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祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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26 2024 / 04
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19 2005 / 09
狭く・急な階段を上がって、わたくしはしばらく躊躇した後諦めてドアに手を掛けました
力を加える間もなくすっと開いたドアの先にはあの夜の運転手が立っておりました
「祥子様お待ちしておりました 車へどうぞ」 礼を失しないようにわたくしに手を添えて車まで導くのです
「どうぞこちらに」 セルシオ独特の適度な重みを感じさせるドアの開閉音が響くと車の中にはあの夜の男性が座っておりました
 
「ひさしぶりですね 祥子さん」 あの夜わたくしのアナル・バージンを奪った男性です
今夜もゼニアのチャコールグレーのスーツを着こなしてリラックスした雰囲気で後部座席におさまっていました
「どうして・・・」 どう質問をしていいのかわからないわたくしはその一言を口にするのがやっとでした
「質問に答える前に 祥子さんの明日の予定は?」 厳しささえ感じさせる太く硬い男らしい声でした
「ひさしぶりの休日ですわ」 どう答えるのが正解なのか・・・わからないままに事実を告げてしまいました
「よかった それじゃ予定通り行ってくれ」 運転手に声を掛けると車は静かに首都高速のランプに向かいました
 
「どこからお話すればいいでしょうか あの店は僕の会社の持ち物なんですよ」 ほとんど同世代だと思っていた育ちの良い男性が口にしたのは、半分は予想されていた答えでした
「あなたにもう一度逢いたくてね 万一のチャンスに掛けて店のものに頼んでおいたんです」 あの朝、ホテルのエクゼクティブフロアの廊下にいるわたくしの写真を差し出すんです
「こんなものを・・・いつ」 
「ルームサービスに頼んでおいたんですよ あなたは祥子という名前とオペラピンクのランジェリーしか手がかりを残してくれなかったから」 たしかにあの日運転手とエレベーターを待つ間廊下でルームサービスのスタッフとすれ違ったことを思い出しました
「2度と逢えなくても仕方ない そう思ってました でもどうしても諦められなくてね」 長身なのにそうは見せないバランスの良いスタイルと声同様に甘さのない顔立ちにふと男の色気が立ち上りました
 
「彼に伝言を頼んだつもりだったんだが 聞かなかったですか?」 運転手を目で指し示して男性はそういうのです
「ええ 確かにうかがいました でもこんな早いお時間にはご都合はつかないと思っておりましたから」 「だからほんの30分で立ち去ろうとしたんですね」 わたくしの言い訳は聞かない たたみかけるような物言いはそう伝えてきました
「祥子さんは伝言を聞いていて またあの店に来て下さった これからご一緒することになるのもご承知の上でね」 落ち着いた声に有無を言わせない自信を滲ませるのです
そんなつもりはございません・・・そう返事を返すことができませんでした
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こんばんわ
こんばんわ 今日も秋だというのに暑い一日でしたわね
いつもコメントありがとうございます
「唐紅」はいまより少し後の季節
「オペラピンクのランジェリー」の後 数ヶ月後に起きてしまったことなのです

パラドキシカルさん
ありがとうございます 
うたかたの夢に引き続き後日譚シリーズになってしまったのですが
ぜひお楽しみになさってください
車のことは・・・恥ずかしながら好きなものですから
セルシオをはじめて開発されたときのお話を
海老沢氏が書かれた本を以前に読んでいて興味があったのです
実際にも素敵な開閉音&後部座席にすわるには素敵な車でしたので選ばせていただきましたの

柏木さん
今日はご多忙とうかがっていたのですが早朝からコメントをいただきありがとうございました
お酒の趣味は偏っていてはずかしいです
でも、ポール・ジローは本当に美味しいです
いただけるお店は限られておりますが
運転手は・・・ご推察の通りです
これからの物語にどうぞ御期待くださいませ
9月19日 17:54
祥子 URL 2006/08/06(Sun)13:48:21 編集
無題
「うたかたの夢」もよかったですね。

「唐紅」も楽しみですねー。

それにしても、「セルシオの開閉音」といい、「ぜニアのスーツ」といい、博識というか、勉強してますねー。
セルシオの開閉音は技術者が、特にこだわったうちのひとつなんですよねー。
9月19日 17:09
パラドキシカル 2006/08/06(Sun)13:46:47 編集
無題
祥子さまは、お酒の通でもいらっしゃるのですね。
このストーリー、とりあえずいまの段階では、まだ洗練された淑女の趣に彩られていますが。
囚われてしまった美しい蝶は、はたしてどのような目に遭ってしまうのでしょうか。
ドキドキしてしまっている、いけない自分。^^

>コッック・・・コッック・・・コッック
コピペしないでじかにつづってみましたら、意外に難しいつづりであることを発見いたしました。
擬音の表現が独特ですよね。どこぞでも感じたのですが。
オリジナリティがあるからだけではなくって、なんか的確にツボを抑えているような気がします。
音楽の造詣がおありなせいでしょうか・・・?

>運転手
もしや、あの朝まんまとストッキングをせしめたあの運転手氏でしょうか?
同好の士として、私はかれのファンなのです。^^
もしも意気投合できるのであれば、
妻のストッキングを盗まれても許してしまいそう・・・
9月19日 7:05
柏木 2006/08/06(Sun)13:46:08 編集
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