祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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こちらのブログは、2005年8月24日にスタートした、<msn淑やかな彩>の継続ブログとなります。
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
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19 2006 / 10
「可愛い髪型にしてくれたのね。ありがとう。」
「車に乗っていただくのに、いつもの夜会巻きだと首筋がしんどいと思いまして。気に入ってもらえればうれしいです。」
「ええ、でもこんなに楽にさせていただいたらせっかくのドライブの間に眠ってしまうかもしれなくてよ。」
いつもながらの望月さんの手際に驚きました。
あっという間に、外出の準備がととのったのですから。
「こちらを使ってください。」 眼の前のゴールドの革のバッグを前に思案していたわたくしを見ていたのでしょうか。望月さんは、竹で編まれた着物用の巾着をわたくしに差し出したのです。
「ありがとうございます。」 煤竹と、着物の残り布で作られたおそろいの巾着は、まるで舞妓さんがお稽古に持ち歩くもののようでした。その可愛らしい風情にこころ踊らせて、パーティバッグの中の、ほんの少しの身の回り品を1つずつ移していったのです。
「さぁ、出発です。」
玄関から戻ってきた望月さんが、手を差し出します。左手で籠巾着を抱えたわたくしの右手を取ってくださいました。
室内のスイッチを1つずつ切って、玄関に戻ります。
そこには、わたくしのバックストラップパンプスの代わりに桐の下駄が用意されてありました。
先にローファーを履いた望月さんが、玄関に腰を下ろし下駄の鼻緒を広げてくださいます。そしてわたくしの足先にゆっくりと履かせてくださるのです。
「裸足でお出かけなんてひさしぶりだわ。」
「僕と二人なんです。リラックスしてください。」
つま先の桜色の爪にキスしかねない望月さんにそれとなく外出を促します。
「ありがとう、これもお揃いなのね。」 一歩踏み出した脚の鼻緒は、蜻蛉と同じ浅葱色だったのです。
1時間ほど前に二人で開けたドアの鍵を、二人で閉めて出掛けるのです。
「いってきます。」
パタンと・・・閉じた<806/Y.MOCHIZUKI>の扉に声を掛けたわたくしに、望月さんはやさしく微笑んでくださったのです。
2人で降りた地下駐車場で、わたくしは当然のように先ほど停めたセルシオに向かおうとしました。
「祥子さん、こちらです。」
そのわたくしの手を引いたのは、望月さんでした。
セルシオを停めたのとは違うブロックへと歩いてゆきます。
彼が立ち止まったのは、白のRX7の前でした。
「小さい車で申し訳ないのですが。」
運転席のドアを開けると、全てのドアのロックが外れる音がいたしました。
わたくしは、助手席のドアを開けたのです。
「ううん、ちっともそんなことはないわ。これってFCよね。」
「よくご存知ですね。いまはもうRX8になってますから随分古い車種なんですが、気に入っていて手放せないんですよ。」
するりと、いつものセルシオに乗るよりもスムースに運転席に乗り込んだ望月さんは、エンジンを掛けました。
「車に乗っていただくのに、いつもの夜会巻きだと首筋がしんどいと思いまして。気に入ってもらえればうれしいです。」
「ええ、でもこんなに楽にさせていただいたらせっかくのドライブの間に眠ってしまうかもしれなくてよ。」
いつもながらの望月さんの手際に驚きました。
あっという間に、外出の準備がととのったのですから。
「こちらを使ってください。」 眼の前のゴールドの革のバッグを前に思案していたわたくしを見ていたのでしょうか。望月さんは、竹で編まれた着物用の巾着をわたくしに差し出したのです。
「ありがとうございます。」 煤竹と、着物の残り布で作られたおそろいの巾着は、まるで舞妓さんがお稽古に持ち歩くもののようでした。その可愛らしい風情にこころ踊らせて、パーティバッグの中の、ほんの少しの身の回り品を1つずつ移していったのです。
「さぁ、出発です。」
玄関から戻ってきた望月さんが、手を差し出します。左手で籠巾着を抱えたわたくしの右手を取ってくださいました。
室内のスイッチを1つずつ切って、玄関に戻ります。
そこには、わたくしのバックストラップパンプスの代わりに桐の下駄が用意されてありました。
先にローファーを履いた望月さんが、玄関に腰を下ろし下駄の鼻緒を広げてくださいます。そしてわたくしの足先にゆっくりと履かせてくださるのです。
「裸足でお出かけなんてひさしぶりだわ。」
「僕と二人なんです。リラックスしてください。」
つま先の桜色の爪にキスしかねない望月さんにそれとなく外出を促します。
「ありがとう、これもお揃いなのね。」 一歩踏み出した脚の鼻緒は、蜻蛉と同じ浅葱色だったのです。
1時間ほど前に二人で開けたドアの鍵を、二人で閉めて出掛けるのです。
「いってきます。」
パタンと・・・閉じた<806/Y.MOCHIZUKI>の扉に声を掛けたわたくしに、望月さんはやさしく微笑んでくださったのです。
2人で降りた地下駐車場で、わたくしは当然のように先ほど停めたセルシオに向かおうとしました。
「祥子さん、こちらです。」
そのわたくしの手を引いたのは、望月さんでした。
セルシオを停めたのとは違うブロックへと歩いてゆきます。
彼が立ち止まったのは、白のRX7の前でした。
「小さい車で申し訳ないのですが。」
運転席のドアを開けると、全てのドアのロックが外れる音がいたしました。
わたくしは、助手席のドアを開けたのです。
「ううん、ちっともそんなことはないわ。これってFCよね。」
「よくご存知ですね。いまはもうRX8になってますから随分古い車種なんですが、気に入っていて手放せないんですよ。」
するりと、いつものセルシオに乗るよりもスムースに運転席に乗り込んだ望月さんは、エンジンを掛けました。
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