祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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こちらのブログは、2005年8月24日にスタートした、<msn淑やかな彩>の継続ブログとなります。
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
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19 2007 / 01
「じゃ、あとは任せる。ちょっと白雪の散歩に行ってくるよ。」
「・・・はい。」
あら、撮影は? この方のことです。すぐに始められるとばかり思っておりました。
テーブルの向こうから伸びた大きな手が、わたくしの頬をなぞります。
「急がないよ。それに、僕がいないほうが気が楽に作業できるだろう。携帯は持っていくから、解らない時は電話をして。好きな様にしていてくれ。3日間は、僕のものなんだろう。」
「ええ。」
立ち上がり、高梨さんが選ばれた先ほどよりも厚手のコートを背後から着せかけて差し上げました。
扉一枚あけるだけで、すっと気温が下がるのがわかります。
「リビングは暖かいからね。そこにおいで。」
「はい。いってらっしゃい。」
「ああ。」
ちゅっ・・・ 玄関までお見送りをしたわたくしの唇に、まるで新婚の夫のようなキスをして、高梨さんはリードを手に白雪の待つお散歩に出掛けました。
わ・わん・わん・・・ はしゃぐ白雪の声が聞こえます。
次第に遠ざかってゆく鳴き声を聞きながら、わたくしは髪を束ねてからキッチンに向かいました。
キッチンは、広く、男性のお1人のものにしてはとても整理されていました。
1年の1/3は日本にいらっしゃらないはずなのに、高梨さんご自身がとても台所仕事がお好きかまめな方なのでしょう。
遠慮なく冷蔵庫を開けさせていただいて、用意してある素材をチェックしたのです。
牛肉のブロックが2種類、鶏肉、鴨肉、そして豚肉。
お魚はまぐろが3種類、鰤、かれい、きんめだい、いか、たこはお正月らしく紅色に酢締めされたもの。ぷりぷりとした生の筋子、それにもうお米のとぎ汁に漬けこまれている数の子、おいしそうなするめいかはまるのまま。
するめに昆布も3種類、ごまめ、かんぴょう、海苔・・・野菜は地のものを中心に一部彩りの京野菜やくわいまで用意されていました。
そして生蕎麦、角餅、かまぼこ、チーズ、黒豆・・・。
およそ、あとは技術さえあればいくらでもフルコースのおせち料理が準備できそうでした。
オーダーは、和食でした。
取り急ぎ下準備の必要なものから手がけるしかないでしょう。
3日間の大まかなメニューを決めて、まずはいかの塩辛づくりからはじめました。
お料理はほとんどが前もっての段取りが決めてです。
お野菜は洗って包丁を入れて・・・大鍋でお出しをとったり、乾物を浸したりとひとりきりの気軽さもあってお料理は少しずつですが整えられてゆきました。
含め煮の必要なお野菜は、炭のいろりに任せてあります。
今夜のための鴨ロースの酒蒸しの段取りを終えたところで、わたくしは明日の祝い膳のための飾り切りを始めたのです。
酢蓮のために、蓮根を花形に剥き、今日人参を薄い梅花剥きにします。
いかはウニをみりんで融いたたれを塗って炙る為に、松かさになるように包丁を入れると美しいですし、美味しく召し上がっていただけます。
カシャッ・・ シャッター音に気づいたのは、百合根を桜の花びらの形に飾り切りをしていた時でした。
「おかえりなさい。ごめんなさい、気づかなくて。」
囲炉裏の側の引き戸の所に、NIKON F6を構えた高梨さんがいらっしゃいました。
「・・・はい。」
あら、撮影は? この方のことです。すぐに始められるとばかり思っておりました。
テーブルの向こうから伸びた大きな手が、わたくしの頬をなぞります。
「急がないよ。それに、僕がいないほうが気が楽に作業できるだろう。携帯は持っていくから、解らない時は電話をして。好きな様にしていてくれ。3日間は、僕のものなんだろう。」
「ええ。」
立ち上がり、高梨さんが選ばれた先ほどよりも厚手のコートを背後から着せかけて差し上げました。
扉一枚あけるだけで、すっと気温が下がるのがわかります。
「リビングは暖かいからね。そこにおいで。」
「はい。いってらっしゃい。」
「ああ。」
ちゅっ・・・ 玄関までお見送りをしたわたくしの唇に、まるで新婚の夫のようなキスをして、高梨さんはリードを手に白雪の待つお散歩に出掛けました。
わ・わん・わん・・・ はしゃぐ白雪の声が聞こえます。
次第に遠ざかってゆく鳴き声を聞きながら、わたくしは髪を束ねてからキッチンに向かいました。
キッチンは、広く、男性のお1人のものにしてはとても整理されていました。
1年の1/3は日本にいらっしゃらないはずなのに、高梨さんご自身がとても台所仕事がお好きかまめな方なのでしょう。
遠慮なく冷蔵庫を開けさせていただいて、用意してある素材をチェックしたのです。
牛肉のブロックが2種類、鶏肉、鴨肉、そして豚肉。
お魚はまぐろが3種類、鰤、かれい、きんめだい、いか、たこはお正月らしく紅色に酢締めされたもの。ぷりぷりとした生の筋子、それにもうお米のとぎ汁に漬けこまれている数の子、おいしそうなするめいかはまるのまま。
するめに昆布も3種類、ごまめ、かんぴょう、海苔・・・野菜は地のものを中心に一部彩りの京野菜やくわいまで用意されていました。
そして生蕎麦、角餅、かまぼこ、チーズ、黒豆・・・。
およそ、あとは技術さえあればいくらでもフルコースのおせち料理が準備できそうでした。
オーダーは、和食でした。
取り急ぎ下準備の必要なものから手がけるしかないでしょう。
3日間の大まかなメニューを決めて、まずはいかの塩辛づくりからはじめました。
お料理はほとんどが前もっての段取りが決めてです。
お野菜は洗って包丁を入れて・・・大鍋でお出しをとったり、乾物を浸したりとひとりきりの気軽さもあってお料理は少しずつですが整えられてゆきました。
含め煮の必要なお野菜は、炭のいろりに任せてあります。
今夜のための鴨ロースの酒蒸しの段取りを終えたところで、わたくしは明日の祝い膳のための飾り切りを始めたのです。
酢蓮のために、蓮根を花形に剥き、今日人参を薄い梅花剥きにします。
いかはウニをみりんで融いたたれを塗って炙る為に、松かさになるように包丁を入れると美しいですし、美味しく召し上がっていただけます。
カシャッ・・ シャッター音に気づいたのは、百合根を桜の花びらの形に飾り切りをしていた時でした。
「おかえりなさい。ごめんなさい、気づかなくて。」
囲炉裏の側の引き戸の所に、NIKON F6を構えた高梨さんがいらっしゃいました。
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