祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
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15 2006 / 09
ゲストハウスを出て国道へ向かう駐車場に、そのセルシオはひっそりと停まっておりました。
その車と運転手を見た時、今夜石塚さんがわたくしのランジェリーを丁寧に扱ってくださったことや、最後の絶頂をわたくしの中で逝かれなかったことの理由がわかったのです。
「祥子様、お迎えに上がりました。」 そういって、微笑んだのはいつもよりもずっとカジュアルなジャケット姿の望月さんでした。
「ありがとうございます。」
あらっ・・いいわね・・・ 黒塗りのセダンへ向かうわたくしに、周囲の羨望の眼差しと囁き声が投げかけられたのはわかっておりました。その眼差しが高級車にではなく、後部座席のドアを開けた若くて素敵な男性の存在のせいなのも充分に理解しておりました。
こんな風に注目した方達の口から『でも、あの方パーティの間お見かけしなかったわね。』なんていう意地悪な言葉が出る前にと、わたくしはまるで当たり前のことのように、心地良く冷やされた空気が流れ出る革のシートに身を沈めたのです。
バァゥッ・・・ リアドアが閉められて、望月さんは車のフロントを通って右の運転席のドアへとまわられたのです。
「お久しぶりです。お送りいたします。」 シートベルトを閉めると、望月さんはルームミラーごしにわたくしに声をかけてくださいました。
「わたくしの方こそ、ご無沙汰してしまって。お元気でしたか?」
「はい、おかげさまで元気にしておりました。」 望月さんのアクセルワークはいつものとおり滑るように車を発進させてゆきます。ブレーキも的確に、乗っているわたくしが些細なGを感じることさえないように細心の注意を払ってくださるのです。
たとえ、リアシートにわたくし1人だけだったとしても。
「今日は美貴さんはどうなさったの?」
「いまはNYに行っております。」
「そうなの。サマーバケーションシーズンなのに、お忙しいのね。でも、ご一緒に行かれてないなら望月さんも夏休みの最中ではなかったんですか?」
「いえ、1週間ほど前に石塚様からご連絡があってお迎えに上がる様に指示されておりました。」
「ごめんなさいね。せっかくのお休みでしたのに。」
「祥子様は、主がいない車に私の運転で乗るのは、お嫌ですか?」
「ふふふ、何を言うの。」 わたくしは、花火帰りの群衆で渋滞を始めた通りを窓越しに見つめたのです。
「望月さんが迎えにきてくださって嬉しいわ。こうして二人きりでドライブなんて、お正月の時以来ね。」
「憶えていてくださいましたか、祥子様。」
「ええ、忘れる訳はないわ。だからあなたも思い出して。」
「何をでしょう。」 車はストップ&ゴーを繰り返しながら、ゆっくりと進んでゆきます。
こういった状況が、運転手として最も気を使わなくてはならない時だということは、わたくしにもわかっておりました。だから、焦らさないで答えを教えてあげることにしたのです。
「あのとき約束したでしょう。二人きりの時は<様>なんて使わないでって。」
その車と運転手を見た時、今夜石塚さんがわたくしのランジェリーを丁寧に扱ってくださったことや、最後の絶頂をわたくしの中で逝かれなかったことの理由がわかったのです。
「祥子様、お迎えに上がりました。」 そういって、微笑んだのはいつもよりもずっとカジュアルなジャケット姿の望月さんでした。
「ありがとうございます。」
あらっ・・いいわね・・・ 黒塗りのセダンへ向かうわたくしに、周囲の羨望の眼差しと囁き声が投げかけられたのはわかっておりました。その眼差しが高級車にではなく、後部座席のドアを開けた若くて素敵な男性の存在のせいなのも充分に理解しておりました。
こんな風に注目した方達の口から『でも、あの方パーティの間お見かけしなかったわね。』なんていう意地悪な言葉が出る前にと、わたくしはまるで当たり前のことのように、心地良く冷やされた空気が流れ出る革のシートに身を沈めたのです。
バァゥッ・・・ リアドアが閉められて、望月さんは車のフロントを通って右の運転席のドアへとまわられたのです。
「お久しぶりです。お送りいたします。」 シートベルトを閉めると、望月さんはルームミラーごしにわたくしに声をかけてくださいました。
「わたくしの方こそ、ご無沙汰してしまって。お元気でしたか?」
「はい、おかげさまで元気にしておりました。」 望月さんのアクセルワークはいつものとおり滑るように車を発進させてゆきます。ブレーキも的確に、乗っているわたくしが些細なGを感じることさえないように細心の注意を払ってくださるのです。
たとえ、リアシートにわたくし1人だけだったとしても。
「今日は美貴さんはどうなさったの?」
「いまはNYに行っております。」
「そうなの。サマーバケーションシーズンなのに、お忙しいのね。でも、ご一緒に行かれてないなら望月さんも夏休みの最中ではなかったんですか?」
「いえ、1週間ほど前に石塚様からご連絡があってお迎えに上がる様に指示されておりました。」
「ごめんなさいね。せっかくのお休みでしたのに。」
「祥子様は、主がいない車に私の運転で乗るのは、お嫌ですか?」
「ふふふ、何を言うの。」 わたくしは、花火帰りの群衆で渋滞を始めた通りを窓越しに見つめたのです。
「望月さんが迎えにきてくださって嬉しいわ。こうして二人きりでドライブなんて、お正月の時以来ね。」
「憶えていてくださいましたか、祥子様。」
「ええ、忘れる訳はないわ。だからあなたも思い出して。」
「何をでしょう。」 車はストップ&ゴーを繰り返しながら、ゆっくりと進んでゆきます。
こういった状況が、運転手として最も気を使わなくてはならない時だということは、わたくしにもわかっておりました。だから、焦らさないで答えを教えてあげることにしたのです。
「あのとき約束したでしょう。二人きりの時は<様>なんて使わないでって。」
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祥子様
望月様との再開。
あの初雪の最後に望月様の腕の中で眠られてそのあと望月様の運転でお帰りになったのですよね。
あの頃桜草は望月様にぞっこんでしたから、祥子様がとてもうらやましゅうございました。
さて今回は・・・・。
ゆっくりと楽しませていただきます。
あの初雪の最後に望月様の腕の中で眠られてそのあと望月様の運転でお帰りになったのですよね。
あの頃桜草は望月様にぞっこんでしたから、祥子様がとてもうらやましゅうございました。
さて今回は・・・・。
ゆっくりと楽しませていただきます。
祥子様
はじめまして。
「唐紅」のころから読ませていただいておりました。
どのストーリーも、自分の体験とシンクロしてしまう箇所があり・・・
FC2の方も、お邪魔させていただいてます。
望月さんとのおはなし、とても楽しみにしております。
「唐紅」のころから読ませていただいておりました。
どのストーリーも、自分の体験とシンクロしてしまう箇所があり・・・
FC2の方も、お邪魔させていただいてます。
望月さんとのおはなし、とても楽しみにしております。