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祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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28 2024 / 04
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02 2006 / 04
「祥子さま 」 立ったままのわたくしの太ももの狭間に彼の唇が触れ露になった花びらへの小高い入り口を彼の舌が割ってゆくのです
「・・ぁぁあっ・・ん・・」 熱を持った舌先はすぐに真珠をとらえ・・シャワーで流されたばかりの花びらにもう一度蜜を呼び出したのです
「だめぇ望月さん・・・わたくしでは逝ってくださらなかったのに・・・」
「祥子様の花びら餅美味しいです まだ誰も触れていない・・子供のころに帰ったここ・・最初に・・・私の愛撫で・・・逝ってください 私に最初の蜜を飲ませてください」 彼の唇が・・・わたくしの丘をくじり・・・直接に真珠を・・花びらを吸い立てるのです
「ぁああぁ・・ん・・だ・・め・・もちづき・・さぁ・・ん・・・いっちゃ・・うぅぅ」 両手で彼の頭に縋るようにして わたくしは逝き果ててしまったのです
 
「申し訳ございません 祥子様」 くったりと力なくくずおれたわたくしにもう一度シャワーを掛けて・・・そしてまた浴槽へと誘ったのです
「ありがとうございます うれしかった」 わたくしはなんの抵抗もなく 彼に抱かれる様にして浴槽に身を沈めました 望月さんはつい先ほどまでわたくしの花びらを嬲っていた唇でわたくしの耳朶へのキスを繰り返すのです
「いぢわる・・・」 大人になってはじめてはしたない姿にされた場所を・・・他の誰でもない 望月さんに最初に可愛がっていただけたのは嬉しかったのです でも その時の身も世もない乱れ方が恥ずかしくてわたくしは拗ねてみせるしかなかったのです
「その濡れた瞳であれをお召しいただいたらきっととてもお似合いです」 美肌の湯だと説明された温泉を柔らかなガーゼに含ませると頬を染めたわたくしの顔をゆっくりと拭ってくださったのです
「温泉で上気した頬とふっくらとした唇 祥子様は素顔のままが一番そそります」 ちゅ・・・啄むような小鳥のキスを唇に降らせるのです でもそれはもう先ほどまでの欲情にまみれた行為ではありませんでした
「みなさんが待ちくたびれてしまいそうです さぁ・・・上がりましょう」 わたくしを抱えて浴槽を出ると扉の外のバスタオルを広げわたくしの身体の水滴を優しく拭ってくださったのです
 
胸元にバスタオルを巻き付けるとわたくしを鏡の前に座らせました
先ほどまで着ていたものは足袋に至るまで全て片付けられておりました
望月さんは手早くお召し物を身に着けるとあの乱れ箱を手元に引き寄せられたのです
上を覆っていた薄紅のちりめんを取り去ると その下にあったのは・・・堆い純白のレースでした
望月さんはわたくしの髪を梳りポニーテールを作る位置で一つにまとめ 左手で乱れ箱から取り上げた一片のレースで結び止めたのです
たっぷりとした巾のレースは肩先まで垂れてわたくしに白のベールを付けたような彩りを見せました
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01 2006 / 04
ちゅ・・くぅぅ・・・ 濡れた望月さんの茂みに鼻が付くほどに含むと 今度は唇を引くのです 口内では舌で先ほどまで指で撫でていた裏筋をなぞりながら
「あぁ 祥子さま」 塊から離れそうになるわたくしの唇を追いかけるように腰を突き上げてまいります
ぺちゅ・・ぺちょ・・ 唾液で濡らした唇を軽く開いて敏感な先端に触れるとそのまま顔を左右に振るのです わたくしの左手はすでにひんやりとし始めた皺袋にやわやわと触れていました
「いい 祥子さま いいです」 岩を掴む望月さんの指に力が入っているようです 視線に入る彼の指の関節が僅かに白くなっているのです 掛け流しの湯の音が彼の声もわたくしの立てる淫らな音も・・・外には漏らさないようにカムフラージュしてくれているのでしょう
ぺろぅっ・・・ぷちゅぅぅ・・・ 右手を塊に沿えると先端をからかりの裏側まで・・・先ほど浴槽の中で指でなぞった様に舌を這わせていったのです
ちゅぷぅ・・くちゅ・・ 塊はひくひくと震え先端からは・・先走りの滴が滴りわたくしの唇を濡らすのです 花びらのように開いた唇を添えて・・今度は先端を舌で嬲りながらゆっくりと塊を含み出し入れをはじめたのです 深く・・・時に浅く・・
「なんて 唇なんですか」 望月さんの手がわたくしの頭に添えられたのです そして遠慮がちに力を加え始めたのです わたくしを誘導するように わたくしの動きにつれて温泉の湯がゆらゆらと揺れるのです
ちゅぽ・・・ちゅく・・ 口内に唾液を溜めて温やかな温泉のような中でわたくしの舌は幾度もいくども彼の塊の上を舞ったのです
望月さんの塊が滴らせる粘液はわたくしの唾液と混ぜ合わされ・・・口腔を彼の香りで満たしていくのです
「あぁ だめです」 唐突に彼の手がわたくしの頭を塊から引き離したのです
 
ん・・くっん・・ わたくしは口内に満たされていた液体を飲み込んだのです
「だめ?」 望月さんへのご褒美のつもりでした そしてわたくしの秘めた欲望を満たすためでもありました だから・・・きっとはしたない表情をしていたのでしょう 首を傾げて彼を見上げ・・どうしてここで止めなくてはならないのかと眼で問いかけたのです
「こんなのはいやです」 岩組みの縁から浴槽へと・・・身を沈めたのです 今度はわたくしを横抱きにするようにして
「お気持ちはうれしいです このまま祥子様を連れ出して二人きりになれるなら我慢なんてしません でもこの後・・・ですからこうして祥子様を抱きしめて暖まれるだけで充分なのです」 そして耳元に囁くのです
「祥子様 一つだけわがままを聞いて下さいますか?」 こくん・・と頷いたわたくしの唇は抱きしめられたままで彼に奪われていったのです
 
「お身体を流しましょう」 優しくうっとりと重ね続けた唇を離して 望月さんがわたくしの身体を引き起こしました
「自分でいたしますわ」 このまま彼に身体に触れられたら・・わたくし・・・
「いえ させてください」 わたくしを先ほど彼が使っていた洗い場へと連れて行きます
「そのまま立ってらしてください」 手桶にバラの香りのバスバブルを作り柔らかなスポンジに取り上げたのです
わたくしの首筋から暖かな泡をやさしく順に載せてゆく様にスポンジを動かすのです
「ん・・ぁ・ぁ・」 彼の手はわたくしの腕を指先までなぞると背中を腰の頂まで・・・そして左右の乳房をまぁるく円を描く様に撫でてゆくのです
「脚を開いてください」 望月さんは先ほどよりもたっぷりと泡を取り上げて・・・わたくしの剃り上げられたばかりの白い丘に優しく触れてゆきました
「・・ぁっ・・・」 茂みを無くした秘め所はふんわりとやさしいその感触さえもダイレクトに伝えるのです
「沁みますか? 祥子様」 思わず漏れた声に手を止めて跪いた望月さんがわたくしの顔を見上げます
「いいえ あの・・違うの 大丈夫です」 感じてしまって・・・思わず漏れた喘ぎだとは言えませんでした
「よかったです すぐ側で見ていたのですが石塚様の手はほんの僅かも祥子様を傷つけてはいなかったので 知らないところに傷が付いていたのかと思ってしまいました」 望月さんの手はその間もゆっくりとわたくしの脚へとスポンジを動かしてゆきます
「石塚様はあのように剛胆に見えて 実はあの方達の中で一番繊細で器用な方なのです 石塚様がなさると仰らなかったら私が替わりにさせていただいておりました」 わたくしの身体を全て泡で包まれると・・・立ち上がってゆっくりと首筋からシャワーをあてはじめたのです
背中の側を腰から足首まで・・・そしてわたくしの顔をあおのけて・・肩から両の乳房・・白い腹部へ・・・
「頬ずりさせていただいてもいいですか?」 跪いて目の前の泡をシャワーで流して・・・遮るもののなくなった太ももの合わせ目から望月さんの視線は動かなくなりました
「・・いやぁ」 言葉とは裏腹にわたくしの手は彼の髪を促す様にかき抱いたのです
31 2006 / 03
「祥子様の耳もまだこんなに冷たいじゃないですか」 両手を湯の中でわたくしの身体にまわし 望月さんは唇で露になっているわたくしの耳朶に触れるのです
「あん・・・そんなこと・・だめ・・・お耳弱いの」 
「頬も まだこんなにひんやりなさって」 望月さんの唇は耳から頬へ・・・そして首筋へゆっくりと這ってゆきます
「ん・・んん・・そんな悪戯しちゃ・・だ・め・・」 
「私に抱かれているのはお嫌ですか?」 左の首筋に触れると・・今度は右の耳に・・・その間にわたくしの腰に触れていた塊は熱い湯の中でもなお熱く・・・昂りの度合いを高めていたのです
「・・・ぁん・・いやじゃない・・わ」 わたくしの身体にまわされていただけの手が・・・脇腹に触れ・・・乳房に触れてゆきます
「よかった ありがとうございます」 ぎゅっと・・ふいに抱きしめるのです
「ん・・くるしいわ・・もちづき・さ・・ん」 
「あぁ 失礼いたしました」 微かな声に気づいたように緩められた腕の中で・・・わたくしは右に身体をずらしたのです 丁度望月さんの右の脚に背を預けるように そして・・・左手の指を彼の塊に触れさせたのです
「もう・・こんなに」 湯の中でさえまるでぬめりを纏うかのような熱とひくつきが揺れる水面の下で触れる指におずおずと伝えてきました
「ずっと 祥子様のお側にいるとずっとこうなんです その白い肌を見るだけで」 塊に触れるために湯から覗く肩先に唇を押し当てるのです
「あん・・」 それでもわたくしは触れている指を離しはしませんでした
肌に滑る温泉の湯をローションのように触れるか触れないかの間隔で敏感な先端を丹念に中指と薬指の先でくまなく辿ってゆきます
先端からかりに向かって撫で下ろし・・かりの裏側をくすぐって・・・また鈴口まで撫で上げるのです
裏筋側からゆっくり一周すると今度は人差し指と中指を添えて・・・裏の合わせ目から付け根に向かって何度も何度も指を上下させるのです
望月さんの塊はわたくしの指から逃れる様に・・・またより強い刺激を催促するように・・ひくっ・・ひくんと・・湯の中を揺れ動きました

 
「祥子様 お許しください のぼせてしまいそうです」 軽い・単純なタッチの繰り返しだけなのに 望月さんの表情には淫楽に耐える苦悶の表情が浮かんでいました
「のぼせてしまう? もうそんなに暖まったのですか?」 確かに望月さんの身体はわたくしの背に当たる脚も身体を預けている胸も・・・充分な熱を蓄えていたのです
刺激を強めるのではなくて・・・やわやわと纏い付かせる様に・・塊に指を沿わせていったのです
「その縁の岩に腰掛けて少し休まれたら? わたくしはもう少し暖まりたいわ」
「そうさせていただきます」 望月さんは立ち上がると浴槽の縁を構成する岩の一つに腰掛けました 
彼の目は・・・腰を覆うためのタオルを・・昂った塊を隠すためのタオルを探していました でもそのタオルは先ほど彼が浴槽に入って来た場所の床に・・・置かれていたのです とても手を伸ばしても取り上げることなんてできません
「なにをなさるんですか あぁ ぁ」 わたくしは彼の昂りに自ら顔を伏せたのです
くぷぅぉ・・・ わたくしの唇より熱い塊を喉奥までゆっくりと飲み込んでゆきました 
30 2006 / 03
わたくしは掛け湯をすると そのまま石組みの浴槽へ身を横たえたのです
ピリッ・・と湯の熱が肌を刺します
思っていた以上に身体が冷えきっていたのだとその時漸く思い知ったのです
悦楽と緊張と羞恥に晒され続けていた身体はぐったりとしていました
暖かい温泉がわたくしをそのまま眠りに誘ってゆきそうです
 
「失礼します」 引き戸を開ける音と望月さんの声がいたしました
腰にタオルを巻いただけの姿で浴室にいらしたのです
彼はそのまま洗い場へと向かいわたくしに背を向けたのです
先に暖まって・・・と声を掛けるきっかけを失ってわたくしは望月さんの背を見つめながらぼぉっと温泉につかっておりました
夕食にいただいたお酒はもうほとんど抜けておりました
少し熱い湯温は水面から出ている肩先も頬も露になった耳も・・・ほんのり紅に染めていたのです
わたくしを火照らせているのは 先ほどまでの羞恥に満ちた責めと 背を向けたまま同じ浴室にいる望月さんの存在でした
 
「祥子様 お身体を流させていただきます」 浴槽の側にいつのまにか彼が腰を下ろしていました
「望月さん?」 わたくしはうっかりうとうと微睡んでしまっていたようです 彼の声に引き戻された意識はぼうっ・・と蕩けておりました
「さぁ・・・」 差し出された手を掴むと ひんやりと冷たかったのです
「ね 先にあなたも暖まらなきゃだめです こんなに冷たいもの」
「でも・・・」
「わたくしと一緒につかるのはいや? それでしたら出て身体を清めてまいります」 わたくしは浴槽の中で腰を上げたのです
「いえ ・・・あの・・・本当にご一緒してもいいのですか?」
「ええ 望月さんさえよろしければ」 わたくしは心地よく身体を預けていた石組みのアールの中央から腰を浮かたのです
浮力でぽっかりと浮かび上がった乳房が・・・新たな波紋を温泉の表面に加えてゆきます
「ありがとうございます 失礼いたします」 腰のタオルを取ると低い石組みの縁を乗り越えて浴槽に入ってきました 
タオルの下の望月さんの塊は既に昂りを半ばまで示していたのです わたくしは・・羞かしさにふと視線を逸らしてしまいました
ざっざぁぁぁ・・・ 掛け流しで浴槽一杯に満たされていた湯は望月さんの分だけ・・・緑がかった石を孔雀色になまめかせて流れてゆきます

 
「祥子様 どうぞこちらに」 目を逸らしていたために無防備に置いていた左手を望月さんに引かれるまで気がつきませんでした
「なぁに?」 湯の浮力で軽くなったわたくしの身体を彼の方に引き寄せるのです そして広げた脚の間に座らせて 背中からすっぽりと抱きとめる様に腕をまわされたのです
まるで幼い娘や恋人を労るような優しいその姿勢に わたくしは抗うこと無く彼の腕の中に収まったのです
29 2006 / 03
「やぁぁぁ・・・」 欲望を露に素肌に戻された秘め所を見つめる男性達の視線にわたくしの身体は反応を止めることができなくなっていました
「男を惑わす花 僕たちはもうこの花の虜なんですよ 祥子さん」 石塚さんも立ち上がり・・・デジカメのモニターとわたくしを見比べるのです
「縄を解いた椿の姿の祥子さんも欲しいね」
「はい」 美貴さんの言葉にわたくしの膝の縄を解き・・・両足首の縄をとくと・・・こわばったわたくしの両脚を引き寄せて・・・テーブルからおろしてくださったのです
「申し訳ありません あまりきつく縛ったつもりはなかったのですが・・・少し赤くなってしまいました」
「いや・・・これも風情があっていいよ」 膝の上下の縄痕と白足袋の上に少しだけ走る縄痕 石塚さんの指が膝上の痕をなぞるのです
「失礼します」 カシャ・・・カシャ・・・
「すべすべした下腹から脚まで翳りの無い熟した大人の女の白い肌 たまらないな」
 
「縄を解いて差し上げなさい」 美貴さんのひと言に望月さんは広げられていた湯文字でわたくしの剃毛済みの腰を覆ったのです
「祥子さん おつかれさまでした どうか身体を暖めるためにも入浴をなさってらしてください 望月も一緒にな」 えっ・・・やはり・・・1人にはしていただけないの
「ひとりで・・いたします・・・・」
「いえ 支度もありますからね 望月も祥子さんと同じように凍えたままですから それに、一つくらいご褒美くらい下さってもいいでしょう ね 祥子さん」 望月さんは雪の中でわたくしを守り続けてくださったのです そして今・・・わたくしの胸縄を解くために覆いかぶさってくる彼の下腹には・・もう昂った塊の感触が・・・ありありとあったのです
「わかりました」 わたくしの手首の縄を解く望月さんの唇から安堵のため息が漏れたのがわかりました
「行ってらしてください」 そう言った美貴さんがわたくしの肩に掛けてくださったのは・・・あの淡青の地に白侘助が描かれた長襦袢でした
両手で前を掻き寄せて縄痕の付いた身体を覆ったのです
寒さで堅くなったままの身体を縄で縛められて・・・剃刀を当てられていたせいで固くなったままの身体を望月さんに抱かれて わたくしは先ほどのメインベッドルームへと下がったのです
 
ドアの前のベッドに そのまま倒れ込んでしまいたいほどにわたくしは消耗しておりました
でも 男性の方達は今夜はまだどなたも満足なさっていないのです
それは、わたくしへの責めが終わらないことを意味していました
望月さんの引き開けるドレッシングルームの中に入りました
今日こちらに伺ってすぐに案内された時にはなかったものがそこにはあったのです
乱れ箱に何かが用意されておりました 
「これは?」 望月さんはわたくしを椅子に座らせると脚元に跪いたのです
「このあとの祥子様のお召し物です」 長襦袢も湯文字も脱がせることなく、まず左足の足袋のコハゼを外したのです
「申し訳ありません お疲れなのは承知しているのですが主もそして他のお二人もとても楽しみになさっているのです」 果物の皮を剥き下ろす様に・・・足袋を脱がせ、右足のコハゼに手を掛けます
「どんなものなの?」 わたくしの足はようやく素足に戻ったのです
わたくしの背後に回ると・・・簡単に髪を梳り 鏡の前に置いてあったヘアクリップで濡れないように軽くアップにまとめました
「それは暖まれてから まだ私共にお付き合いいただけますか? お辛いようでしたら私から」 差し出された手に縋って・・・立ったわたくしの長襦袢の前を開くと湯文字の腰紐に手を掛けて・・・見上げたのです
「大丈夫です それに、そんなことを言ったら山崎さんや石塚さんはともかく美貴さんは許してはくださらないでしょう」 彼の手は腰紐を解き・・・立ち上がり様に湯文字を右手で取り去ったのです
美貴さんは箱根での一夜の代償のように いままでわたくしに対して他の方よりも一歩下がった立場で接してこられたのです
事実 昨晩ホテルのメインダイニングでわたくしのお胸で逝かれたあと・・・美貴さんはわたくしにほとんど触れてはいないのです 今日のこちらへの道中もわたくしは山崎さんと石塚さんだけのものでした
美貴さんだけが深くお持ちになっている嗜好はまだ一度も満たされていなかったのです
「ありがとうございます 祥子様」 掛け流しになった浴槽への扉を開けてくださったのです
「今頃はあの方達も温泉を楽しまれている頃でしょう ほんの一時ですがゆっくり暖まってください」 肩から落とされた長襦袢を受け取るとわたくしだけを浴室に入れました
「望月さんは? いらっしゃらないの」 先ほど美貴さんも仰っていたのです 望月さんも一緒に入ってこい と
「よろしいんですか? 祥子様 入浴はお1人でと・・以前言っていらしたので 主はああ言っておりましたが遠慮するつもりでおりました」 無くしたばかりの茂みが恥ずかしくて・・・振り返るようにして問いかけるわたくしに・・・望月さんがほんとうに遠慮がちな答えを返してくださいました
「暖まらないとだめです 望月さんならご一緒してもいいです いらしてください」 羞恥に身を震わせながらも、彼の遠慮をはねのけるようにきっぱりと・・・まるで半分命じるように今の気持ちをそのまま口にしました
一瞬 望月さんが息を飲むような気配が伝わったのです
「ありがとうございます」 と彼の声が聞こえてきました
「すぐに参ります 祥子様もどうぞ少しでも早く暖まってください」 引き戸を締めると彼が帯を解く音が聞こえてきました
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