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祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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24 2024 / 11
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16 2006 / 07
ほとんどの席が向かい合ってお食事をするテーブルの中で、この席だけが二人が夕暮れの庭を楽しめる様に隣り合って座るようになっていたのです。
田口さんはわたくしの左手にお座りになっていました。
月曜日というウィーク・デーの始まりの日だということも、少し早いお時間のせいもあるのでしょう。ふたりの周囲の席には他のお客様はいらっしゃらなかったのです。
「よく憶えてらっしゃいますね。」
「今日はきっちり襟元まで隠してらっしゃいますが、あの時、祥子さんの白い背中を見た時は心臓が止まるかと思いましたよ。」 アメリカンスリーブの、肩から背中・・・そして仄かに膨らみのわかるバストサイドまでがあらわにされたドレスを纏っておりました。今日のように・・・髪もアップにして。
「ふふふ お上手ですこと。」 わたくしは前菜のプレートを前にして、軽くシェフの言葉を躱してみたのです。

 
「前菜です。草生茄子と芝海老のゼリー寄せ ガスパチョソースでございます。」 サービスの男性が簡単にですがお料理の説明をしてくださいます。その瞬間だけ、田口さんの顔がプロとしての表情を取り戻します。
きっと根が優しい方なのでしょう。威厳に満ちたお顔も素敵でしたが、わたくしに対して優しく変わってゆく表情にほっといたしました。
「いただきましょうか。」 礼をしてサービスの方が下がられたところで、田口さんはカトラリーを手になさいました。
「初夏らしい爽やかなお皿ですわね。」 茄子の歯触りと芝海老の美しい色合いと、ガスパチョの爽快な香りを活かしたソースの仕上がりが、シェフの確かな腕前を感じさせます。
 
「先ほどのサービスはここのチーフなんです。私のことを知っていますから、きっと後でシェフが挨拶にきますよ。」
「お帰りになったはずの先輩がどうして、って?」 そう、あそこでお逢いしなければもう20分も前には二人とも帰路についていたはずなのですから。
「ははは、その言葉を今頃キッチンで言ってる頃でしょう。」 目の前のシャンパンのグラスに手を伸ばされます。このお料理になら、まだワインよりはマムのすっきりとしたお味がぴったりのようです。
わたくしも、お食事というには少し早いペースでお酒を頂戴しておりました。
「逢わせたくないな、祥子さんには。」
「わたくしがご一緒なのはご迷惑でしたか?」 プライベートとはいえ、お仕事関係の後輩さんです。一度きりお店にうかがっただけの、わたくしがこんな風に親しげにしているのはご都合が悪いのかもしれません。
そういえば、田口さんにご家庭があるのかも・・・わたくしは知りませんでした。
「いえいえ、迷惑なんかじゃないです。」 用意された赤ワインはオーストラリアのものだそうです。鮮やかにテイスティングをなさると、首をかしげるわたくしに、顔の前で指を振りました。
「祥子さんは、彼の好みにぴったりだからですよ。祥子さんに逢わせたら、きっと後がうるさくて仕方ないにちがいない。」 あの年末のテーブルで石塚さんがおっしゃったような言葉を、今度はこの方がおっしゃいます。
「もう、そんなこと。田口さんの後輩さんなのだから、お若いのでしょう。わたくしなんて、眼中にはないと思いますわ。」 こんなレストランのチーフシェフなのです。30代の後半くらいでしょう。
「34だって言ってたかな。いやぁ、この世界は実績なので年齢には疎くて。ははは。」
「いいですわね、腕の世界。」
「その分厳しいですけれどね。」 目の前に田口さんが上げたグラスの中には、ルビー色に光るワインが揺れていました。
「今夜の祥子さんの姿は、あの時ほどは刺激的じゃないけれど。首元まできっちり覆った姿も却って想像を掻き立てられるんです。」
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