祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
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20 2006 / 10
ロータリーエンジン特有の鈍いアイドリングの音が駐車場に響きます。
「苦しくはないですか?」
助手席まで装備されたレカロのシート。レース仕様の車ほどコンパクトではないタイプですが、過不足なくわたくしの身体をサポートしてくれています。
「ええ、平気よ。気持ちいいわ、このシート。」
「よかった。ほっとしました。それじゃ出しますね。」
車の始動はいつもと同じに滑らかでした。ただ、同じ助手席でもセルシオよりもちょっと近い距離が、わたくしをこれからのドライブに対する期待以上にドキドキとさせていたのです。
「鈴が森で首都高に乗ります。」
行き先を教えてくださらない望月さんが口にしたのは、高速に乗るということだけでした。鈴が森からだと・・・まだ行き先を推察することはできません。
「ね、どこに行くの?そろそろ教えて。行き先を聞いても、もう逃げ出したりはしないわ。」
レカロのシートに、しっかりと締めたシートベルトがわたくしをRX7に捉えているのです。花火の後、セルシオのリアシートで彼の誘いに乗ったときから、わたくしは望月さんと2人のドライブを楽しみにしていたのです。
「そうですね。1つだけヒントです。ベイブリッジを渡りましょう。」
「横浜方面ね。」
「はい。でも、そこから先はまだ秘密です。」
第一京浜への信号で右折にウインカーを上げます。
望月さんはCDプレイヤーを慣れた手つきで操作します。いつの間にかスクウェアの軽快なインスツルメンタルが流れます。
音楽も空間も望月さんとの距離も、エンジン音も・・・いままで一度も味わった事のない親密な雰囲気が漂っていました。
「ふたりきりだと、ちょっといじわるね。望月さんたら。」
わたくしは少し拗ねた風に、口にしてみたのです。
「ふたりきりだと、祥子さんはかわいいです。」
「もう。」
はははは・・・ 信号が変わると同時に、望月さんはアクセルを踏み込みます。
22時近い第一京浜は、お盆のせいでやけに車が少なかったのです。白のRX7は軽快に走りはじめました。
望月さんは、セルシオを運転する時はどんな時でも安全運転でした。
でも、この車に乗ると少し変わる様です。
マニュアルシフトのFCは、タコメーターを見る限り少しだけピーキーなチューニングをされているようでした。そのかわり、横羽線に乗り、ベイブリッジに向かうころには、ロータリーエンジン特有の甲高い吸気音を感じさせてくれました。
「可愛がっているのね。」
船からみたレインボウブリッジの明かりも綺麗でした。でも、ぐんぐん迫ってくるベイブリッジの蒼い橋梁と横浜の港の夜景は、宝石箱のなかに紛れ込んだようでした。
その幸せな時間を、彼の車は一瞬で走り抜けます。
とても快調な走りに、わたくしは心地良い沈黙をやぶってぽつりと一言もらしてみたのです。
「祥子さんほどじゃありません。いつも身近に居る分、手を掛ける時間があるだけです。」
「ふふ、こんなに運転に夢中になっているんですもの。聞こえているとは思わなかったわ。」
「運転も祥子さんの次です。」
真面目な声で、望月さんたら・・・もう。
「苦しくはないですか?」
助手席まで装備されたレカロのシート。レース仕様の車ほどコンパクトではないタイプですが、過不足なくわたくしの身体をサポートしてくれています。
「ええ、平気よ。気持ちいいわ、このシート。」
「よかった。ほっとしました。それじゃ出しますね。」
車の始動はいつもと同じに滑らかでした。ただ、同じ助手席でもセルシオよりもちょっと近い距離が、わたくしをこれからのドライブに対する期待以上にドキドキとさせていたのです。
「鈴が森で首都高に乗ります。」
行き先を教えてくださらない望月さんが口にしたのは、高速に乗るということだけでした。鈴が森からだと・・・まだ行き先を推察することはできません。
「ね、どこに行くの?そろそろ教えて。行き先を聞いても、もう逃げ出したりはしないわ。」
レカロのシートに、しっかりと締めたシートベルトがわたくしをRX7に捉えているのです。花火の後、セルシオのリアシートで彼の誘いに乗ったときから、わたくしは望月さんと2人のドライブを楽しみにしていたのです。
「そうですね。1つだけヒントです。ベイブリッジを渡りましょう。」
「横浜方面ね。」
「はい。でも、そこから先はまだ秘密です。」
第一京浜への信号で右折にウインカーを上げます。
望月さんはCDプレイヤーを慣れた手つきで操作します。いつの間にかスクウェアの軽快なインスツルメンタルが流れます。
音楽も空間も望月さんとの距離も、エンジン音も・・・いままで一度も味わった事のない親密な雰囲気が漂っていました。
「ふたりきりだと、ちょっといじわるね。望月さんたら。」
わたくしは少し拗ねた風に、口にしてみたのです。
「ふたりきりだと、祥子さんはかわいいです。」
「もう。」
はははは・・・ 信号が変わると同時に、望月さんはアクセルを踏み込みます。
22時近い第一京浜は、お盆のせいでやけに車が少なかったのです。白のRX7は軽快に走りはじめました。
望月さんは、セルシオを運転する時はどんな時でも安全運転でした。
でも、この車に乗ると少し変わる様です。
マニュアルシフトのFCは、タコメーターを見る限り少しだけピーキーなチューニングをされているようでした。そのかわり、横羽線に乗り、ベイブリッジに向かうころには、ロータリーエンジン特有の甲高い吸気音を感じさせてくれました。
「可愛がっているのね。」
船からみたレインボウブリッジの明かりも綺麗でした。でも、ぐんぐん迫ってくるベイブリッジの蒼い橋梁と横浜の港の夜景は、宝石箱のなかに紛れ込んだようでした。
その幸せな時間を、彼の車は一瞬で走り抜けます。
とても快調な走りに、わたくしは心地良い沈黙をやぶってぽつりと一言もらしてみたのです。
「祥子さんほどじゃありません。いつも身近に居る分、手を掛ける時間があるだけです。」
「ふふ、こんなに運転に夢中になっているんですもの。聞こえているとは思わなかったわ。」
「運転も祥子さんの次です。」
真面目な声で、望月さんたら・・・もう。
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