと、わたくしは勝手に思い込んでおりました。
「もう、ご冗談ばかり。」
「いや、冗談じゃない。」
「どんなお写真をお望みなんですか?」
美貴さんたちのように・・・わたくしのはしたない姿を手元にと、お考えなのでしょうか。
「あっ、なんか誤解してますね。恥ずかしい写真を撮らせてほしいと言っている訳ではないんです。そうですね、ここで過ごす祥子さんの日常の姿を撮らせてほしい。
白雪と遊ぶ祥子さん、台所で料理をする祥子さん、炉端で寛ぐ祥子さん、僕と話をしている祥子さん、お酒に酔う祥子さん。そんなあなたを写したい。仕事ではありません。あくまで、僕の個人的なコレクションです。」
「口に合ったみたいだね、良かったよ。祥子さんが珈琲好きなのは知っていたからね。ちょっと心配だった。」
「ふふふ、手つきが慣れてらしたわ。いつもは、ほらあの下のコーヒーショップでテイクアウトしてきてしまうでしょう。」
「ま、あそこはね。僕がいれるより旨いだろう。」
「いいえ、高梨さんのこの珈琲のほうが美味しいわ。」
「ははは、ありがとう。さぁ、パンにも手をのばしてくれ。このパンはね、ここの地元の人が焼いているパンなんだよ。」
ずっしりと持ち重みのあるヨーロッパ風のパンは、厳選された小麦と天然の酵母がえも言われぬ香りを醸し出しておりました。
「ドライ・イーストじゃなくて、天然酵母なんですね。干しぶどうからかしら、美味しいわ。」
「ほう、祥子さんには解るんだね。帰る日に店が開いてたら店主を紹介しよう。今みたいに言ってあげたらとても喜ぶ。」
「ふふふ、そんなこと。普通に市販されているパンとは格段に香りが違うからそう思っただけですわ。」
「石釜も自分で作っている凝り性のパン屋でね。若い頃フランスで食べたパンが忘れられないと頑張ってるんだ。割としっかりとしたパンばかりだから、市販のふわふわの食パンを食べ慣れたこのあたりの人には人気がないって、最近愚痴ってばかりでね。はは、祥子さんに会ったらきっと喜ぶ。」
「三が日に営業なさるかしら。もしお逢いできなくても、よろしくお伝えくださいな。」
「そうしますよ。」
スライスされたレーズンブレッドも、幾重にも折り畳まれたクロワッサンも。とても美味しいのです。
合成保存料のようなものは一切使っていないようでした。そのせいで夕方には堅くなってしまうのかもしれません。食べたいときに、食べるだけの焼きたてのパンが手に入る・・・なんて贅沢なことでしょう。
「祥子さんに、お願いがあるんだ。」
ふたりの近況を話し合いながらの昼食が、ほとんど終わりかけたころです。
お代わりの珈琲をあらためていれなおして下さった高梨さんが、改まった言葉を口にしたのです。
「なんですか?」
「祥子さんの写真が撮りたい。」
「お写真?」
「そうです。」
この方はプロの・・国際的に活躍されているフォトグラファーでした。今でもコレクションシーズンは日本にいることが出来ないほどの実力派です。
だからこそ、プロフェッショナルな彼の口からこの言葉が出る事などないだろうと、わたくしは勝手に思い込んでおりました。
「もう、ご冗談ばかり。」
「いや、冗談じゃない。」
「どんなお写真をお望みなんですか?」
美貴さんたちのように・・・わたくしのはしたない姿を手元にと、お考えなのでしょうか。
「あっ、なんか誤解してますね。恥ずかしい写真を撮らせてほしいと言っている訳ではないんです。そうですね、ここで過ごす祥子さんの日常の姿を撮らせてほしい。
白雪と遊ぶ祥子さん、台所で料理をする祥子さん、炉端で寛ぐ祥子さん、僕と話をしている祥子さん、お酒に酔う祥子さん。そんなあなたを写したい。仕事ではありません。あくまで、僕の個人的なコレクションです。」
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