祥子の少しはしたなくていけない妄想を綴りました 大人の方だけご覧になってください
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プロフィール
HN:
祥子
年齢:
61
性別:
女性
誕生日:
1962/12/28
職業:
フリーデザイナー
趣味:
美味しい珈琲 クラシックの流れるお気に入りの喫茶店 読書 ジャズ ミュージカル お酒 声が魅力的で背の高い男性♪
自己紹介:
寂しがりやの甘えたです。
ぽちゃ、色白、黒髪のストレートロングヘア、お胸はGカップ、眼鏡をしています。真面目そうな感じだって良く言われます。
声は美人かも♪
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14 2006 / 09
コン・コン・・・
「石塚様。下のパーティルームで皆様がお呼びです。」 ドアの外から先ほどのパーサーの声がいたします。そろそろ会もお開きなのでしょう。
「わかりました。すぐに下ります。ありがとう。」
その声は、石塚専務のお声でした。
「支度はできましたか?」
「はい。」 振り返ったわたくしの視線の先には、扉に向かったままで立たれた石塚さんの背中が見えたのです。
わたくしのお願いを聞いて、ずっと振り向かずにいてくださった・・大きな背中が。
「お待たせしました。」 わたくしはその背中に縋る様に寄り添ってお声をおかけしたのです。
「ありがとう、祥子さん。素敵だったよ。もっとずっと独り占めしたいが、もう岸につくらしい。また、逢ってくれるね。」
「ふふふ、わたくしでよろしければ。」
「ありがとう。じゃ、行こうか。」
「どうぞ、先に戻ってくださいな。わたくしは少し遅れてまいります。」
いや、かまわないのに・・・石塚さんの表情はそうおっしゃっておりました。でも、わたくしがなぜそう言うのか一番ご存知なのです。
「わかった。」 一言のもと頷かれると、竹上建設 石塚専務の表情で特別室の扉を開かれたのです。
祥子からの手紙ー15
わたくしが1階のパーティ会場に戻った時、石塚さんは段上でスポットライトを浴びてらっしゃいました。
「それでは、皆様のご発展を祈念いたしまして一本締めをさせていただきます。よぉーっ。」
パァン!! 会場全体に全員の手締めの音が響きました。
”日の出桟橋に着岸いたしました。スロープの用意ができるまで、いましばらくこの会場でお待ちください。“ 女声のアナウンスが流れます。
弦楽四重奏が低く奏でられるなか、石塚さんとお父様・お兄様の三人はパーサーに先導されてお見送りのために先に会場を出られました。
”それでは、出口に近い方から順にお進みください。”
80人近いお客様が、ゆっくりと花火とフレンチディナーに彩られたパーティ会場を惜しむように下船してゆかれるのです。
スロープにさしかかるところで、偶然にもわたくしのとなりに長谷川さんがいらっしゃいました。
黙って、隣を歩かれて・・・別れ際にわたくしの方を見ることもなく一言だけおっしゃったのです。
「必ず連絡する。待っていてください。」
そのまま、3人の部下の方達と先に進まれてゆきました。
わたくしは、人の流れに逆らわずにゆっくりとスロープを下りたのです。
一番下には、迎えて下さった時と同じ様に竹上建設のトップ3が並んでらっしゃいました。
「ありがとうございました。とても楽しかったです。」
そうご挨拶をして失礼しようとしたわたくしに握手を求める形で、石塚さんが思わぬ言葉を囁かれたのです。
「送れなくて申し訳ないが、祥子さんのための車を用意してあります。それで、帰ってください。」と。
わたくしのための車?
不思議に思いながら、ゲストハウスを出たわたくしはその意味をすぐに理解したのです。
そこには、セルシオと望月さんが待っていらっしゃったのですから。
「石塚様。下のパーティルームで皆様がお呼びです。」 ドアの外から先ほどのパーサーの声がいたします。そろそろ会もお開きなのでしょう。
「わかりました。すぐに下ります。ありがとう。」
その声は、石塚専務のお声でした。
「支度はできましたか?」
「はい。」 振り返ったわたくしの視線の先には、扉に向かったままで立たれた石塚さんの背中が見えたのです。
わたくしのお願いを聞いて、ずっと振り向かずにいてくださった・・大きな背中が。
「お待たせしました。」 わたくしはその背中に縋る様に寄り添ってお声をおかけしたのです。
「ありがとう、祥子さん。素敵だったよ。もっとずっと独り占めしたいが、もう岸につくらしい。また、逢ってくれるね。」
「ふふふ、わたくしでよろしければ。」
「ありがとう。じゃ、行こうか。」
「どうぞ、先に戻ってくださいな。わたくしは少し遅れてまいります。」
いや、かまわないのに・・・石塚さんの表情はそうおっしゃっておりました。でも、わたくしがなぜそう言うのか一番ご存知なのです。
「わかった。」 一言のもと頷かれると、竹上建設 石塚専務の表情で特別室の扉を開かれたのです。
祥子からの手紙ー15
わたくしが1階のパーティ会場に戻った時、石塚さんは段上でスポットライトを浴びてらっしゃいました。
「それでは、皆様のご発展を祈念いたしまして一本締めをさせていただきます。よぉーっ。」
パァン!! 会場全体に全員の手締めの音が響きました。
”日の出桟橋に着岸いたしました。スロープの用意ができるまで、いましばらくこの会場でお待ちください。“ 女声のアナウンスが流れます。
弦楽四重奏が低く奏でられるなか、石塚さんとお父様・お兄様の三人はパーサーに先導されてお見送りのために先に会場を出られました。
”それでは、出口に近い方から順にお進みください。”
80人近いお客様が、ゆっくりと花火とフレンチディナーに彩られたパーティ会場を惜しむように下船してゆかれるのです。
スロープにさしかかるところで、偶然にもわたくしのとなりに長谷川さんがいらっしゃいました。
黙って、隣を歩かれて・・・別れ際にわたくしの方を見ることもなく一言だけおっしゃったのです。
「必ず連絡する。待っていてください。」
そのまま、3人の部下の方達と先に進まれてゆきました。
わたくしは、人の流れに逆らわずにゆっくりとスロープを下りたのです。
一番下には、迎えて下さった時と同じ様に竹上建設のトップ3が並んでらっしゃいました。
「ありがとうございました。とても楽しかったです。」
そうご挨拶をして失礼しようとしたわたくしに握手を求める形で、石塚さんが思わぬ言葉を囁かれたのです。
「送れなくて申し訳ないが、祥子さんのための車を用意してあります。それで、帰ってください。」と。
わたくしのための車?
不思議に思いながら、ゲストハウスを出たわたくしはその意味をすぐに理解したのです。
そこには、セルシオと望月さんが待っていらっしゃったのですから。
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柏木様
ありがとうございます。
蛍火の雷雨、Fireworksの花火。
どちらもとてもドラマティックですが、必ず終わりがやってくる出来事です。
その短い時間での出来事なので・・・ついつい(笑)。
これをリアルと申してよろしいものやら、筆力が足りないと言われてしまうのやら・・・でございます。
石塚さんの大きな背中。
彼らしさを解っていただける一瞬のシーンだと思います。
眼を止めていただけてうれしいですわ。
蛍火の雷雨、Fireworksの花火。
どちらもとてもドラマティックですが、必ず終わりがやってくる出来事です。
その短い時間での出来事なので・・・ついつい(笑)。
これをリアルと申してよろしいものやら、筆力が足りないと言われてしまうのやら・・・でございます。
石塚さんの大きな背中。
彼らしさを解っていただける一瞬のシーンだと思います。
眼を止めていただけてうれしいですわ。
無題
このごろ長編が多かったなかでは15話と、きりりとまとまったお話でしたね。
つかの間の華である”花火”というモチーフを意識されたのでしょうか。
そういえば「蛍火」も、比較的短くまとめていらっしゃいましたね。
心憎い演出、さすがでございます。^^
大きな背中のシーン。
たった一瞬。それも無言の裡に心遣いを伝えるシーンと拝読しました。
ぷれいそのものよりも、こうしたさりげないシーンに魅かれるのは・・・私だけかな?
つかの間の華である”花火”というモチーフを意識されたのでしょうか。
そういえば「蛍火」も、比較的短くまとめていらっしゃいましたね。
心憎い演出、さすがでございます。^^
大きな背中のシーン。
たった一瞬。それも無言の裡に心遣いを伝えるシーンと拝読しました。
ぷれいそのものよりも、こうしたさりげないシーンに魅かれるのは・・・私だけかな?